借金地獄から抜け出す方法は?借金まみれで生活できない借金苦から抜け出すコツ

最初はほんの数万円からスタートしたカードローンや消費者金融からの借金。でも、何度も借入をするうちに、借金をすることに抵抗がなくなり、気づけば借金地獄に陥ってしまうという恐れがあります。

借金を返すために、別の会社で借りて返して…を繰り返してしまうと、結果「借金まみれで生活できない」という状態になってしまいます。

また、リボ払いを何社もしてその支払い請求に対して返せない「リボ地獄」の状態になってしまっている人もいるでしょう。

借金苦の生活は辛く、また精神的にも非常に大きなストレスを抱えることになってしまいます。借金のことばかり考える毎日で、最悪の末路を考えてしまう人もいるでしょう。

一旦借金地獄に陥ってしまうと、もう這い上がることはできないのでしょうか?

そんなことはありません。借金地獄から抜け出す方法はあります!

「借金地獄に陥っているのかどうか知りたい!」「借金まみれの生活から一刻も早く抜け出す方法を知りたい!」「多重債務で返済できないけど、借金返済のコツがあれば知りたい!」と思う方に、役立つ情報をお届けします。

借金地獄に陥る前であれば自分でできる対策もあります!実際に借金まみれで生活できない辛い状態の人でも諦めるのは早いです。借金生活からすぐに抜け出す方法を実践し、借金まみれの生活とおさらばしましょう。

借金生活、辛くないですか?
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Contents

借金地獄とはどういう状態?気付いたときには陥っている可能性も!

借金の返済がきつい、返済が厳しいと感じ始めたとき、また返しても返してもなかなか借金が減っていかない時、、そんな時に頭をよぎるのが「借金地獄」という言葉です。

先が見えず、どこまでも続いていく借金問題に、ストレスを抱えるのは当然のこと。ギリギリまで追い込まれた生活や精神的な負担の度合いは、まさに「地獄」と表現するにふさわしいものでしょう。

しかし、具体的にどのような状態が借金地獄と言えるのでしょうか?借金がいくらからだと「借金地獄」という線引はありません。その人の借入、返済状況により異なるからです。

以下のようなケースであればまず「借金地獄」と判断できます。

  • 一般の業者ではお金を貸してもらえず、闇金に手を出している
  • 借金返済で生活が厳しく、明日食べる食事にも困っている
  • 返済するお金がないため、滞納が続いている
  • 借金返済するために、何社からもお金を借りて自転車操業状態(多重債務)

一方で、判断に迷うのが「闇金ではなく一般の業者からお金を借りていて、なんとかではあるものの、返済できているケース」でしょう。

「なんとかでも返済できているのだから、借金地獄なんて大げさだ!」と思う方も多いのではないでしょうか。

しかし「自分はまだまだ大丈夫」と思っていても、実際には借金地獄にハマってしまっているケースも少なくありません。

以下の3つの条件のうちどれかに当てはまっていたら、自覚がないまま借金地獄に陥っている、もしくは借金地獄寸前と判断できます。まずは冷静に、自身の状況を分析してみましょう。

1.返済しても返済しても元本がなかなか減っていない

金融業者からお金を借りると、元本に指定の手数料をプラスして返済する仕組みです。返済方法と返済金額によっては、以下のような状況になってしまうケースがあります。

  • 毎月の返済額では手数料分しか賄えていない
  • ある程度元本が減ると、安心してまたお金を借りてしまう
たとえば、100万円を年利15.0%で借りている場合、1カ月に発生する利息は12,500円です。仮に月々15,000円ずつ返済している場合、元本に充てられるのはわずか2,500円。ほとんど減っていかないでしょう。

借金は、元本分の返済が終わらなければいつまでも続いていきます。元本がゼロになるまで利息を支払い続けることになり、まさに終わりの見えない借金地獄です。

またもう一つのパターンが、定期的な借入によって残債が減らないタイプです。

こちらの場合、月々の返済額には問題がなく、元本も着実に減らしていけるでしょう。ただし残債が減ってくると、つい油断して再度借入してしまうため、結果的に「残債が減らない」という状況に陥っています。

まずは自身の過去の返済履歴をチェックしてみましょう。半年~1年分程度の履歴があれば、状況を分析できるはずです。

  • 毎月いくら返済しているのか?
  • そのうちどれだけが元本の返済に回されているのか?
  • 元本は着実に減っているのか?

