任意整理しなければよかったと後悔しない!費用を抑える方法とメリットデメリットを知ろう
任意整理とは借金をしている人を助ける方法の一つで、法的手段で借金を減らすことができる可能性がある手続きです。
任意整理は債務整理の中でも低料金で比較的短期間で簡単に手続きができると言われています。
借金を減らせる手続きではありますが、任意整理にはデメリットやリスクもありますし、任意整理後には生活に影響が出る場合もあります。
また、借金で困っている方全てに任意整理という手続きが向くとも限りません。任意整理をしても意味ない、任意整理しなければよかったと後悔している人もいるようです。
任意整理を検討中の方に、
- 任意整理のデメリットは?
- 任意整理って失敗するの?
- 任意整理の費用の相場はいくら?
- 安く抑えるコツとは?
- 費用を払えない時はどうする?
- 任意整理は弁護士や司法書士に依頼するほうがいいの?
などの疑問に答えていきます。任意整理ができる条件や特徴、メリットやデメリット、お得に任意整理ができる方法から、任意整理を失敗に終わらせず成功させるための秘訣についてお伝えします。
また、任意整理は借金が多過ぎたり、利息が少ないと失敗することもあるため、リスクや注意点、向いていない人などについて知っておく必要があるためです!
Contents
- 1 任意整理とは?任意整理はどうやって借金減額をする方法なの?任意整理のメリットやデメリットも紹介
- 2 任意整理でブラックになるというデメリットに対しての対策あり!
- 3 任意整理しなければよかった…意味なかった…という声も多いので注意して!
- 4 任意整理に向いていないことを判断する3つのポイント
- 5 和解内容に納得ができなかったケースも任意整理失敗と言える
- 6 任意整理で和解できないケースとは
- 7 デメリットを受け入れてでも任意整理すべき人とは
- 8 任意整理のデメリットを少しでも軽減したいなら専門家の協力が必要不可欠
- 9 任意整理の手続き費用の相場は?適正料金を知って手続きをしよう
- 10 借金減額診断ツールで任意整理が適しているかチェック!
- 11 任意整理するとその後どうなる?任意整理の影響や任意整理のデメリットについてよくある質問
- 12 任意整理はプロの手を借りるほうがスムーズ!デメリットや手続き後の影響の確認も忘れずに!
任意整理とは?任意整理はどうやって借金減額をする方法なの?任意整理のメリットやデメリットも紹介
借金を抱えて辛い、やばいと悩んでいる方を救済する措置として、国が認めた借金減額制度「債務整理」があります。
借金完済のめどが立つ、借金問題から抜け出せるために取る方法である任意整理には、どんな特徴やメリットがあるのか?また、生活に不便なデメリットやリスク、影響について紹介します。
任意整理をすれば将来利息のカットのメリットあり!ただしブラックリストに登録されるデメリットも!
任意整理の大きな特徴として、借金の総額のうち利息や遅延損害金がカットできることがあります。
将来利息の支払いがなくなるので、元金のみの支払いになります。
【メリット】
- 利息がなくなり借金が減る
- 毎月の返済が楽になる(無理なく完済できる)
- 専門家に依頼すれば返済取り立て、催促が止まる
- 財産の処分がない
- 家族や周りにバレる可能性が低い
- 低料金
- 返済先をまとめらるため、返済の管理が楽
【デメリット】
- 信用情報機関に事故情報が5年間載る
- クレジットカードが作れなくなる、使えなくなる
- 新規ローンの契約ができない
- 支払い能力があり、安定した収入が今後もないと手続きができない
任意整理は、増えてしまった利息が原因で元金がなかなか減らない人におすすめです。
自己破産のように財産の処分もなく、裁判所を通さず手続きができるので、他の債務整理よりも安く、そして誰にも知られず借金を減らせる可能性が高い手続きです。
5年間のブラックリスト入りという信用情報に関するデメリットはありますが、目の前の借金問題を解決するためには、早めの手続を検討するのが賢明です。
なぜなら、借金滞納して数ヶ月経つと、結局ブラック入りしてしまうため、借金問題を放置するのは状況悪化にしかならないからです。
また、任意整理は専門家に依頼するのがおすすめです。費用はかかりますが、一人で借金問題を抱え込まなくても良くなり、借金の取り立てもすぐにストップし、交渉も上手くいく可能性が高いからです。
自分の借金が「減らせる」のか、任意整理で減らすのが最適な方法なのかなどについては、弁護士や司法書士などの専門家の借金減額診断(借金減額シミュレーター)でいつでもどこからでも簡単に調べることができます。
無料で司法書士や弁護士事務所が診断してくれるなんて、すごいですよね!簡易な診断なので、あくまでも目安にはなってきますが、依頼前にチェックしておくことをおすすめします!
