IT業界の転職は難しい?エンジニア転職に強いエージェントも紹介

転職が不安 2024.02.22

IoT技術が普及しテクノロジーが発展し続けている昨今では、IT業界は慢性的な人材不足に陥っています。IT関連の技術者であるエンジニアは多くの企業から求められており、今後もニーズは高まり続けていくでしょう。

売り手市場であり年収も高く設定されることがあるため、IT業界への転職を目指す人も少なくはありません。ただしスキルや年齢・柔軟性など様々な点を重視されるIT業界において、未経験からの転職や30代以降の転職は難航する可能性もあります。

IT業界への転職を成功させるためにはどんなことが必要なのか、IT業界に転職するメリットやデメリット、頼れる転職エージェントについてご紹介していきます。

IT業界への転職を考えている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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IT業界の現実。未経験からの転職は早い方が良い

単に「IT業界」と言っても、求められているスキルや条件は企業によって千差万別。IT業界には様々な職種があります。

IT業界を目指すなら知っておきたい、IT系の職種や転職市場の現状について見ていきましょう。

ITエンジニアの職種

「ITエンジニア」という職業の名称はよく見聞きしますが、実際にはITエンジニアはカテゴリの一つであり、さらに細分化して様々な職種が存在します。

IT未経験でも転職のチャンスがある、ITエンジニアの職種についてご紹介します。

  • システムエンジニア(SE)…システムの設計や製造・テストに一貫して携わり、仕様を確定させる役割を担います。クライアントとやり取りしたり、論理的な文章能力も求められます。
  • プログラマー…システムエンジニアが考案した設計に基づいてプログラミング作業をする役割。ネットワークやデータベース処理の知識も求められます。
  • サーバーエンジニア…システムを利用するサーバーコンピュータの設計・構築・運用保守を行います。ユーザー数に会ったスペックを調整する、縁の下の力持ち的な仕事です。
  • ネットワークエンジニア…コンピュータネットワークの設計・構築・運用・保守を行います。セキュリティやOS、サーバーなどの知識が求められます。

ITエンジニアになるためには独学や専門スクールなどで学ぶ他、入社後に会社の研修で学ぶ方法が取られます。

もちろん以上で挙げた以外にも、様々なIT系の職種が存在します。IT業界に就職したいなら、まずはIT系のどんな職業に就きたいのかを明確にした上で、方向性に見合った勉強をしましょう。

年齢によっては転職に難航する

慢性的な人材不足を抱えているため、IT業界では常に人材が求められています。とはいえ、誰でも採用されるというわけではありません。

IT業界で採用時に重視されるのは、スキルや経験の他、年齢が挙げられます。デスクワークでありながら体力が要る仕事が多いため、体力がまだ衰えていない20代の方が採用される可能性は高くなります。

もちろん30代でも経験やスキルがあれば採用される可能性は高くなりますが、20代は成長性や柔軟性、ポテンシャルを評価されるため、未経験でIT業界への転職を目指すのであれば早い内から行動することが大切です。

経験・スキルだけではなく意欲も重要

IT業界やITエンジニアと見聞きしたとき、専門的なスキルや技術・知識が必要なのではないかと考える人は多いでしょう。もちろん知識や経験があれば頼もしいと言えますが、IT業界ではそのほかにも意欲や柔軟性が求められます。

IT業界では常に新しいことを学び続ける必要があるため、柔軟な考え方のできる人や、新しいことを受け入れることのできる人、学び続ける向学心のある人が評価されやすくなっています。

体力や意欲・柔軟性が衰えてくることが原因で、35歳以上からはIT業界への転職が厳しいと考えられているのです。

IT業界に転職するメリット

数ある業界の中でもIT業界への転職を目指すのには、以下のようなメリットがあります。

今後も需要が高まる

webやITを駆使したテクノロジーは急速に普及し、アナログな方法でビジネスを行っていたような企業も、着々とデジタル化やwebを駆使したマーケティングなどを取り入れています。

そんな背景があるからこそ、IT業界で働くエンジニアは需要が高いとされています。IT企業や他の企業も、長期的に活躍できるITエンジニアを育てたいと考えているため、現在ITエンジニアは慢性的な人材不足に陥っているのです。

技術の進化は今後も続くでしょうから、ITエンジニアへの需要は今後も高まることが予想できます。将来性が高く、売り手市場の業界であるため、転職をしてITの技術や経験を磨くと手に職をつけることに繋がります。