これらの情報をもとに「元本が減っていない」と判断されれば、「すでに借金地獄の状態にある」と分析できるでしょう。

2.返済のために他社から借入して借金まみれになってしまっている

借金まみれの状態になると、毎月の返済日が近づくたび、「今月はどうやってお金を工面しようか」と悩む方も少なくありません。

もし、「A社の返済日にお金を用意するため、B社からお金を借りている」という状況であれば、非常に危険です。こちらも、すでに借金地獄に陥っています。

借入先にお金を返すために、別の業者からお金を借りる状態は、いわゆる「多重債務」です。

A社の返済は一時的になんとかなっても、次月以降、A社だけでなくB社への返済もスタートするでしょう。状況は刻一刻と悪化していくと予想されます。

「自転車操業でもなんとかなっているから、今のところ大丈夫!」と安易に捉えがちですが、こちらもすでに「借金地獄」と呼べる状態でしょう。

今はまだ、一般的な金融業者でお金を借りられるかもしれません。しかし残債が減らず、限度額を突破してしまえば、次は闇金に手を出さざるを得なくなります。

3.借入総額が年収の3分の1を超えているとすでに借金地獄どっぷりかもなので要注意!

「借金地獄には明確な定義がない」と言われていますが、数字から判断する方法が一つだけあります。それが「総量規制」と呼ばれるルールです。

総量規制とは、2010年から本格スタートしている、改正貸金業法によって定められたルールです。その目的は、貸金業者から借りられるお金の上限を設定すること。

消費者金融やカードローンを際限なく利用した結果、借金トラブルに巻き込まれる方が多かったことから、ユーザー保護の視点で設立されました。

総量規制では、「これ以上の貸付は返済不能に陥る可能性が高い」ことから、契約者本人の年収の3分の1を超える貸付は禁止しています。

年収別の貸付上限額は以下のとおりです。

年収 総量規制による貸付上限金額
150万円 50万円
300万円 100万円
600万円 200万円

こちらは「1社あたりの金額」ではなく、利用先すべての業者の合計額です。

つまり、年収150万円の人がA業者で40万円を借りていた場合、別の業者で借りられるのは、残り10万円分のみとなります。ちなみに、銀行からの貸付は総量規制の対象外のため、プラスされません。

何度も貸付と返済を繰り返し、利息分がふくらみ、総量規制の上限を突破している場合、近い将来、借金地獄に陥る可能性が高いと考えられるでしょう。

「借金はいくらからがやばいのか?」という問いに対して、答えとして提示されやすいのも、この「年収の3分の1」ラインです。「今はまだなんとか返済できている」のであれば、そうした状況でいられる内に、適切に対処することが大切です。

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借金返済シミュレーションの活用で自分の状況を把握するのもおすすめ

自身の置かれている状況を冷静に判断できない場合には、借金返済シミュレーションを活用してみてください。

借金返済シミュレーションとは、借金の総額や契約時の利息、現在の返済額といった情報を入力すると、これから先の返済状況が可視化できる便利ツールです。

借金地獄と言われるような状況でシミュレーションをすると、

  • 返済してもほとんど元本が減っていかない
  • 今のままのペースで返済しても、完済までに非常に長い時間がかかってしまう
  • 利息分として支払うお金だけで、数十万円にもなってしまう

このような状況が明らかになりがちです。本当に自力完済が目指せるレベルかどうか、判断するための目安としても使えるでしょう。

借金地獄の果てに待っているものは、ブラックへの登録や財産差し押さえの強制執行

借金地獄が続くと、どうなってしまうのでしょうか。ここでは、大きな2つの出来事を紹介します。

個人信用情報に事故情報が登録され「ブラック」になる

返済が滞り61日以上になると、延滞となり個人信用情報に事故情報が登録されます。

これが「ブラック」と呼ばれる状況です。延滞でのブラックは契約終了後5年間ほど登録され、その間は新規ローンの借入やクレジットカードの契約・利用、保証人になるなどができなくなります。

強制執行で財産や給与が差し押さえられる

延滞が続くと、最終的に財産や給与が差し押さえられる強制執行となってしまいます。

強制執行で差し押さえられるものは、次の通りです。

  • 不動産
  • 預金
  • 給料
  • 宝石などの動産

ただし、給料は4分の1または給料が44万円を超える場合は33万円の差し押さえとなり、全額取られてしまうわけではありません。

一方、預金は口座にあるすべてが差し押さえられてしまいます。

また、他にも生活に欠かせない衣類や家具・家電、食料や実印・仏像などは差し押さえ禁止債権となっており、手元に残すことが出来ます。公的年金の受給権や生活保護受給権も差し押さえ禁止です。

