仕事が辛いと思うのは甘え?辛いときの原因と対処法、注意点を紹介

      
2024年4月26日
         


 
「仕事に行くのが辛い」「働くのが辛い」と感じることはありませんか?業務量が多い、職場に苦手な人がいるなど理由は人によって違っても、毎日頑張って働いていればしんどい気持ちになるときは誰にでもあります。
 
ここでは仕事が辛いと悩んでいる人へ、その思いとの向き合い方や今の自分の状態を客観的に知る方法、仕事が辛くなる原因と対処法をお伝えします。
 
また、自分にとって辛くない仕事を探す際のポイントも紹介していくので、今の仕事に悩みを抱えている人はぜひ参考にしてください。

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仕事が辛い・辛すぎるのは甘えじゃない!自分を責めすぎない事が大切

通勤中や日曜の夜に「会社に行きたくない」「仕事するのが嫌だ」と感じたことは、誰しも一度はあるでしょう。実際に、内容や程度は違っても仕事でストレスを抱えている人は多いです。

仕事が辛い!と働くストレスを感じている人は多い

エン・ジャパンが『エン派遣』上で行った「仕事のストレス」のアンケート調査によると、「仕事上でストレスをどの程度感じますか?」という質問に対して、全体の67%の方が「かなり強く感じる」「強く感じる」と回答しています。

また、雇用形態別に見ると、正規雇用者が81%、非正規雇用者が64%となっています。

かなり強く感じる 強く感じる
全体 19% 48%
正規雇用者 30% 51%
非正規雇用者 17% 47%

(出典: 仕事のストレス、最大の原因は人間関係。『エン派遣』ユーザーアンケート集計結果を発表 | エン・ジャパン (en-japan.com))
 
ストレスを感じているからと言って「仕事が辛い」と思っているとは限りませんが、働いている人、特に正規雇用者の約8割の人が、仕事に対して何らかのストレスを抱えながら働いているということがわかります。

仕事が辛いと思うのは甘えではない!自分を責め過ぎないように

「会社に行くのが辛いと感じるのは、精神的に弱いせいではないか?」「今逃げ出してしまったら、転職しても同じことになるのではないか?」と自分を責めてしまう人もいるかもしれません。
 
同じ職場にいる先輩や同僚が生き生きと働いていたり、同期が前向きに頑張っているのを見たりすると、自分だけがネガティブな気持ちになっているようにも感じるでしょう。
 
そうして周囲に弱音を吐けずに、「辛い」と感じる原因が自分にあると思いつめてしまう人も多いです。
 
たしかに「なんとなく面倒」「働かないで遊びたい」という理由で辞めてしまうのは良くありません。また、逃げ癖がついてしまっては成長の機会を失うだけでなく、キャリアを形成するうえでも不利になってしまいます。

しかし、自分を責めすぎて過剰なストレスがかかると、心身の健康にも影響を及ぼしかねないので注意が必要です。

あまり自分を追い詰めずに、時には肩の荷をおろして心の声に耳を傾けてみましょう。

仕事や会社に行くのが辛いのはなぜ?多いとされる5つの理由

仕事に対してストレスを抱えている人が多いことがわかりましたが、その理由としてどのようなものがあげられるのでしょうか。
 
ここでは、「仕事が辛い」「仕事を辞めたい」と思うときに考えらえる原因を5つ紹介します。自身の状態に当てはまっているものがないか確認してみてください。

  1. 人間関係の悩み
  2. 忙しい、残業が多い
  3. ミスをした、プレッシャーを感じる
  4. やりがいがない、向いていない
  5. 給料、待遇、労働環境への不満

仕事に行くのが辛い!休みたい!と感じる時の最も多い理由は「人間関係」

退職や転職を決める大きな要因のひとつが、人間関係の悩みです。
 
プライベートであれば、苦手な人と距離を置くこともできますが、ビジネスの場に好き嫌いを持ち込むわけにはいきません。
 
上司や先輩、同僚など仕事をするうえで関わらざるを得ない人との関係がうまくいかないと、それだけで会社に行くのが憂鬱になってしまうのも仕方のないことと言えるでしょう。
 
実際に、厚生労働省による「令和2年雇用動向調査」を見ると、転職理由として「職場の人間関係が好ましくなかった」と回答している人が男女ともに多い割合であることがわかります。
 
【転職経験者が前職を辞めた理由】

男性 ・定年・契約期間の満了(16.0%)
・給料等収入が少なかった(9.4%)
・職場の人間関係が好ましくなかった(8.8%)
女性 ・職場の人間関係が好ましくなかった(13.3%)
・定年・契約期間の満了(12.7%)
・労働時間、休日等の労働条件が悪かった(11.6%)

職場の人間関係が良くないと職場の雰囲気そのものが悪くなります。
 
そうした環境がさらに精神的なストレスとなり、「職場にいるのが辛い」「会社に行きたくない」と感じてしまうこともあるでしょう。

仕事が忙しい・残業が多いときに「働くのが辛い」と感じてしまう

忙しい仕事をしていたり長時間労働が必要だったりと、身体的に疲労が溜まってしまうことも働くのが辛くなってしまう原因のひとつです。

  • 毎日のように残業をしている
  • 慢性的な人手不足で休憩も取れないほど忙しい
  • 常に納期に追われていて十分な休息が取れない

どんなに好きな仕事でやりがいを感じていても、上記のような状態が続けば肉体的な疲労だけでなく精神的にもストレスが溜まります。

仕事自体に不満はなくても、心身ともに疲れてしまったために働くことが嫌になってしまったというケースもなかにはあるのです。

続けてミスをしてしまった・プレッシャーを感じてしまい精神的に辛い

仕事で失敗を繰り返してしまい、「これ以上、周囲に迷惑をかけたくない」「上司に報告して怒られるのが怖い」と思い詰めて仕事を続けるのが辛くなってしまう人もいます。
 
また、責任感が強かったり上司からの期待を必要以上に感じ取ってしまったりすると、プレッシャーを感じてしまい、働くのが辛くなってしまうこともあります。
 
そうしたプレッシャーがまたミスにつながってしまい、本来のパフォーマンスが発揮できないというストレスで仕事がしんどくなってしまう人も少なくありません。

やりがいがない・向いていない場合も「仕事が辛い」と感じる原因に

やりがいを感じられない状況も、仕事へのやる気を失ってしまう理由のひとつです。
 
自分に合わない仕事や苦手な仕事を続けていると、モチベーションがどんどん下がってしまいます。

「何のために働いているんだろう」「そもそもこの仕事は自分に向いていないのでは?」という気持ちになり、仕事自体が嫌いになってしまうこともあるでしょう。

その仕事が自分に向いていないのか、それとも働くこと自体に向いていないのかと悩む人もいると思います。仕事への向き・不向きについては、次の記事で詳しく紹介していますので、ぜひ読んでみてください。
 
仕事向いてない?向いてる仕事がわからない?働くことに向いてない?