経済産業省の調査では、2030年には最大で約79万人ものIT人材不足が起きると予測されています。

様々な働き方を選べる

IT業界はデジタルな技術を取り扱う仕事が多いため、会社に直接出社する以外にも、以下のような多様な働き方を選べる求人が増えています。

  • フリーランス
  • テレワーク
  • フレックスタイム制
  • 副業

自宅にいながら子育てや家事と仕事を両立したいと言う人や、都合の良い時間帯に出社して仕事をしたい人、まずは副業やフリーランスとしてIT関連の経験を培いたいと言う人など…。様々な人に適した多様な働き方が可能です。

スキルや能力を磨き続けさえすれば、柔軟な働き方で私生活も充実させながら、収入のアップも期待できるのがIT業界の特徴です。

もちろん働き方を選べるかどうかは求人に左右されますが、働き方の多様性は他の業界に比べるとIT業界の方が選択肢が広いと言えるでしょう。

未経験でもチャレンジできる

IT業界では常に人材不足です。そのため業界未経験であっても、転職のチャンスに恵まれているのが魅力です。

若年層であれば、完全未経験者であってもポテンシャルが評価されるため、「IT人材を育成したい」と考えている企業からは求められやすくなっています。

30代以降になると若年層のようなポテンシャルが評価されることが少なくなりますが、未経験でもスキルがあれば評価されることがあるため、転職活動と並行してITスキルについて勉強しておくと有利に転職活動を進めやすくなるでしょう。

転職で年収アップが期待できる

IT業界では人材の需要と供給が合わない状態がしばらく続いており、これによってITエンジニアには割高な年収額や、手厚い福利厚生などを設定して人を集めようとしている企業も見受けられます。

また、IT業界では良くも悪くも実力が強く反映されます。成果を出している企業に転職したり、転職後に技術を磨いて成果を上げたりすることで、年収アップも期待できます。

コツコツと勉強し続け、自分のスキルを磨くことが苦にならない人であれば、自分の努力が収入に反映されやすい業界と言えるでしょう。

IT業界に転職するデメリット

未経験でもチャレンジや年収アップの可能性があるIT業界ですが、軽率に転職を考える前に以下の点にも注意しておきましょう。

業務以外に努力や勉強が必要

IT業界で働くエンジニアには、とにかく新しい技術や知識についていくための努力や向上心、モチベーションが求められます。

歴史が浅く変化の激しい業界であるため、スピード感についていくためには業務以外の努力が欠かせません。

例えば開発環境や運営体制が刷新されればそれについて調べなければならず、場合によっては自ら勉強会などに参加する必要もあります。

業界内には「トレンド」と呼ばれるものもあるため、常に最新の情報に触れるための積極性が重視されます。逆に言えば受け身でルーチンワークの方が得意だと言う人にとっては、苦痛に感じる業界であるとも言えます。

体力仕事のため若さが重視される

ITエンジニアと言えば「デスクワーク」という印象があります。もちろんデスクに向かって作業をする仕事ではありますが、ITエンジニアは「デジタル土木作業員」などの呼び方をされることもあるように、体力勝負な仕事が多いことでも知られています。

  • 残業が多く業務時間が長引きやすい
  • 頭脳労働による疲労が蓄積される
  • 地道にコツコツと同じ作業を続けることがある

…など、IT業界ではスタミナを試されるような業務が日常的に行われています。体力重視の企業は若年層を重視することが多い他、体力に限界を感じて業界を出ていくIT人材もいるという点に注意しましょう。

もちろん、残業が発生しづらいように効率的な労働環境を整えている企業も存在し、そうした優良企業であれば体力に限界を感じるほど働かされるリスクは低いのも確かです。

IT業界に転職をするなら、体力も多少重視されるという点と、企業選びに慎重になるという点を覚えておきましょう。

シビアに実力を重視される

IT業界に転職した後で年収がアップする人もいれば、そんなに変わらないorむしろ少し下がったという人も残念ながら存在します。

IT業界は移り変わりが早く、実力主義の傾向が強いのが特徴です。ITエンジニアとして成果を出せない人や企業は、その成果が収入に反映されることが少なくありません。

事業が伸び悩んでいるような企業に転職したり、転職後にIT人材として実力を伸ばせないでいたりすると、収入も伸び悩んでしまいます。

労働時間が長くなりやすい

ITエンジニアが体力仕事だと言われやすいのは、労働時間が他の業界と比べてかなり長くなりやすいからです。

実際に厚生労働省からは、IT業界における過重な負荷が脳・心臓疾患、精神障害に繋がりやすいとされています。

受発注の仕組みやITエンジニアの働き方などによっては、長時間労働に繋がりやすいという懸念点も挙げられています。

IT業界に飛び込む前に、労働時間の長さや残業の有無についてしっかり確認し、長く働ける職かどうかをしっかり検討しましょう。

テレワークやフレックスタイム制などの多様な働き方を選びやすい業界ではありますが、実際の労働時間が長引きやすいため、思い描いているライフスタイルとの両立が可能かどうかを要チェックです。