借金地獄に陥ってしまう仕組みは?特に危険な5つの条件

返済しても返済しても、減っていかない借金地獄…。そもそもいったいなぜ、このような状態に陥ってしまうでしょうか。その理由は、「借入の習慣化」と「金利」にあります。

消費者金融は私たちにとって身近な存在ですが、最初の借入時には「本当にお金を貸してもらえるのかドキドキした」という方も多いのではないでしょうか。

「本当に必要な分を、ごく少額で貸してもらった」というケースも目立ちます。

確実に返済できる分だけを、ごく少額で借りる
  ↓
返済する

このような流れであれば、借金地獄に陥る可能性は低いと言えるでしょう。しかし人間とは、何度も繰り返すうちに慣れてしまう生き物なのです。

何度も貸付を受ける
  ↓
お金を借りて生活するスタイルが普通になる
  ↓
借入金額も徐々に大きくなる
  ↓
金利負担分が上昇する
  ↓
金利分の負担が重く、返済しても元本にまで回らない
  ↓
元本が減らないため、半永久的に利息が発生する

このような負のループにはまってしまいがち。これこそが、借金地獄に陥る仕組みです。

もちろん中には、「友人の借金の保証人になっていたら、突然請求された!」など、突発的に借金地獄に陥ってしまう人もいます。とはいえ現実には、「自身の借金が少しずつかさみ、手に負えなくなってしまった」という事例が多いようです。

1.低収入や急な収入の減少による「借りるが当たり前」の状態

では具体的に、何が原因で借入を繰り返してしまうのでしょうか。特に危険な条件を5つ紹介していきます。

1つ目は、「収入が足りず、毎月の生活費を借入金で補填してしまう」というケースです。もとから低収入であるケースのほか、急に収入が低下してしまう事例も。

特に後者の場合、生活全体をすぐに変えることが難しく、そのままズルズルと借金が当たり前になってしまうリスクがあります。

生活費補填を理由に借金を繰り返している場合、生きていくために必要なお金を確保するため、借金生活から抜け出しにくいという特徴があります。

2.ギャンブル、パチンコ好き、ギャンブル依存症などで「借りる」ことに抵抗がない状態

パチンコや競馬など、ギャンブルにハマり依存症になると、お金に関する正常な判断ができなくなってしまいます。

ただ刺激のみを追い求め、借金をしてでもどんどんお金をつぎ込んでしまう可能性も。1回あたりの借入金が、徐々に大きくなりやすい点も特徴です。

ギャンブルを理由に借金をする場合、「勝って返せばいい」という意識が働きがちです。しかし実際には、勝ち続けることは不可能で、遅かれ早かれ借金地獄に陥る可能性が高いと言えるでしょう。

3.買い物好きでクレジットカードの利用ばかりになってしまっている状態

お気に入りのお店で、好きなものを好きなだけ買うとストレス解消になる!という方も多いのではないでしょうか。

クレジット決済で買い物を楽しんでいる場合、特にリスクが高いと考えられます。

クレジット決済の特徴は、「買い物を楽しむタイミング」と、「実際に現金を手放すタイミング」に差が生じること。買い物しても手元の現金が減らないため、利用総額が見えづらくなります。

「つい買い過ぎてしまった…」という状況が継続するようになれば、利用総額はあっという間に膨らんでいってしまうでしょう。

4.返済方法を常に「リボ払い」に設定して借金が膨らんでいることに気づけていない状態

クレジットカードの支払いやカードローンの返済を、「リボ払い」に設定している場合も注意が必要です。

リボ払いの特徴は、残高にかかわらず毎月の支払を一定にできること。残高が増えても支払額が変わらなければ、「ほとんど利息分で元本が減らない」という事態に陥りがちです。

きちんと支払えている以上、残高の総額に注目する機会は減ってしまうでしょう。「気づいたときには残高が想定以上に膨らんでいた!」というケースも多く見られます。

5.社会的信頼が厚く、ライフスタイルの変化も多い40代は特に注意!お金を借りる機会が多く借金が積み重なってしまう状態

借金地獄に陥りやすい条件の一つに、「年代」があります。特に注意が必要なのは、40代でしょう。

40代には、以下のような特徴があります。

  • 勤続年数が増え、社会的信頼が厚い(多くのお金を借りやすい)
  • 子育てや介護でお金がかかりやすい
  • 住宅ローンやカーローンなどで、月々の返済総額が大きくなりやすい
  • リストラや健康問題で収入が低下するリスクがある

お金が必要になる場面も多い40代。「たくさん借りられる」と言われれば、「助かった!」と思う方も多いのではないでしょうか。

しかし実際には、40代ならではのリスクも少なくありません。家計が大きくなりやすい分、収入が減ったときの影響も色濃くなってしまうでしょう。

借金まみれの生活を送っているのは実は女性も多い!理由を解説

借金まみれの状況に悩む方の中には、女性も少なくありません。女性が借金苦に陥りやすい理由としては、以下のようなポイントが挙げられるでしょう。

  • 非正規雇用による低収入
  • 新型コロナウイルス蔓延による雇い止めや賃金の低下
  • シングルマザーの養育費不足
  • 専業主婦で自分の自由になるお金を持っていない