任意整理でブラックになるというデメリットに対しての対策あり!
任意整理をすると、必ずブラックになってしまいます。これは避けられないデメリットですが、デメリットが生じた際の対策をあらかじめ考えておくことはできます。
クレジットカードの代わりに家族カード・デビットカードが使える
ブラックになるとクレジットカードが利用できなくなってしまいます。ただし、カード決済する方法が一切なくなるわけではありません。
与信審査なしで使えるカードをチェックしてみましょう。
デビットカード | ・口座残高が即時引き落とされる ・口座残高分使用できる |
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家族カード | ・本会員の信用で利用出来るクレジットカード ・家族のクレジットカードと同様のサービスが利用できる ・利用限度額は本会員が持つメインカードと共有される |
プリペイドカード | ・事前に入金した金額の分だけカード決済ができる |
これらのカードは審査不要で利用出来るものですが、デビットカードとプリペイドカードは分割払いやETCカードの発行ができません。
メリットやデメリットをチェックした上で検討するようにしましょう。
スマホは分割購入できなくなるが一括購入ならOK
ブラックになるとスマホを分割払いで購入することが出来なくなります。スマホを分割払いで購入することはローン契約と同じであり、信用がなければ利用することはできないのです。
しかし、スマホを一括購入するのであれば問題なく購入できます。スマホ本体代金は高額ですから、一括での購入が厳しいのであれば以下の方法を検討しましょう。
- 中古スマホを購入する
- 機種代が安いスマホを購入する
- 家族名義で契約する
本体代金が安いスマホを購入するという方法ではなく、最新のスマホなど高額な機種を希望するのであれば家族名義で購入しましょう。家族名義であれば分割払いできます。
ただし、しっかりと家族に支払うなど費用についてしっかりと相談・取り決めをしておく必要はあります。
家賃保証会社のない先に引っ越す
賃貸物件を契約する際に、家賃保証会社の保証を受けることが条件となっている場合があります。家賃保証会社をブラックで利用することは難しいため、家賃保証会社を利用しない物件を選ぶ必要があります。
ただし、すでに賃貸物件に住んでいるのであればブラックになったことを理由に追い出されることはありません。あくまでも、ブラックになった後に引っ越す際に注意するポイントとして覚えておきましょう。
任意整理しなければよかった…意味なかった…という声も多いので注意して!
任意整理しても意味ない、任意整理をしない方がいいという声もあるのはなぜなのでしょうか?
自分の状況によっては、任意整理のデメリット部分が自分の今後の生活に大きく関わってくる可能性があるためです。
- 弁護士費用が思ったより高いと感じる方もいる…依頼する事務所によって費用は変わるため、費用や口コミ、評判などを事前に調べておきましょう。
- 新たにローンを組めない…任意整理後、5年間は個人の信用情報にブラック扱いとして載るため、新規でローンを組むことができないため、近い将来で住宅ローンや車のローンを組むなどの予定がある人は要注意です。
- 返済が続くので辛い…任意整理は手続き後も返済が続くため、生活が苦しいのに変わりはないため、完済まで借金返済が続く覚悟がないと厳しいです。結局返済できず支払いが滞り、個人再生や自己破産をするという方もいます。
- クレジットカードが作れない、使えない…色々な支払いをクレカ払いにしている、新しくクレジットカードを作りたくても審査に通らないなど、キャッシュレス社会ではかなり辛い状況に…
- スマホが分割で買えない…iPhoneなど新機種は高いので分割払いで購入したい方もいるかもしれませんが、任意整理後は分割払いでスマホ購入ができません。突然の故障で一括払いで支払う能力がなく困るという可能性もあります。
任意整理に向いていないことを判断する3つのポイント
任意整理にはメリットがありますが、向いていない人もいます。次の3つの条件に1つでも当てはまる場合は、任意整理ではなく他の手続き方法を検討しましょう。
借金額が大きい | ・任意整理は元金を減額できないため 借金が大きいと大きな効果が期待できない |
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安定継続した収入がない | ・任意整理は3~5年で完済するだけの 安定・継続した収入が必要 |
今の借金が低金利である | ・奨学金など元々低金利の借金は 将来利息カットの効果が薄い |
また、保証人がついている借金の場合は任意整理をしても保証人に返済義務が移行するだけなので注意が必要です。