給料・待遇・労働環境が不満で「仕事が辛い」なら転職もあり

「ハードな仕事の割に給料が低い」「成果をあげても給料が上がらない」「努力しても正しく評価されていない」といった給料や待遇に対して不満から、仕事へのモチベーションを失ってしまう人も多いです。
 
なかには、サービス残業を強いられたり有給休暇を使わせてもらえなかったりと、劣悪な労働環境のなかで働き続けなければならないことにしんどさを感じて、働くのが嫌になってしまう人もいます。
 
労働への対価が正しく支払われていないように感じれば、仕事をするのが辛くなってしまっても仕方のないことと言えるでしょう。
 
労働環境の改善が見込めない場合は、転職を視野に入れるのも対処法の一つです。

仕事が精神的に辛い時のストレスのセルフチェック法を紹介

小さな不満や悩みでも積み重なれば大きなストレスになるので、「仕事が辛い」「働くのがしんどい」と感じたときは、一度立ち止まってみることが大切です。
 
ここでは、ストレスサインや心身の状態を確認する方法を紹介します。気になるものがあればぜひチェックしてみてください。

会社に行くのが辛いならストレスのサインが表れていないか確認

仕事を頑張ることは素晴らしいことですが、自分のストレス状態に気づかないで頑張り続けてしまう人もいます。
 
以下は、厚生労働省が示している「ストレスのサイン」です。頑張り過ぎて精神的に追い込まれてしまう前に、自身にストレスのサインが表れていないか確認してみましょう。

【こころのサイン】

  • 不安や緊張が高まって、イライラしたり怒りっぽくなる
  • ちょっとしたことで驚いたり、急に泣き出したりする
  • 気分が落ち込んで、やる気がなくなる
  • 人づきあいが面倒になって避けるようになる
【体のサイン】

  • 肩こりや頭痛、腹痛、腰痛などの痛みが出てくる
  • 寝つきが悪くなったり、夜中や朝方に目が覚める
  • 食欲がなくなって食べられなくなったり、逆に食べすぎてしまう
  • 下痢したり、便秘しやすくなる
  • めまいや耳鳴りがする

サイト上でできる、仕事が辛いときのストレスチェック

厚生労働省による働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」では、ストレスのセルフチェック方法として以下4つの診断をサイト上で受けることができます。
 
どれも短時間でできるので、職場でストレスを感じている人や自身の疲労度を知りたい人は厚生労働省のページをチェックしてみてください。

  • 5分でできる職場のストレスセルフチェック
  • 3分でできる職場のストレスセルフチェック
  • 疲労蓄積度セルフチェック(働く方用)

ストレスサインかも!仕事が辛いときに心身に表れやすい異変

仕事が辛いことに我慢し続けた結果、心身に異変が起こってしまう場合があります。

「そのうち治るだろう」「働けないわけではない」と安易に考える方もいるかもしれませんが、ストレスサインとして表れている可能性もあるので注意が必要です。

そこでここでは、仕事が辛いときに起こりやすい異変や症状について紹介します。当てはまる異変がないかどうか、チェックしながら読んでみてください。

異変1.寝つきが悪くなった

「以前より明らかに寝つきが悪くなった」「眠りたいのに寝つけなくて辛い」という異変を感じているのなら、それはストレスから自律神経の切り替えがうまくできなくなっているのかもしれません。

自律神経は「交感神経」と「副交感神経」に分けられます。

交感神経 活動するときに働く神経
副交感神経 休息やリラックスをするときに働く神経

正常な状態であれば、自律神経は、夜になるにつれて活動モードの「交感神経」から休息モードの「副交感神経」へと切り替わります。リラックスの神経である副交感神経が優位になることで、スムーズに眠りに入れるようになるのです。

しかし、ストレスの影響を受けると自律神経のバランスは崩れやすくなります。

交感神経が過度に働いてしまうと副交感神経の働きが抑えられてしまい、その結果、心身がリラックス状態に入れずに睡眠の質が下がってしまう可能性が高いでしょう。

また、寝つきの悪さ以外にも、睡眠生活において以下のような異変が表れる場合もあります。

  • 一度眠っても夜中に何度も目が覚めてしまう
  • まだ眠りたいのに朝早く目覚めてしまう
  • 眠りが浅くどれだけ寝ても眠気が取れない

睡眠の質が良くないと心身の疲れを取ることができないので、日中のパフォーマンスも下がってしまいます。

深刻な睡眠障害を発症してしまう前に、医師に相談してみましょう。

異変2.食生活が変化した

仕事の辛さから、以下のように食生活が変わってしまうこともあります。

  • 食欲がなくなった
  • 食べ過ぎてしまう
  • 飲酒量が増えた
  • 食事内容を考えるのが面倒に感じる

仕事に対する強いストレスから食事も喉を通らない状態になってしまっているなら、既に深刻な状態にあると言えるでしょう。

逆に、ストレスが原因で食欲が増進してしまい暴飲暴食に走ってしまうケースもあります。

また、お酒を飲む回数が増えたり一度の飲酒量が多くなったりと、仕事の辛さをお酒で紛らわせる人も少なくありません。

自分でコントロールができていれば良いですが、強いストレスはお酒への依存度を高めることもあるので注意が必要です。

さらに、食事に対する興味を失って「同じものを食べ続ける」「何を食べるか考えるのもおっくうになる」といった変化もストレスサインの可能性があります。

このような食生活の変化や食生活の偏りは、体重の急激な増減やさらなる体調不良を招く恐れがあるので軽視できません。

異変3.身体に痛みが出ている

心身のストレスが原因で、身体のあちこちに痛みの症状が出ることもあります。

  • 頭痛
  • 肩こり
  • 背中の痛み
  • 腰痛

ストレスによって自律神経のバランスが崩れると、「緊張型頭痛」「片頭痛」などの頭痛が起こりやすくなります。

緊張型頭痛
大半がこのタイプ。頭蓋を包んでいる筋肉が持続的に収縮するために起こります。頭痛の程度には強弱はありますが、頭を締めつけられるような痛みで、ダラダラと続き、からりと晴れ上がることはありません。また、肩こり・首のこりを伴い、頸部の筋肉には押すと痛みを感じる圧痛点があり、くびが硬くて動かしづらいのが特徴です。