女性の中には、妊娠や出産をきっかけに、非正規雇用で働く人も少なくありません。昨今のパンデミックでもっとも影響を受けたのが、こうした非正規雇用の人々でした。

仕事を失った人、シフトに入れず賃金が低下した人、休校中の子どもの世話のため自主休業せざるを得なかった人…。給料が下がれば、生活は非常に厳しくなってしまいます。

厚生労働省が発表する「平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果報告」によると、シングルマザー世帯を含む「子どもがいる現役世帯(大人が一人)」の貧困率は48.1%に上ります。母子家庭の厳しい状況が伝わってきます。
(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa19/dl/03.pdf)

新型コロナウイルスで収入が減少した方や、貧困で悩むシングルマザー向けの支援は少なくないものの、「充分」というわけではありません。

ふとしたきっかけで借金に頼り、そのまま一気に借金苦に陥ってしまう可能性もあるでしょう。

借金地獄からの自力完済はほぼ不可能!ただし借金地獄から抜け出すための解決法はある

ここからは、借金地獄に陥ってしまった場合の解決法について見ていきましょう。今は借金苦に悩んでいても、適切に対処すれば必ず問題を解決できます。

そのためにも、まず頭に入れておきたいのが「借金地獄にまで陥ってしまったら、よほどラッキーなケースを除き、自力完済は不可能」という事実です。

「自分で借りたお金だから、なんとか自力で完済したい!」と思うのは素晴らしいこと。しかし、自力完済にこだわって対応が遅れれば遅れるほど、問題が悪化してしまう可能性が高いです。

借金地獄で返済が滞れば、金融業者は督促をスタートします。その内容は、徐々に厳しくなっていくでしょう。

最終的には法的措置による差し押さえが実行される可能性も。給料を差し押さえられれば、借金問題を会社に隠すのは難しいでしょう。自宅を差し押さえられれば、引越さなくてはいけません。

借金地獄にまで至ってしまったら、必要なのは周囲の助けです。自身の状況を伝え、助けてもらう覚悟を決めましょう。

借金救済措置で借金減額とは?

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地獄から抜け出すためにおすすめは借金を減らしたりなしにできる債務整理

「周囲の助けと言っても、具体的にどうすれば…」と悩む方も多いでしょう。

家族や知人に事情を話し、援助してもらう方法もありますが、借金地獄で残債がかなりある場合、サポートしてもらうにも限度があるでしょう。

この場合の借金解決に向けた方法でおすすめなのが、「債務整理」です。増え過ぎた借金を、法律で認められた手続きによって減らしたりなしにすることができます。根本から借金整理をしていけますよ。

借金問題について、「国が認めた借金救済制度」というキーワードを耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

この借金救済制度の一つが、債務整理なのです。他にも借金返済の際に払いすぎた利息がある場合、それを取り戻すことができる過払い金請求も救済措置に含まれます。

債務整理をすれば、増え過ぎた借金の総返済額が圧縮したり、無理のない範囲で返済したりできます。場合によっては、借金をゼロにすることもできるでしょう。借金地獄からでも、制度を使えば生活を立て直せます。

債務整理には、主に以下のような方法があります。

  • 任意整理
  • 個人再生
  • 自己破産

3つの方法には、それぞれで異なるメリット・デメリットがあるため、自分に合った方法を選択することが大切です。自分の借金が債務整理で減るかどうかは、無料の借金減額診断(借金減額シミュレーター)で調べることが可能です。

実在する司法書士事務所や弁護士事務所のものであれば、安心して利用できますよ!

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任意整理
裁判所を通さずにできる債務整理の方法です。金融業者側が和解に応じてくれれば、将来利息をカットした上で、元本のみを返済できます。
個人再生
裁判所を通して手続きし、借金の元本を含めて大幅に減額できる可能性がある手続きです。最低弁済額が100万円という縛りはありますが、最高で5分の1から10分の1にまで借金額を圧縮できる可能性があります。自己破産とは違い、自身の財産は処分されません。
自己破産
裁判所を通して手続きし、借金の返済義務を免除してもらう債務整理の方法です。どんなに膨らんでしまった借金でも、手続きが成功すればゼロになります。ただし一部の自由財産を除き、自身の財産は処分され、債権者への返済に充てられてしまいます。