和解内容に納得ができなかったケースも任意整理失敗と言える
任意整理の失敗は、和解が出来なかったことだけではありません。
任意整理の和解内容が納得出来ない場合も、任意整理は失敗したと言えるでしょう。
- 将来利息がカットできなかった
- 将来利息を新たに提案された
- 3~5年の長期返済が認められなかった
任意整理のメリットは、「将来利息や遅延損害金をカットできる」+「任意整理後3~5年で返済する計画が立てられる」というものです。
将来利息がカットできず、短期返済を迫られるようであれば任意整理をしても返済負担を減らすことができるとは言えません。このような内容で和解を結んでも、返済が苦しい状況が続いてしまう恐れがあるのです。
無理な返済内容での任意整理が苦しければ他の手段を検討せざるを得ない
任意整理をしても返済負担があまり軽減できず毎月の返済に追われてしまう、毎月の返済すら厳しい状況が続いてしまうのであれば、その和解内容で借金問題を解決することは困難です。
そうなれば、他の方法を考えなければいけません。任意整理に失敗したときに考えられる手段としては、次の3つが挙げられます。
- 他の借入先を任意整理する
- 個人再生する
- 自己破産する
複数の借金があるケースでは、他にも任意整理ができる可能性があるので検討する価値はあります。そちらでの和解内容が納得できるものであれば、今よりも返済負担を減らすこともできるでしょう。
しかし、任意整理はあくまでも将来利息をカットするだけであり、元金そのものを減額できるわけではありません。
借金額が大きく将来利息のカットだけでは厳しいのであれば、元金を1/5~1/10に減額できる個人再生や借金をゼロにできる自己破産を検討しましょう。
自分に適した方法がどれか知りたいのであれば、弁護士・司法書士など専門家に相談することがおすすめです。
任意整理で和解できないケースとは
任意整理は比較的成功率の高い手続きではありますが、和解できないケースもあります。
任意整理で和解できなかった場合は、和解しても内容に納得できなかったケースと同じように個人再生や自己破産など他の債務整理手続きを検討する必要があります。
また、他にも借金があれば他の業者を任意整理することを検討しても良いでしょう。
任意整理で和解できないのは債権者や債務者に要因があり、主なものとしては以下が挙げられます。
- 債権者がそもそも任意整理に応じていない
- 取引期間が短い(ほとんど返済していない)
- 和解後に完済できるような安定した収入がない
- すでに任意整理をしている
それぞれの要因について解説します。
債権者がそもそも任意整理に応じていない
任意整理は債権者との交渉を行うものですが、債権者が会社の方針として任意整理に応じていないケースがあります。
この場合は、どうやっても任意整理で和解することはできません。
取引期間が短い(ほとんど返済していない)
取引期間が1年未満などほとんど返済していない場合は、元々返済するつもりがなかったのではないか、と不審に思われてしまう恐れがあります。また、債権者としては利息の収入がなければ会社としての経営が厳しくなりますから、得られた利息が短期間であれば和解しにくくなるのも当然でしょう。
和解後に完済できるような安定した収入がない
任意整理は、任意整理をして和解した内容通りしっかり返済してくれることを前提とした手続きです。和解をしてもその内容通り返済できるだけの能力・収入がなければ和解するのは困難となります。
また、任意整理では3~5年での完済を目指します。
今は収入があっても、今後継続して得られる見込みがないと判断された場合でも和解は困難なるでしょう。
すでに任意整理をしている
任意整理に回数制限はありませんが、すでに任意整理をしている業者に再び任意整理の交渉をもちかけた場合は和解が難しくなります。
デメリットを受け入れてでも任意整理すべき人とは
任意整理には様々なデメリットがありますが、それでも任意整理をした方が良い、任意整理を検討すべ人がいます。
- 借入総額が年収の3分の1を超えている
- 自転車操業状態である
- 一括請求されている
- 裁判所から通知が届いている
返済する資金が用意できず、借金を返すために借金をする「自転車操業」に陥っている人も、すでに自力での完済は困難です。任意整理を含めた対応を検討する必要があります。
また、一括請求されている場合は任意整理を弁護士・司法書士に依頼することで取り立てをストップさせることが出来ます。また、無理のない範囲での分割払いができる可能性もあるので、早めに相談・対応することが大切です。
裁判所から通知が届いている際も、強制的に財産・給与を差し押さえられてしまう恐れがあるので早めに弁護士・司法書士に相談・依頼することが大切です。裁判所でのやり取りを含めた依頼ができるため、やはり早めの行動を選択しましょう。