引用元:大正製薬 製品情報サイト

片頭痛
血管が拡張することでズキズキとした拍動性の痛みが生じるのが片頭痛です。主にこめかみから目のあたりが発作的に痛み、痛みの発作は4時間~数日間続きます。片側に現れることが多いですが、両側から痛むこともあり、痛みが起きると、光や音、においに敏感になるのが特徴です。女性ホルモンと関連があるため女性に多く、20~40代女性に起こりやすい頭痛とも言われています。

引用元:大正製薬 製品情報サイト

肉体的・精神的なストレスから肩、背中、腰などに痛みが生じることもあります。

デスクワークなどで同じ姿勢を取り続けると、身体に物理的な負荷がかかります。そうした負荷が蓄積された結果、筋肉や関節が炎症を起こしてしまい痛みを感じてしまうこともあるでしょう。

また、精神的なストレスも身体の痛みを引き起こす要因です。

自律神経の交感神経には筋肉を緊張させる作用があり、ストレスで自律神経のバランスが崩れて交感神経が高まった状態が続くと筋肉がこわばりやすくなります。その結果、筋疲労が起きて痛みが生じてしまうことがあるのです。

「もともと頭痛持ちだったが、最近特にひどくなった」「今までは感じていなかったが、急に肩が凝るようになった」というように、急に痛みを感じるようになったら注意してください。

「安易に捉えて放っておいたら大きな病気の予兆だった」なんてことになっては大変です。

身体に痛みを感じるようになったら我慢や放置をせず、早めに医療機関を受診しましょう。

異変4.めまいや吐き気がする

めまいや耳鳴りなどの原因にストレスが関係している場合もあります。

真っすぐに立ったり姿勢を維持したりと、身体のバランスを保つには内耳の機能が大きく関係していて、めまいは内耳の機能の異常によって引き起こされることが多いです。

内耳機能が異常をきたす原因としては、「睡眠不足」「貧血」「加齢による機能低下」などさまざまなケースがありますが、ストレスによる自律神経の乱れもそのひとつです。

めまいに加えて吐き気が生じることもあり、その場合はストレスが大きく関係している可能性が高いでしょう。

異変5.便秘や下痢をしやすくなった

仕事が辛いときに起こる異変のひとつに、便秘や下痢などおなかのトラブルもあります。

消化管の働きは自律神経によってコントロールされています。

自律神経がストレスの影響を受けるとコントロール機能が乱れてしまい、消化管の働きにも異常をきたしてしまうこともあるでしょう。

「出勤途中に突然おなかが痛くなる」「緊張したり不安になると下痢になる」という症状があるなら、それは「過敏性腸症候群」かもしれません。

過敏性腸症候群とは、通常の検査では腸に炎症・潰瘍・内分泌異常などが認められないにも関わらず、慢性的に腹部の膨張感や腹痛を訴えたり、下痢や便秘などの便通の異常を感じる症候群です。腸の内臓神経が何らかの原因で過敏になっていることにより、引き起こされると考えられています。

引用元:厚生労働省 e-ヘルスネット

症状が慢性化すると、たびたびトイレに駆け込まなくてはいけなかったり外出がおっくうになったりと、生活に支障を来してしまう場合もあります。

日常的におなかの調子を崩しているようなら、早めに医療機関を受診したほうが良いでしょう。

異変6.趣味を楽しめなくなった

「最近何をしても楽しくないと感じる」「長く続けてきた趣味が楽しめなくなった」といった状態なら、仕事に対する辛さが高じて仕事以外のことにもやる気を失ってしまっているのかもしれません。

仕事に対する不満や悩みがあっても、プライベートが充実していたり夢中になれる趣味があったりすれば、ストレス解消にもつながるでしょう。

そんな大好きだったものに対しての興味すら失ってしまった状態というのは、ストレス解消の機会すらも持てなくなってしまっている証拠です。

無気力な状態や憂鬱な気分が長く続く場合、「うつ病」になっている可能性もあるので、早めに心療内科や精神科を受診することをおすすめします。

うつ病
様々な心理的負荷などにより精神活動が低下し、抑うつ気分、興味や関心の欠如、不安・焦燥、精神運動の制止あるいは激越、食欲低下、不眠などが生じ、生活上の著しい苦痛や機能障害を引き起こす精神疾患です。治療としては、休養、薬物療法、精神療法を組み合わせます。

引用元:厚生労働省 働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト こころの耳

仕事は辛いけど辞めずに頑張りたいという方におすすめの対処法7つ

毎日頑張って働いていれば、良いことばかりではありません。思い通りにいかなかったり悩みや不満を抱えたりすれば、会社に行くのが憂鬱のなっても仕方ないでしょう。

しかし、「仕事が辛い」「会社に行きたくない」という感情が芽生えること自体、肉体的・精神的に限界を迎えつつあることのサインである可能性もあります。

そんなときは無理をせずに、一度立ち止まってみましょう。

ここでは「仕事は辛いけど辞めずにもう少し頑張りたい」「退職や転職ではなく、今の辛い気持ちを乗り越えるための方法が知りたい」という方に向けて、おすすめの対処法を7つ紹介していきます。できることからぜひ取り入れてみてください。

対処法1.有給休暇を取得して休む

有給休暇が残っているようなら、休みを取って心身をよく休めましょう。

身体的な疲労が溜まっていたり気分が落ちこんだりして、一時的に「仕事が辛い」「働きたくない」と感じている場合は、しっかり眠ってゆったりとした時間を過ごすだけでも辛さは軽減するでしょう。

大切なのは、休みの間は仕事のことを考えずに過ごすことです。

自宅でのんびり過ごすのも良いですが、近場の温泉に行ったりマッサージを受けたりと、疲れ切ってしまった体や心を癒すのもおすすめです。仕事から離れて心身を十分にリフレッシュさせましょう。