借金地獄で生活が非常に厳しい…という場合、任意整理では充分な結果が得られない可能性も。個々の状況にもよりますが、返済能力がある場合は個人再生を、支払不能に陥っている場合は自己破産を検討するのがおすすめです。

支払不能かどうかは、個々の収入や財産、残債といった情報から総合的に判断されます。一概に「○○円以上ならOK」とは言えませんが、以下の条件を満たしているかどうかが一つの目安になると言われています。

【借入総額 ÷ 36(ヶ月)> 毎月の返済可能額】

たとえば、借入総額が200万円の場合、毎月の返済可能額が約55,000円以下であれば、支払い不能と認められる可能性が高まるというわけです。

債務整理を検討し始めたら、まずは弁護士に相談してみましょう。自己破産が可能か、もしくは自己破産以外にどのような解決方法があるか、アドバイスしてもらえます。

借金地獄で悩んでいる方の中には、「すでに督促がスタートしていて心が休まらない…」という方もいるでしょう。弁護士に債務整理を依頼すれば、その時点で取り立てをストップできます。元の生活に素早く戻れるでしょう。

債務整理をするとどうなる?気になるブラックリストの影響

借金問題解決に役立つ債務整理ですが、残念ながらデメリットもあります。3つの手続きに共通するのが、ブラックリストへの登録です。

債務整理をすると、その情報は信用情報機関が有する個人信用情報に記載されます。ローン契約やクレジット契約を結ぶ際の審査に、悪影響を及ぼすでしょう。

債務整理でブラックリスト入りを避けるのは不可能です。とはいえ、時間が経過すれば登録された事故情報は消去されますから、おとなしくそのときを待ちましょう。

日本の主な信用情報機関と、手続き別のブラックリスト入り期間は以下のとおりです。

任意整理 → JICC、CIC、KSCともに5年
個人再生 → JICC、CICは5年、KSCのみ10年
自己破産 → JICC、CICは5年、KSCのみ10年

KSCは、日本全国の銀行が加盟している信用情報機関で、個人再生・自己破産については10年という長い期間を設けています。

この期間は、新規ローンを組む、クレジットカードを新規発行・利用するといった行動は制限されてしまいます。

不便ではありますが、借金地獄にまで陥ってしまった方にとっては、生活立て直しのチャンスとも言えます。ブラックリスト期間中に、ローンやカードに頼らない生活習慣を身につけましょう。

借金地獄で辛いから楽な方法で!は危険!借金苦でもやってはいけない3つの行動

借金苦の状況では、精神的に追い詰められ、普段では思いつかないような行動をとってしまうこともあるかもしれません。

とはいえ、自身の行動によってはさらに状況を悪化させてしまう可能性も。たとえ借金苦でも、やってはいけない3つの行動を紹介します。

現実逃避で見て見ぬふり…借金が返済できない状況を放置すると借金は増える一方…

借金が返せなくなると、現実逃避で見て見ぬふりをしたくなることもあるかもしれません。しかし返済日や金融業者からの連絡を無視するのは辞めてください。

業者からの連絡を無視し続けると、相手は「返済するつもりがない」と判断します。状況はどんどん悪化するばかりです。

借金まみれになると、「どうせ返せないのだから、何をしてもしなくても同じだろう」と考える方も少なくありません。しかし実際には、「借金を返せないという事実を相談する」だけでも意味があるのです。

借金苦で悩んだら、まずはその状況を周囲に発信するところからスタートしましょう。

  • 家族
  • 知人
  • 借入先の金融業者
  • 弁護士
  • 司法書士
  • 法テラス

相談先は、決して少なくありません。相談しやすい場所を選んでみてください。

ただひたすら時効を待つ…むしろ借金はどんどん増えるしそもそも借金の時効は成立しづらい

借金には、時効があります。

具体的には、「支払期日から5年を経過すると、債務は時効を迎える」と定められています。もし時効が成立していれば、元金や利息を返済する必要はありません。

借金苦で悩んでいるときには、「このままじっとしていれば、相手があきらめて時効が成立するのでは…」と思うこともあるかもしれません。

一見理に適っている方法のように思えますが、実はこちらもNG行動です。

なぜなら、実際に時効が成立するまで、ただじっと待ってくれる金融業者はいないからです。時効を成立させないため、さまざまな行動をとってくるでしょう。

またこの間にも「遅延損害金」は発生しているため、借金はどんどん増えていってしまっているのです。

金融業者からの電話に出て、借金の存在を認める発言をしただけでも、時効のカウントはリセットされてしまいます。借金の一部を返済しても同様です。

「だったら金融業者からの連絡に、一切応じなければ良い!」と思うかもしれませんが、これもNGです。業者側は必要な手続きを経て、裁判手続きへと移行。この場合も、時効はストップしてしまいます。