任意整理のデメリットを少しでも軽減したいなら専門家の協力が必要不可欠
任意整理にあるデメリットを無くすことはできませんが、和解内容に納得できない・交渉がうまくいかないといったデメリットを軽減させることはできます。
和解・交渉を成功させるためには、任意整理のノウハウを有していることが必要不可欠です。
個人での交渉でうまくいかないことでも、実績・ノウハウの豊富な専門家に依頼すれば満足できる結果を出してくれる可能性が高くなります。
また、専門家に依頼することには以下のメリットもあります。
- 督促が止まる
- 面倒な手続きを代行してもらえる
- 他の適した手続き方法を助言してくれる
まず、専門家に依頼すると債権者に対して受任通知を送付します。これにより、取り立て・督促が止まるので精神的伊那負担が軽減されます。
また、専門家に依頼すると交渉や必要な手続き・やり取りをすべて行ってもらうことができるのも魅力です。依頼者の状況によって任意整理が適していないと判断すれば、他の解決方法についてアドバイスをしてもらうこともできます。
任意整理を依頼する弁護士・司法書士事務所を探すポイント
任意整理を依頼する専門家は、弁護士や司法書士であれば誰でも良いというわけではありません。任意整理の成功率を高め、費用面でも失敗しないためには次のポイントをチェックしておきましょう。
- 任意整理を得意・専門としている
- 任意整理の実績が豊富である
- 費用を明確にしている
- デメリットをしっかり説明してくれる
- 信頼できる
任意整理は直接交渉するため、弁護士や司法書士のノウハウ・スキルが重要となります。だからこそ、任意整理を得意とし、多くの実績がある事務所に依頼することが大切です。
また、費用について後悔してしまう人もいるため、契約前に費用をしっかりと確認し、追加費用が発生しないような事務所を選ぶと安心ですね。任意整理を依頼した際の費用の支払いが分割払いできるかどうかも確認しておきたいですね。
任意整理はデメリットがある手続きですから、デメリットやリスクについてもはっきり説明してくれるかどうかも重要です。メリットばかり説明する事務所は信用できないと考えて避けたいところですし、依頼する際には話してみて信頼できる相手を選ぶようにしましょう。
任意整理の手続き費用の相場は?適正料金を知って手続きをしよう
任意整理は、債務整理の中でも低料金で手続きができます。相場を知ることが大切です。
1社あたり3万円~10万円程度+減額報酬(10~20%)
任意整理の相場(司法書士に依頼)
※1債権者140万円まで
1社あたり2万円~5万円+減額報酬(10%)
減額報酬とは、借金が減額できた時に専門家へ払う報酬金です。
借り入れ先が複数社ある場合、債権者の数だけ費用はかかります。
任意整理の費用を安く抑える方法はある?
比較的費用が安価とは言え、借り入れ先が多くあれば費用は高額になります。「借金返済で困っているのに、お金を準備するのが大変」という方もいるのでは?
任意整理の費用を抑える方法はいくつかあります。
- 司法書士に依頼する
- 自分で手続きをする
- 任意整理に力を入れている法律事務所を探す
弁護士に依頼するより司法書士に依頼した方が安く済みます。
また、任意整理は個人でも手続き可能です。引き直し計算や債権者と直接交渉をし減額の和解を目指します。弁護士費用がかからず費用は抑えられます。
任意整理に特化したり、実績豊富な法律事務所も存在します!着手金なし、追加料金なし(減額報酬や成功報酬)など低料金を掲げた法律事務所を選べば相場より安くなります。
法テラスで任意整理をすることはできる?
「任意整理をしたいけれど、費用そのものを払えない…」お金がなく経済的な理由で債務整理を躊躇する方におすすめの方法があります。
「法テラス」の制度を視野に入れてみましょう。「法テラス」は別名日本司法支援センターと言い、国が設立した法律トラブルの案内所です。経済的困難な方を対象に、無料法律相談、専門家費用の立て替え制度など援助をしています。
法テラスの制度を利用し、任意整理をすれば「減額報酬」がかかりません。通常より費用を抑えられ、費用の立て替え後は月5,000円からの分割払いができます。家計と両立しながら任意整理ができます。
任意整理をするタイミングを見逃さないで!
任意整理は、比較的借金総額が低い方に向いています。借金30万~100万円程度で任意整理すれば、無理なく完済が目指せます。
借り入れには上限があります。総量規制と言い、収入の1/3を超える借り入れはできません。
借金はいくらからやばいのか?を調べてみると、借金100万円がやばいという一つの指標であるという記事も目にします。返済が困難になり、借金地獄や借金まみれに陥っている心配があるあめ、すぐに何か策を講じないと状況はどんどん悪化していく一方です……。
借金救済措置で借金減額とは?