心身の不調が深刻なら、会社の休職制度を利用するなどして、一旦仕事から離れてみることも考えてみてください。

まとまった休みを取ることで、自分自身の仕事観や今後の働き方についてもじっくり考える時間を持つことができます。まずは、社内の休職制度について調べてみましょう。

対処法2.ストレス解消方法を見つける

仕事に対する不満や悩みを抱えていても、プライベートが充実していたり楽しみがあったりすると、ストレス解消ができて辛い状況が乗り越えられるかもしれません。

そこでおすすめなのが、自分に合ったストレス解消方法を見つけることです。

例えば、散歩やストレッチなどの適度な運動はストレスによる頭痛や肩こり、腰痛対策としても有効と言われています。

また、既に趣味がある方は、趣味に没頭するのも良いでしょう。何かに没頭している間はいろいろな雑念が消えるので、あれこれ考えずに済みます。

そのほか、五感への働きかけによって気分がリフレッシュされるとも言われています。

以下に、五感にアプローチできるストレス解消法を紹介するので、興味がある方はぜひ取り入れてみてください。

【おすすめのストレス解消法】

五感 おすすめのストレス解消法
視覚 ・海や山に行ってきれいな景色を見る
・お笑い番組を見て大笑いする
・ショッピングに出かける
聴覚 ・好きな音楽を聴く
・カラオケに行く
・友人とおしゃべりをする
味覚 ・美味しいものを食べる
・旬のものを食べる
・ハーブティーやホットミルクなどリラックス効果のある飲み物を飲む
嗅覚 ・アロマキャンドルやお香を炊く
・好きな香りのピローミストで睡眠の質を高める
触覚 ・38~40℃のぬるめのお風呂にゆっくり浸かる
・マッサージを受ける

対処法3.信頼できる上司や専門機関に相談する

仕事が辛くて仕方ないときは信頼できる人に相談してみましょう。

ネガティブな感情をひとりで抱え込んでいると、余計に気分が落ちこんでしまうケースがあるので注意が必要です。

家族や友人に話を聞いてもらうだけでも気持ちが軽くなるはずです。相手が共感してくれたり気持ちに寄り添ってくれたりすれば、辛かった気持ちも和らぐでしょう。

おすすめの相手は、信頼できる職場の上司や先輩です。

仕事の内容や職場での様子を知っている人に相談すれば、問題解決のためのヒントが見つかりやすくなります。同じような経験があれば、どのようにして乗り越えたか、アドバイスがもらえるかもしれません。

しかし、相談相手を間違ってしまうと、問題が大きくなったり話を広められたりとトラブルに発展する恐れがあります。

職場の人に相談する場合は、相手を慎重に選ぶようにしてください。

「身近な人に心配をかけたくない」「職場に相談できる人がいない」という場合には、「総合労働相談コーナー」を利用してみましょう。

総合労働相談コーナーは、職場のトラブルに関する相談を受け付けている公共の相談窓口です。

全国379ヵ所の設置があり、各都道府県労働局や全国の労働基準監督署内に設けられています。対象となる内容は、いじめ、嫌がらせ、パワハラ、配置転換などあらゆる分野の労働問題で、予約不要・無料で利用することができます。

プライバシーの保護に配慮した対応を行ってくれるので、「周囲に知られたくない」「職場に知られると困る」という方でも安心して利用できるでしょう。

対処法4.部署異動や配置転換を願い出る

以下のように、仕事が辛いと感じる原因が会社そのものではなく、今いる部署や仕事内容にある場合は、部署異動や配置転換によって問題が解決する可能性があります。

  • チームの人間関係が悪くて仕事に集中できない
  • 常に忙しい部署で気が休まらない
  • 担当している業務が自分に合っていない

例えば、部署内の人付き合いに悩んでいる場合、部署異動によって人間関係を一新することができます。

また、業務内容に対する不満も、部署異動や配置転換をして担当業務が変われば、また新たな気持ちで仕事に取り組めるようになるはずです。

退職や転職をするとなると、生活面や収入面が大きく変化するのでリスクがありますが、部署異動や配置転換なら会社を辞めずに環境を変えることができます。

「小さな会社で異動はできない」「異動願いを出しても希望が通る見込みはない」など、企業の規模や職場状況によっても事情は異なるので、誰にでもできる対処法ではないかもしれません。

しかし、異動願いを提出できる環境にあるなら、まずは「就業規則を確認する」「直属の上司に相談する」など行動してみてはいかがでしょうか。

対処法5.理由を言語化して気持ちを整理する

「辛い」「しんどい」という気持ちが強くなりすぎると、冷静さも失ってしまいがちです。それでは問題解決のための方法も考えられなくて当然でしょう。

そんなときは、「何に対して辛いと感じているのか」「どんなことに不満を持っているのか」など、辛い気持ちの原因となっていることを言語化してみましょう。

紙とペンを用意したら、以下のようなことを思うままに書き出します。

  • 仕事や職場に対する不満
  • 仕事が辛いと感じたときの正直な気持ち
  • プライベートの悩み

次に、書き出した内容を「自分で解決できるもの」「自分で解決できないもの」に分けてみましょう。

例えば、「仕事が終わらない」という悩みは、「仕事の進め方を見直す」「仕事が速い人の仕事の仕方を参考にする」などして自分自身で改善できる可能性があります。一方で、ハラスメントの悩みは自分ひとりで解決するのは困難でしょう。

この作業を通して問題解決の方向性が明らかになれば、次に取るべき行動が見えてくるはずです。

対処法6.仕事への取り組み方を見直す

「ノルマが達成できない」「売り上げが上がらない」など、成果が出せないことで仕事が辛いと感じている場合は、自分の仕事への取り組み方を見直す必要があるかもしれません。

目標を達成するために「何を行っているか」「どのように取り組んでいるか」、その過程を振り返れば問題点や改善点が見つかる可能性があります。

また、成果を上げている先輩や同僚に相談するのも有効な手段です。

客観的な視点からアドバイスがもらえれば、そのなかに辛い状況から抜け出せる打開策があるかもしれません。

対処法7.楽観的な考え方を意識する

仕事が辛いと感じている方のなかには、物事を深刻にとらえすぎてしまったり真面目に考えすぎてしまったりする方もいるでしょう。

もちろん、仕事に真剣に取り組むことは大切です。

しかし、常に気を張りつめていては疲れてしまうのも無理はありません。

そんな状態が続けば、精神的に参ってしまうのも時間の問題です。

ときには肩の力を抜いて仕事に向き合ってみましょう。

「なんとかなる」と言い聞かせて気楽に考えるよう意識すれば、責任やプレッシャーから来るストレスも軽減します。

真面目すぎる人や頑張りすぎてしまう人の場合は、「自分を追い詰めてまで業務を遂行する必要はない」と割り切ることで必要以上に辛い思いをせずに仕事に取り組めるのではないでしょうか。