時効を狙うくらいなら、債務整理をした方が、すっきり手早く借金問題を根本から解決できるはずです。ぜひ債務整理の道を探ってみてください。

一から時効を狙うのは難しいですが、一部で「金融業者から久しぶりに連絡が来たときには、すでに5年以上が経過していた」というケースがあるのも事実です。この場合、本当に時効が成立している(消滅時効が完成し、法的に支払い義務がなくなっている状態)のか、弁護士に相談するのがおすすめです。

ただ消滅時効が完成しても、時効による利益をうけるためには、時効の援用手続きをする必要があります。すぐに専門家に相談し時効の援用をして時効による利益を受ける意思表示をして借金から解放されましょう。

夜逃げをしたら借金は更に深刻化!逃げ切れる保証もなければ、社会的リスクが大きく生活が更に苦しくなる可能性大!

借金地獄で悩んでいるときに、ふと頭をよぎるのが「夜逃げ」ではないでしょうか。すべてを捨てて一からやり直せたら…と思いがちですが、どうか思い留まってください。

夜逃げをしても、借金問題は解決できません。なぜなら金融業者側は、夜逃げ先の住所を特定する術を数多く持っているからです。

夜逃げ先を特定されないようにするためには、住民票の移動を諦めるしかないでしょう。公的サービスを受けることも、仕事を探すことも難しくなってしまいます。

またたとえ住所が特定できなくても、裁判を起こす方法はあります。

先ほどもお伝えしたとおり、裁判になれば時効はストップしてしまいます。また裁判の事実を知らないまま手続きが進めば、相手の言い分だけが100%認められてしまうでしょう。

夜逃げをしても借金問題を解決できない以上、わざわざ家や仕事、家族を捨てるメリットはありません。

法的に認められた債務整理の道を選んだ方が、明るい未来を歩めるでしょう。

借金まみれの状況から抜け出すためには、NG行動ではなく誰かに相談することが大事

高額な借金がある、複数の借金返済に追われている状況が借金まみれ。返済しても終わらない、どこにどのくらい借金があるか分からない状態に陥っているのであれば、1人で解決することは困難です。

借金まみれの状況から抜け出したいのであれば、すぐに誰かに相談しましょう。身近な人に相談できればそれでも良いのですが、借金を知り合いや家族に打ち明けることに抵抗を感じる人は少なくないでしょう。

しかし、誰かに相談することには次のメリットがあります。

  • 自分の状況を客観的に把握できる
  • 今後の対応についてアドバイスをもらえる
  • 債務整理などのサポートが受けられる

借金の相談は無料でできる場所・機会が多く用意されています。

主な借金相談先を挙げてみましょう。

  • 弁護士や司法書士
  • 法テラス
  • 国民生活センター
  • 全国銀行協会
  • 日本クレジットカウンセリング協会
  • 日本貸金業協会
  • 自治体

それぞれの相談先について解決します。

相談から依頼までがスムーズ【弁護士や司法書士】

弁護士や司法書士に相談するメリットは、様々あります。

  • 相談からそのまま依頼できる
  • 依頼をすれば受任通知を送ることにより取り立てが止まる
  • 自分に適した対策をアドバイスしてもらえる

ただし、弁護士と司法書士どちらに相談するかについては、対応業務の違いについて認識しておく必要があります。

弁護士と司法書士の違いは、次の3つです。

  • 対応可能額:弁護士は無制限、司法書士は1社あたり140万円まで
  • 訴訟代理人:弁護士は無制限、司法書士は簡易裁判所のみ
  • 代理人としての手続き:弁護士は無制限、司法書士は個人再生・自己破産は書類作成のみで代理人になれない

また、依頼する弁護士・司法書士事務所を選ぶときには債務整理や借金問題に強いか、実績が豊富か、相談が無料か、費用が明確かといったポイントをチェックするようにしましょう。

債務整理は専門的な知識が求められる手続きです。ノウハウを持つ事務所を選ぶことが、債務整理、借金問題解決成功に重要となるでしょう。

経済的に余裕がない方が無料でサポートを受けられる【法テラス】

法テラスは日本司法支援センターのことであり、国が設立した法的トラブルの総合案内所です。民事法律扶助業務を行っており、経済的に厳しい人には無料の法律相談や弁護士費用の立て替えなどサポートを受けることが出来ます。

無料相談は1つの相談につき3回までと制限がありますが、無料で相談できるのは大きな魅力でしょう。

法テラスでは自分で依頼する弁護士を選ぶことができませんが、借金の無料相談を行っている弁護士・司法書士事務所が法テラスと提携し、利用できる場合もあるので確認してみると良いですね。