↓↓↓
借金減額診断ツールで任意整理が適しているかチェック!
借金減額シミュレーターは、自宅にいながら借金減額の簡易診断ができます。
借金が大きく膨れ上がる前に、任意整理などの債務整理で自分の借金が減るのか?を確認してみることをおすすめします。
借金の総額が大きすぎる、多重債務で借金地獄…という状況だと、もしかすると任意整理は適していない可能性もあります。利息の減額をしても、残りの返済が多く完済ができないからです。
そうすれば、自分の借金に合った方法で債務整理がができるため、任意整理で失敗した…などの後悔なく手続きすることができます。
借金が多額で任意整理しても3~5年での完済の見込みがない場合は、個人再生や自己破産の検討に移りましょう。
任意整理するとその後どうなる?任意整理の影響や任意整理のデメリットについてよくある質問
任意整理をするとその後どうなるのか?影響を心配しなかなか踏み出せないという方もいるのではないでしょうか。
任意整理の影響やデメリットについて気になる疑問・不安などをまとめました。
任意整理は絶対に成功するの?
任意整理は裁判所を通さないため、他の債務整理手続きと違い司法統計などでデータを確認することはできません。しかし、債権者にとって他の債務整理よりも有利であり、任意整理の依頼を受ける専門家が増えていることから任意整理の成功率が高いことが伺えます。
任意整理が失敗するとすれば、そもそも任意整理に応じない業者である、債権者から今後の返済に不信感を持たれている、返済できる見込みがないといったケースが挙げられます。
ちなみに、個人再生の成功率は令和4年度でおよそ92%、自己破産でおよそ98%となっています。
任意整理によるブラック登録期間はどのくらい?
任意整理をすると個人信用情報に事故情報が登録される「ブラック」状態となります。この期間は手続き後、借金を完済して5年間となります。
信用情報を取り扱う主な機関は下記となります。
- CIC(株式会社シー・アイ・シー):クレジットカード会社などが主に加盟 → 支払延滞後5年は登録
- JICC(日本信用情報機関):主に消費者金融や信販会社が加盟 → 和解が成立してから5年は登録
- KSC(全国銀行個人信用情報センター):銀行、信用金庫などの金融機関が主に加盟 → 支払延滞後5年は登録
任意整理をしたことによる仕事や家族への影響は?
任意整理をしても仕事や家族に影響が出ることはありません。任意整理をはじめ債務整理は債務者本人のみのものであり、家族や会社は一切無関係です。
家族に請求される、家族の信用情報に傷がつくこともないので安心してください。
そもそも、任意整理は家族にバレづらい手続きであり、会社に知られる心配もほとんどありません。
ただし、保証人付きの債務に対して任意整理をした場合は、保証人や連帯保証人に返済義務が移り、一括請求が行く可能性が高いです。
任意整理の結果が思わしくなかったらどうする?
任意整理の和解内容に納得できない場合は、次の3つの方法を検討しましょう。
- 追加で他の債権者の任意整理も検討する
- 任意整理以外の手続き方法を検討する
- 依頼する弁護士・司法書士事務所を変更する
任意整理をする業者は選択することができますので、他にも借金先があれば追加で任意整理をすることも可能です。
また、任意整理で思うような結果が出ないのであれば個人再生や自己破産などの手続きを検討してみましょう。
依頼する弁護士・司法書士事務所によって結果が変わることもあります。任意整理に強い、任意整理の実績が豊富で得意である業者に依頼しなおすのも方法の1つでしょう。
任意整理はプロの手を借りるほうがスムーズ!デメリットや手続き後の影響の確認も忘れずに!
任意整理の費用は、相場1社あたり3~10万円です。
個人で任意整理の手続きをすれば費用を抑えることは可能ですが、交渉事が苦手だとそもそも任意整理に応じてもらえなかったり、減額幅が少ないなど、任意整理が失敗に終わってしまうリスクも持ち合わせています。
任意整理を得意とする弁護士や司法書士に依頼すれば、相談無料、減額報酬なし、費用の分割払いなど、事務所独自の充実した料金サービスを受けることができます。
経済的に厳しい方は、法テラスの制度を利用して任意整理をすれば、お金がなくても任意整理を諦めず借金問題を解決できます。
まずは、自分の借金を減らす方法として、「任意整理」が向いているのかを確認することが必要、そして任意整理の費用を知りそれを払ってでも手続きを進めるほうが賢明かどうかを確認することが大切です。
借金が減るとわかったら、「借金減額診断」の結果を持って早めに専門家へ相談し、借金問題を抱えた辛い生活から抜け出して行きましょう。