仕事が辛い!苦しい!休みたい!辛すぎる!ときの原因別の対処法

仕事に対して前向きになれない理由がわかったら、次は問題の解決につながる対処法を考えていきましょう。
 
ここでは、「辛い」と感じる原因を「仕事」「自分」「環境」の3つに分けてそれぞれの対処法を紹介します。

「仕事」が原因で働くのが辛い場合は、考え方を変えてみるのもあり

「仕事の内容が辛い」「業務量が多い」「責任が重い」など、仕事に原因がある場合は、仕事に対する向き合い方、仕事の捉え方を変えるように意識してみましょう。
 
「仕事だから仕方なくやっている」「上司にやらされている」という姿勢は自発的な行動ではなく受け身の状態です。そのため、どうしてもマイナス思考になりやすく、仕事の辛さもいっそう感じてしまうのです。
 
また「絶対にやらなくてはいけない」などと必要以上に義務感を感じてしまうのも、気持ちがネガティブな方向へ向きやすくなる原因です。
 
そんなときは、「受け身」から「自発的」へと考え方を変え、以下のように前向きな目標を設定してみてください。

  • この仕事で〇〇の経験を積もう
  • 業務を通して〇〇に携わりたい

「自己成長につながる」「自分のためになる」というように、考え方をポジティブに持って行くと、仕事のやりがいや働きがいを感じられるようになります。
 
仕事を肯定的に捉えることができれば、精神的なストレスの軽減につながるでしょう。

「自分」が原因で仕事に行くのが辛い場合「できること」に目を向ける

「仕事を好きになれない」「今の仕事が嫌い」という気持ちから仕事を辛く感じているなら、「好き」「嫌い」ではなく、「できること」に目を向けてみましょう。
 
こうした悩みを持つ人の場合、「好きなことを仕事にしたい」という仕事観を持っている可能性があります。

たしかに、世の中には好きなことを仕事にしている人もいますが、誰もがそういう仕事に出会えるとは限りません。出会えたとしても、それで生活できるくらいの収入が得られるかはまた別の話です。

仕事を好き・嫌いで考えるのは一度止めて、以下のように「できること」「得意なこと」を探してみましょう。

  • 数字や計算に強く、データを取りまとめるのが速い
  • パソコン作業が得意で、人に教えることもできる
  • コミュニケーション能力が高く、人の話を聞く・相談に乗ることが多い

「どんな成果を出しているか」がわかると、「誰かの役に立っている」という実感が持てます。

自己肯定の気持ちが高まり、自分に対する自信が生まれれば、仕事に対してもポジティブな気持ちが持てるようになるでしょう。

また、「仕事を通して学びたいこと」「将来的にしたいこと」に意識を向けてみるのもおすすめです。
 
ポイントは、大きい目標を掲げたら、目標達成のために必要な小さな目標を細かく設定することです。小さな目標でもクリアできれば日々の達成感につながります。
 
自分のなかで成長が感じられれば、仕事に対するモチベーションも次第に高まっていくでしょう。

「環境」が原因で会社に行くのが辛い場合は上司に相談

「上司が怖い」「チーム内に苦手な人がいる」「周りのサポートがない」など、職場環境に対するストレス要因はさまざまです。
 
こうした問題はひとりで対処できる範囲に限界があるので、人事部などのしかるべき部署や直属の上司に相談して対処法を一緒に考えてもらいましょう。
 
対処に向けて行動するのとは別に、こうした悩みに向き合う際、大前提として押さえておくべきポイントが2つあります。

  • 「役割期待」を持たない
  • いろいろな考え方、価値観の人がいると理解する
役割期待とは、「〇〇の仕事と言ったら、ここまでやって当たり前」「いつもやってくれているから、今日も言わなくてもやってくれるだろう」といった、相手に対する勝手な思い込みを指します。

職場に限らず、家族や友人に対して一方的に期待をしたことはありませんか?相手が期待通りに行動してくれているうちは問題ないですが、そうでない場合、ガッカリしたりイライラしたりしますよね。

役割期待のズレはストレス要因となるため、自分のなかでそもそも役割期待を持たないよう意識しておくこと、また、いろいろな考え方の人がいるということを理解しておくことが大切です。

「会社に行きたくない」「働きたくない」と感じる理由は、年齢や状況によっても違ってきます。次の記事では年齢や状況別の対処法を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
 
仕事に行きたくない!働きたくない!仕事したくない!ときの対処法

こんな職場は離れたほうがいい!すぐにでも退職すべきケース

退職や転職にはリスクもあるので、勢いで辞めてしまうのは良くありません。

しかし、なかには「退職」という選択によって心身の辛さを解消したほうが良いケースも場合もあります。

そこでここでは、すぐにでも退職すべき5つのケースを紹介します。退職するかどうか判断する際の参考にしてください。

ケース1.職場でハラスメントを受けている

職場でハラスメントを受けている場合は、一刻も早く退職することをおすすめします。

ハラスメントの問題をひとりで解決するのは困難

ハラスメントを受けている方のなかには、「会社を辞めたら生活ができない」「この程度で辞めるなんて自分が甘いのでは」などと考えて現状に耐えている方もいるかもしれません。

しかし、我慢し続けても相手の行動が変わる保証はありません。

辛い気持ちに耐えて働き続けても、同じ職場にいる以上、ハラスメントや嫌がらせがなくなる可能性は低いでしょう。

また、ハラスメントをする本人に問題があるのは当然ですが、なかにはハラスメントを許容するような会社の経営体質に問題があるケースもあります。その場合、社員ひとりで問題を解決するのは非常に困難です。