全国統一のホットラインで各地の相談窓口を案内【国民生活センター】

国民生活センターではホットラインである「188」に電話するだけで全国各地にある最寄りの消費生活相談窓口を案内してもらうことが出来ます。

債務整理などのアドバイスや必要な情報提供を無料で実施しています。多重債務などについての相談事例を公式ホームページで確認することもできます。

銀行からの借金返済に悩んでいる人の相談に対応【全国銀行協会】

全国銀行協会では銀行の個人向けローンなどを利用している人を対象としてカウンセリングを実施しています。予約制ですが、専任のカウンセラーや相談所の職員が対応し、希望や必要に応じて法テラスや銀行窓口などを紹介してもらうことが出来ます。

ただし、全国銀行協会の相談所は東京と大阪の2か所しかありません。

多重債務者にカウンセリングを実施【日本クレジットカウンセリング協会】

クレジットや消費者金融を利用して多重債務に陥っている方を対象に、相談やカウンセリングを実施しているのが日本クレジットカウンセリング協会です。

解決方法を相談・アドバイスし、任意整理を希望する場合は無料で行います。

相談やカウンセリングは無料。任意整理についても弁護士費用など一切かからずに手続きできるので利用者にとって大きな助けとなるでしょう。

債務の原因となる問題解決のカウンセリングも実施【日本貸金業協会】

日本貸金業協会では、借金返済に対する相談だけでなく、家計管理や生活再建支援カウンセリングを受けることが出来ます。

必要な情報の提供、相談機関の紹介や貸付自粛手続きの受付なども行っているので、貸金業者からの借金に悩んでいるのであればまず相談してみても良いでしょう。

相談は無料で、生活再建支援カウンセリングも無料で受けることが出来ます。浪費癖や金銭感覚がないといった悩みに対しても行動パターン改善、心理的支援などを実施。面談または電話で相談が可能です。

身近で相談しやすい【自治体】

自治体では、借金に特化した相談会や様々な法的トラブルの相談会を開催していることがあります。

自治体に相談するメリットとしては、周りに借金相談をしているとバレにくい点が挙げられます。自治体の窓口に行く目的は様々ですから、誰かに見られても借金相談だと特定することは難しいのです。

また、自治体に相談することで専門家の窓口を教えてくれる、利用できる公的融資制度を紹介してくれるというメリットも挙げられます。

金融庁のホームページでは東日本大震災による被害を受けた被災地域での多重債務相談窓口を紹介しています。こちらは常時開設しており、借金返済についての相談に応じてもらえます。

例として、千葉県で常設している相談窓口をピックアップしてみます。

  • 千葉市 消費生活センター
  • 銚子市 消費生活センター
  • 市川市 消費生活センター
  • 船橋市 消費生活センター
  • 館山市 商工観光課 商工グループ/市民課市民相談室
  • 木更津市 消費生活センター/生活安全課
  • 松戸市 消費生活センター/市民相談課
  • 野田市 消費生活センター/秘書広報課市民相談係
  • 茂原市 生活課庶務相談係
  • 成田市 消費生活センター
  • 佐倉市 消費生活センター

その他相談窓口については、金融庁のホームページを確認してみましょう。

借金地獄から抜け出し借金問題を解決するために自分でできる対策

借金返済地獄の状況から抜け出すためには専門家の協力が必要不可欠ですが、自分でもできる対策があります。

ここでは3つの対策を紹介します。

おまとめローンで借金を一本化してまとめたり、低金利ローンへの借り換えで金利負担を減らしたり、過払い金請求で戻り分を返済に充てることも効果的

複数の借金があるのであれば、おまとめローンを利用して借金を一本化することで返済額を下げるだけでなく、借金返済が1つになることで管理が楽になるメリットもあります。

複数業者からの借入がある場合は、金利が高い業者の借入を見直しましょう。借金返済で辛い理由の一つが、「借金の利息」です。利息負担が少しでも減ればそれだけ元本返済ができていくことにつながります。

また、借金返済が長期になっているのであれば過払い金請求をしてみるのもおすすめです。

過払い金があった場合は過払い金と借金を相殺する、過払い金を借金返済に充てることもできますし、過払い金が高額であれば借金を完済しても手元に残るお金があるかもしれません。

過払い金の有無を調べるだけであれば無料で対応してくれる事務所が多いので、安心して依頼できます。

貸付自粛制度を利用することで、新たな借入をしないようにする

ギャンブルや買い物依存症などで借金癖がある場合は、貸付自粛制度を利用することで新たな借入ができないようにしてしまう、というのも1つの対策です。

貸付自粛制度は無料で利用することができ、申告することで5年以内は日本信用情報機構、CIC、全国銀行個人信用情報センターに登録されている業者・金融機関から貸付が行われないようになります。

ギャンブルや買い物は借金と大きく関係!依存症から脱却しよう

ギャンブル依存症や買い物依存症の場合は、貸付自粛制度を利用しても根本的な解決にはなりません。

依存症から脱却するのであれば、支援団体や自助グループ、保健・医療機関の利用を検討しましょう。

各都道府県、政令指定都市の精神保健福祉センター、保健所やギャンブル依存症家族の会など、支援してくれる機関は多くあります。自分と同じように悩んでいる人と共に支え合いながら回復を目指すことができ、体験談や悩みなども共有できます。

最後に…借金地獄にならない、借金返済に困らないために日頃からできること

借金地獄になってしまえば、専門家の協力なしに状況を改善することは困難です。

借金をしても、誰もが借金地獄に陥る、多重債務になるわけではありません。多くの人が借金と上手に付き合っています。

借金すること自体が悪いことなのではありません。借金をするときには、借金まみれ・借金地獄に陥らないように借金返済のコツを知っておくことが大事です。

ここでは、3つのポイントをご紹介します。

ポイント①借金は必要最低限の金額にする

借金はむやみにするのではなく、本当に必要なときに必要な金額だけを借りるようにしましょう。

多めに借りる、そこまで必要じゃないけど借りられるなら借りる、などで安易な借り入れを繰り返すと、あっという間に借金額が膨らんでしまう恐れがあります。

ポイント②計画的に借り入れをする

借金前にはしっかり完済できるかどうか返済額や返済期間をしっかりとチェックすることが大切です。

何となく借りてしまうと、思っていたよりも毎月の返済額が大きい、返済が長期で苦しいといった事態に陥るリスクがあります。

無理なく返済できる範囲で借入をするようにしましょう。

ポイント③返済が苦しくなりそうならすぐ相談する

一時的に収入が落ちてしまった、体調が悪化してしまったということは起こり得ます。そうなったとき、返済が苦しくなる前に借入先に相談することが大切です。

前もって相談することで、返済を伸ばしてもらったり毎月の返済額を減額してもらったりすることができるかもしれません。返済に遅れる前に動くことが大切です。

副業で収入を増やすのも借金地獄を回避するためのコツ

副業で収入を増やすことができれば、借金返済に余裕が生まれるだけでなく、新たな借金をする必要がなくなるかもしれません。

おすすめの副業を一覧で紹介します。

配達員 ・自分の都合の良い日、時間帯いつでも仕事が出来る
・自転車で配達すれば運動にもなる
クラウドソーシング ・データ入力、アンケートからプログラミング、
翻訳・通訳、WEBデザインなど様々な仕事がある
・稼働日や労働時間、報酬など自由に決められる
日雇いバイト ・1日単位で働ける
・日払いで給与が受け取れることもある

これらの副業は空き時間で出来るものであり、自分の都合で調整できるものです。

副業は無理なく続けられるもの、仕事をした分だけ確実に収入を得られるものを選ぶのがおすすめです。

副業する前に注意すべき3つのポイント

副業をすると収入が増えるメリットがありますが、注意しなければいけない点もあります。

ここでは3つの注意点を紹介しますので、しっかりチェックしてください。

就業規則を確認する ・副業が禁止されている場合がある
・副業禁止の場合は手を出さないようにする
本業に支障が出ないようにする ・遅刻や早退、普段欠勤に注意する
・情報漏洩をしないようにする
ギャンブルや投資などには
手を出さない
・必ず儲かる保障がない
・貴重な資産を失う、大きく損をする
恐れがある
・ギャンブルや投資は余剰資産で
行うものである

副業を検討するときは、本業に影響が出ないことが最も重要です。就業規則をチェックすることはもちろん、本業がおろそかになってしまうことは絶対に避けましょう。

また、手っ取り早く稼ごうとギャンブル・投資にチャレンジするのは避けなければいけません。

ギャンブルや投資は儲かる保障はなく、特にギャンブルは還元率が最高でも90%ないぐらいで負けることが前提となっているので手を出してはいけません。

借金苦でも解決の道はある!借金地獄でもあきらめないで

最初は小さな借金でも、積み重なった結果、借金地獄に至ってしまう可能性があります。返済してもなかなか減らない借金を前に、途方に暮れてしまう方もいるでしょう。

たとえ今、借金苦にあっても、問題解決をあきらめる必要はありません。専門家への相談や債務整理など、解決への道は必ず見つかるはずです。

まずは自身の状況をしっかりと把握した上で、弁護士に相談してみてください。無料相談を受け付けている事務所であれば、相談してみて損はありませんよ。

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