ハラスメントを我慢し続けた結果、心身の疲れから出勤できなくなったり精神的に不安定になったりすれば、転職活動にも影響を及ぼします。

場合によっては、普通に働くことすらできなくなってしまう恐れもあります。

自分自身の身を守るためにも、ハラスメントのある職場はなるべく早く離れましょう。

ハラスメントの事例を紹介

「自分が受けているのはハラスメント?」と判断に迷う方は、以下に事例を紹介するので確認してみてください。

【ハラスメントの事例】

ハラスメントの種類 事例
パワハラ ・相手に物を投げつける
・人格を否定するようなことを言われる
・他の社員がいる前で大声で叱責される
・指示や教育のないままに達成見込みのないノルマを課される
・業務とは関係のない仕事をさせられる
セクハラ ・身体を触られる
・また触られるかもしれないと思って仕事に集中できない
・「不快だ」と伝えても性的な話題を振られる
マタハラ ・育児休暇を申し出たら「認めない」と言われた
・産休後、復帰をしたら不利益な配置変更をされた

ケース2.人間関係が悪く改善の見込みがない

自分の行動を変えてみたり上司に相談したりと、対策を講じても人間関係の悩みが解決しない場合も、早めに退職・転職に踏み切ることをおすすめします。

人間関係の悩みは精神的な負担が大きい

同僚との相性が良くなかったりチームの雰囲気に馴染めなかったりと、人間関係のトラブルは、どんな環境で働いていても起こり得る問題です。

安易に退職を選択するのではなく、まずは「上司にアドバイスを求める」「自分の行動を変えてみる」など改善に向けた対策を講じるべきでしょう。

しかし、人間関係は相手あってのことで、相手の考えや行動をコントロールすることはできません。

残念ながら、どんなに努力しても人間関係が良くならない場合もあります。

また、プライベートなら苦手な人や合わない人とも距離を置けますが、ビジネスの場に私情を持ち込むのは禁物。苦手な人とも我慢して付き合わなければならないので、職場の人間関係の悪さは余計に強いストレスになりやすいのです。

このようなことから、「どんなに頑張っても改善の見込みがなく仕事に集中できない」「今の職場にいる限り、人間関係の悩みは尽きない」など、状況を良くするために行動しても改善の見込みがないのであれば、退職という決断をするのも仕方のないことと言えるでしょう。

人間関係に対する不満や悩みは、精神的に大きな負担になります。

精神的ストレスから心身の調子を崩してしまう前に、見切りをつけて自分にとって働きやすい職場を探したほうが良いでしょう。

人間関係が原因で退職を決める人は多い

社会で働く以上、人間関係は切っても切り離せないもの。そのため「仕事が辛い」「会社に行きたくない」と感じている方のなかには、人間関係に問題や悩みを抱えて悩んでいる方は少なくありません。

実際に、職場の人間関係が原因で退職や転職を決める人の割合が多いことが厚生労働省の調査によっても明らかになっています。

【転職入職者が前職を辞めた個人的理由とその割合】

男性 【1】職場の人間関係が好ましくなかった(8.1%)
【2】労働時間、休日等の労働条件が悪かった(8.0%)
【3】給料等収入が少なかった(7.7%)
女性 【1】労働時間、休日等の労働条件が悪かった(10.1%)
【2】職場の人間関係が好ましくなかった(9.6%)
【3】給料等収入が少なかった(7.1%)

※男性・女性ともに「個人的理由」のうち「その他の個人的理由」を除いて紹介しています。

人間関係を理由に退職することに対して、「甘えてはいけない」と考えたり後ろめたさを感じたりする方もいるかもしれません。

しかし、上記のデータからも分かるように、人間関係が原因で転職という選択をする人は多く、それだけ働くうえで人間関係は重要なポイントとも言えます。

ケース3.労働環境が悪い

職場の労働環境に問題がある場合も、速やかに退職を検討すべきケースです。

労働環境が悪い環境で働き続けると心身に影響が出る恐れがある

以下のように、労働環境が悪い職場で働き続けると心身に悪影響を及ぼす恐れがあります。

  • 毎日のように残業している
  • 休日出勤が多く代休を取る余裕もない
  • 常に人手不足で休憩が取れないほど忙しい

業務量が多かったり休む時間が持てなかったりすれば、身体的・精神的な疲労がどんどん溜まっていきます。

心身を休める時間がないと疲労は蓄積される一方なので、心身の不調をきたす可能性が高まるでしょう。

また、職場と自宅を往復するだけの生活ではプライベートにも支障が生じます。「何のために働いているのだろう」「仕事ばかりで何の楽しみもない」という状態では、仕事へのモチベーションも低下します。

しかし、労働環境の改善は会社や職場全体で取り組まなければ実現しません。

社員ひとりの力でできることには限りがあるので、「辞める」という選択肢を選んでも無理はないと言えるでしょう。

ブラック企業なら今すぐ退職したほうが良い

「長時間労働をさせられる」「過度なノルマを課せられる」など、労働環境が劣悪な会社は「ブラック企業」である可能性が高いです。

厚生労働省において、ブラック企業について明確に定義してはいませんが、一般的には以下のような特徴を持つ会社を指す言葉として使われています。

今いる会社がブラック企業だと感じるようなら、早めの退職をおすすめします。

ブラック企業に入社してしまった場合の対応としては、以下のようなことがあげられます。

【ブラック企業に就職してしまった際の対処法】

  • 労働基準監督署に調査・申告を依頼する
  • 合同労働組合を利用する

しかし、上記の機関に相談しても実際に改善するまでには相当な時間がかかります。

労働環境が改善するまでの間に心身を壊してしまうことも十分に考えられるでしょう。

ブラック企業のなかで我慢や無理を続ける必要はありません。

「自分には合わない職場だった」と割り切って、心身に不調をきたす前にその職場を離れましょう。

働くのが辛い!仕事が辛いときにやってはいけないことは?

ネガティブな感情でいっぱいになってしまうと冷静さを欠いて思わぬ行動を取ってしまいがちです。しかし、やってはいけない行動もなかにはあります。
 
後先考えずに行動して後悔することがないよう、注意すべき点も押さえておきましょう。

仕事が辛すぎる状態でも、無断欠勤はしない

会社を休むこと自体は悪いことではありませんが、無断欠勤は避けましょう。
 
無断で会社を休むということは仕事の責任を放棄することであり、社内での信用やキャリアアップのチャンスを損ないます。
 
「どうせ辞めるから」と考える人もいるかもしれませんが、損害賠償や懲戒解雇の理由にもなり得るので、転職活動に影響を及ぼす可能性もあるのです。

また、職場に迷惑をかけると同僚との関係も気まずくなるため、仕事への意欲もますます下がってしまうでしょう。
 
欠勤の連絡は社会人として最低限のルールだと考えて、必ず入れるようにしてください。

仕事が辛い!苦しい!の勢いだけで仕事を辞めない

「仕事が辛い」「会社に行きたくない」という気持ちが大きくなると、辞めたいと思うこともあるでしょう。しかし、勢いで仕事を辞めてしまうのはおすすめできません。
 
転職先が決まっていない状態で退職すると、一時的に無収入の状態になります。次の仕事がすぐに見つかれば良いですが、転職活動が長引いて経済的に困窮してしまう恐れがあります。
 
また、「早く仕事を決めないと」という焦りから「すぐに働けるならどこでもいい」という考えに陥りやすくなり、転職に失敗してしまう可能性もあるのです。
 
さらに、次の仕事を決めずに退職をした求職者に対して、「無計画な人なのでは?」と懸念を抱く採用担当者もなかにはいます。

もちろん、退職や転職がいけないわけではありませんが、今後働いていくうえでのリスクは最小限に押さえるべきです。
 
感情に任せて退職をするのではなく、きちんと考えたうえで決断するようにしましょう。

退職を決めているものの、上司に言い出せずに困っている人もいるでしょう。退職を言いだせない時の対処法については、次の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
 
仕事を辞めたいのは疲れた?甘え?会社を辞めたいと言えない時の対処

「仕事が辛いのは当たり前だから」と自分を追い詰めない

仕事が辛いからといって、どうか自分を追い詰めないようにしてください。

仕事の対価としてお金が発生するため、どんな仕事であろうと「仕事が辛い日」が存在します。

  • 「仕事が辛いのは当たり前」
  • 「仕事は辛いもの」
  • 「仕事は辛くて当然」

だからこそ、上記のように言われることは少なくありませんし、一度や二度はどこかで聞いたことがあるでしょう。

しかし、「仕事が辛いのは当たり前」だと自分に言い聞かせ続けてしまうと、取り返しのつかないことが起きてしまうことがあります。

取り返しのつかないこと。それは「病気」です。

仕事の辛さを我慢し続けた結果、「生きる意味がわからない」という思考に陥ってしまう方や、身体に不調が現れ始める方がいます。

そうなってしまえば、うつ病(鬱病)や心身症などの病を引き起こしかねません。すでに発症している可能性もゼロではないのです。

「信頼できる職場の上司に相談する」というのは、誰もが挙げる「仕事が辛いときの対処法」のひとつでしょう。

しかし、「仕事が辛いと思うのは甘えだ」という考えの上司のもとで働いていると、なかなか相談できない方も多いはずです。

総合労働相談コーナーなど、「仕事が辛い……」という悩みを相談できる公共の相談窓口があります。

また、昨今は電話やメールで相談できる公共機関もありますので、「仕事が辛い……」という気持ちを遠慮なく吐き出してください。

「仕事は辛いもの」と思い込み、自分に我慢を強いて追い詰めることだけは、やめてあげてくださいね。

辛くない仕事とは?自分にとって辛くなりにくい仕事を探すポイント

今の仕事が嫌で退職や転職を考えているものの、「そもそも辛くない仕事ってあるの?」「自分にとっての辛くなりにくい仕事を探すにはどうしたらいい?」と悩んでいる人もいるでしょう。
 
そんな人に向けて、辛くない・辛くなりにくい仕事を見つけるためのポイントをお伝えします。
 
興味がある仕事がない」「自分が何をしたいかわからない」と悩んでいる方は、こちらの記事を参考にして新たな可能性を探ってみてください。
 
やりたい仕事がない!仕事でヤりたいことがない!転職に悩む人へ

辛い仕事を避けたいなら、まずは自己分析を行う

自分に合った仕事を見つけるには、徹底的な自己分析が欠かせません。
 
詳しい自己分析の方法を以下に紹介するので、ぜひやってみてください。
 
【自己分析の方法】

  1. キャリアの棚卸しをする
  2. 自分の強みを言語化する
  3. 具体的なエピソードを加えて整理する
まずは、時期・会社・部署・業務内容・扱った商品やサービス・目標達成のために工夫したこととその結果などを時系列に書き出します。
 
それから、これまでの経験を振り返りながら、「嬉しかった仕事」「辛かった経験」「学んだこと」「やりがいを感じたこと」「こだわったこと」「褒められたこと」などを書き足してみましょう。
 
キャリアの棚卸しができたら、これまでの経験を分析して、「決めたことをやり抜く力がある」「PCスキルが高い」「スピード感を持って仕事に取り組める」というように、自分の強みを明確にしていきます。
 
その後、自分の強みを裏付ける具体的なエピソードを交えて整理していきましょう。得られた気づきや仕事をするうえで大切にしていることも加えると、転職活動の自己PRとしてもすぐに役立てられるでしょう。

自分ひとりでの自己分析が難しい場合は、転職エージェントへの登録がおすすめです。
 
転職のプロに相談して一緒に自己分析を行うことで、客観的に自分を見つめることができます。また、「適職診断」を用意しているサービスに登録すれば、自分では気がつかなかった強みや得意分野が発見できるかもしれません。
 

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「どんな仕事を辛いと感じるか」によって仕事を選ぶ

辛くない仕事と一口に言っても、何を辛いと感じるかは人それぞれです。以下に、辛いと感じる理由別におすすめの仕事を紹介します。

人間関係が辛い場合 ひとりで黙々とする仕事やお客さんと関わらない仕事
(トラック運転手、ビルメンテナンス、データ入力など)
臨機応変な対応ができない場合 ルーティンワークが多い仕事
(工場のライン工、事務職、Webライターなど)
じっとしているのが辛い場合 外回りが多い仕事や身体を動かす仕事
(ルート営業、土木作業員、警備員など)

精神的に楽な仕事や休みが多い仕事など、他にも一般的に辛くなりにくいとされる仕事はあります。こちらの記事で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

会社に行くのが辛いなら副業から始めてみるのもアリ

興味がある仕事や時間的に余裕がある場合は、退職前に副業をしてみるのもおすすめです。
 
副業をすることで仕事のやりがいや働きがいが実感できれば、本業への向き合い方も変化するかもしれません。

ただし、副業する際には注意すべき点もあります。

【注意点】

  • 会社の規則に沿って行う
  • 健康管理を徹底する
  • 詐欺にかからないよう注意する

副業を認めている会社もあればそうでないところもあります。まずは自分が勤務している会社が副業についてどんな規定を設けているか、必ず確認しておきましょう。

無断で副業を行った場合、減給や解雇などの処分が下される可能性があるので、「バレなければいいのでは?」という考えは危険です。

また、副業をするとなると、単純に労働時間が増えます。副業をしたせいで本業に影響が出たり体調を崩したりしてしまっては、余計に心身に負担がかかってしまうので注意してください。
 
さらに、ネットを介した副業が多い現在、詐欺の被害の報告も増えています。
 
「簡単に稼げる」という宣伝文句や「教材費」などの名目で初期費用がかかる仕事は避ける、仕事を受ける前にネットで評判をチェックするなどして、詐欺の被害に遭わないように気をつけましょう。
 
在宅やスマホでできる副業についてはこちらの記事で詳しく紹介していますので、参考にしてみてください。
 
おすすめの副業!在宅・スマホ・バレない・公務員・副業ランキングも

仕事が辛いと悩んでいる方必見!よくある質問・回答をチェック

ここでは、仕事が辛いと悩んでいる方が疑問に思いやすいことを3つピックアップし回答していきます。

今の仕事・働き方に辛さを感じているならぜひチェックしてみてください。

質問1.仕事が辛いと感じるのは甘え?

同僚や同期が仕事に前向きに取り組んでいる様子を見て、「仕事が辛いと思うのは甘えなのでは」「他の人と同じように働けないのは精神的に弱いからでは」と自分を責めてしまう方もいるかもしれません。

たしかに「なんとなく面倒だから」「だるいから辞めたい」という理由での退職は甘えと捉えられる可能性があります。

しかし、どんなことをどのくらい辛いと感じるかは人それぞれです。

まったく同じ業務を行っていて、ある人にはまったく負担に感じないことでも、ある人にとっては大きなストレスとなることもあります。

つまり、仕事をしていて「辛い」「辞めたい」と感じたからといって、それが必ずしも甘えからきているとは言い切れないということです。

また、社会に出て真剣に働いていれば誰でも一度は「仕事が辛い」「会社に行きたくない」と感じたことはあるでしょう。どんなに好きでやりがいのある仕事でも、壁にぶつかったり嫌な思いをしたりすればネガティブな感情を抱くのは当然です。

実際に、厚生労働省による「令和4年労働安全衛生調査(実態調査)」の結果によると、82.2%の労働者が今の仕事や働き方について強い不安やストレスを感じているということが分かっています。

以下は、「強いストレスとなっていると感じる事柄がある」と回答した労働者の割合を年齢別に表したものです。

【年齢別】

年齢 割合
20代未満 59.8%
20~29歳 83.0%
30~39歳 77.0%
40~49歳 87.1%
50~59歳 84.8%
60歳以上 67.5%

ストレスを感じているからといって辛いと思っているとは言い切れませんが、多くの社会人がストレスや不安を抱えていることは明らかです。

「辛い」と感じたときは自分自身を責めるのではなく、辛さの原因に向き合ってみることで問題解決のためのヒントが得られるでしょう。

質問2.仕事が辛いと感じやすい人の特徴は?

紹介したように、多くの社会人が仕事や働くことに対してストレスを感じていることが分かりましたが、他の人に比べて特に仕事が辛いと感じやすい人もいます。

以下に、仕事が辛いと感じやすい人の特徴を紹介します。

  • 自分に厳しく何事に対しても完璧を求める
  • 責任感が人一倍強い
  • 周りに気を遣いすぎる
  • 周囲の評価を気にし過ぎる
  • 必要以上に心配する

これらの特徴に当てはまる人は、必要以上に問題を大きく受け止めてストレスを抱えてしまいがちです。

知らず知らずのうちにストレスを溜めこんでしまうので、ある日突然心身に不調として表れてしまう場合もあります。

もちろん、100%を目指すことや先回りして心配することは悪いことではありません。しかし、ただでさえ辛い状態にあるのに、さらに自分自身にプレッシャーをかけて追い込んでしまう必要はないでしょう。

ときには肩の力を抜いたり自分で自分の頑張りを認めたりと、自分自身をケアするよう意識してみてください。

質問3.仕事が辛いと感じる原因は?

仕事が辛いと感じる原因は人それぞれですが、代表的な原因としては以下のような事柄があげられます。

原因 事例
人間関係の悩み ・上司に嫌われている
・先輩との相性が悪い
・職場内に派閥があり仕事に支障が出る
仕事の成果が出ない・仕事が合わない ・真剣に取り組んでいるのに結果につながらない
・周囲の期待に応えられない
・今の仕事が合わないのか、ミスを繰り返してしまう
業務量が多すぎる ・仕事が終わらず毎日のように残業している
・長時間労働が続いていて疲れが取れない
・プライベートの時間が持てずイライラしてしまう
社風が合わない ・上下関係が厳しい
・体育会系の雰囲気についていけない
・飲み会が多い
いじめやハラスメントがある ・他の社員の前で厳しく叱責される
・性的な話を振られることがあり仕事に集中できない
・チーム内で孤立している

仕事が辛いと感じたとき、何が原因かによって取るべき対処法は違ってきます。

そのため、まずは自分が何に対して「辛い」と感じているかを明らかにすることが大切です。

理由が分かれば問題解決法も導きやすくなり、心身に余計に負担をかけずに対処できるでしょう。

仕事が辛い、苦しいと感じたら無理をせずに立ち止まってみよう

どんなに好きな仕事でも身体的に疲れが溜まったりストレスを感じたりすると、「仕事したくない」という気持ちにもなります。しかし、なかには「辛い」「しんどい」という気持ちこそが体や心からの危険信号の場合があるので注意が必要です。
 
そんなときは自分を責めたり我慢したりせずに、まずは一旦立ち止まって自分自身の本音に耳を傾けてみましょう。
 
自分ひとりで解決できない場合は、周囲の信頼できる人や転職エージェント、病院などに頼ることも有効な手段です。
 
仕事への辛さが少しでも軽くなるよう、できることから対処してみてください。

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