IT業界への転職成功のためにエージェントに頼るべき理由

IT業界に転職をするなら、自分一人で求人を探そうとせず、IT業界に強みを持つ転職エージェントを頼るのがおすすめです。

IT業界では特にエージェントが役立つのは、以下のような理由があります。

業界に精通したアドバイザーを頼れる

IT業界への転職に特化した転職エージェントでは、実際にITエンジニアとしての経験を積んだプロや、IT業界についての知識や経験を豊富に持つキャリアアドバイザーに相談できます。

IT業界側の視点から、求職者の転職にむけた具体的なアドバイスを得られる点が強み。

  • 求職者の強みの発見
  • 最適と言える転職先の紹介
  • IT業界向けの書類添削・面接対策

など、自分一人で転職活動をするよりも、採用に向けての有用な対策を練られるでしょう。

業界未経験でIT業界に転職を考えている人であれば尚更、エージェントを頼るのが得策。業界経験者にしか分からない、ポイントを踏まえた上での企業選びができるため、入社した後で不本意な労働環境で働かされるリスクも減らせます。

非公開求人を多く紹介される

転職エージェントのほとんどは、自社サイトや他社サイト・求人誌などには掲載されていない「非公開求人」を取り扱っています。

業界に詳しい担当者が求職者のために選んだ非公開求人であれば、ミスマッチの心配性も低く、企業としても質が高いことが期待できます。

他の転職サイトなどでは公開されていない非公開求人は、いわば「穴場」「掘り出し物」と言える存在。自分一人では見つけられない求人を紹介してもらえることがあるため、転職エージェントに登録しておいて損はないでしょう。

自分の市場価値について知れる

転職エージェントに登録すると、求職者の転職をサポートするための担当コンサルタント・アドバイザーがつけられます。

希望企業の採用を勝ち取るためのサポートの一環として、企業側の目線から求職者の市場価値を客観的に分析し、伝えてくれます。

要は、どのような企業に対して、どうやって自分を売り込むべきかのヒントが得られるのです。

未経験でIT業界にチャレンジする人はもちろんですが、すでにIT業界で働いた経験のある人も、「社外のエンジニア」として求められる条件を把握することができます。

企業リサーチを代行してもらえる

単に「IT業界」と言っても様々な企業や仕事があります。その中から自分にぴったりの一社を見つけ出すのは簡単ではありません。在職中の人であれば尚更、リサーチに割く時間はあまりないでしょう。

転職エージェントでは、形式的な求人情報以外にも、企業についての詳細な情報をリサーチして提供してもらえます。例えば残業時間や求められる技術、企業の将来性、職場の雰囲気など様々な情報を得られます。

IT業界に転職する理由や、求める条件などと照らし合わせることで、よりミスマッチの少ない理想的な企業を見つけやすくなるでしょう。企業研究に割く時間も減り、効率的に転職活動が捗ります。

スキル修得のチャンスも期待できる

IT業界向けの転職エージェントの中には、ITエンジニアとしてのスキルを高めるためのコンテンツを提供しているものもあります。

学習動画コンテンツや、IT転職に必要なノウハウを記したコラム記事などが提供されているエージェントもあるため、未経験からの転職を目指している人は特に、スキルアップのチャンスがあるエージェントには登録しておきましょう。

また、運営会社がエージェントの他にプログラミングスクールも運営していることもあります。

こうした会社では、未経験者やブラッシュアップを望む求職者に対して、スキル修得のための案内も期待できます。

IT業界の転職に強いエージェントを紹介

IT評価に強みを持つ転職エージェントとして、おすすめは次の通りです。

Direct typeレバテック
クリエイター
TechClips MEレバテック
キャリア
Geeklyワークポート
特徴企業が求職者に直接アプローチWeb,ゲーム業界のクリエイター専門年収提示スカウトが届くITエンジニア限定ITで年収アップIT、営業、事務に強い
求人数
(非公開含む)
1600件以上
(公開求人のみ)
1000件以上
(公開求人のみ)
非公開約1.5万件
(公開求人のみ)
約3万件約5万件
対象ITエンジニア経験者エンジニア経験者ITエンジニアエンジニア、クリエイターIT・WEB・ゲーム業界での経験がある方IT未経験でもOK
対応
エリア
全国関東・関西・東海・福岡全国関東・関西・東海・福岡一都三県全国
年齢20歳~45歳全年代全年代全年代20~50代全年代
詳細詳細詳細詳細詳細詳細

なかでも特におすすめのエージェントを6つご紹介していきます。

Direct type

Direct typeはITエンジニアを対象として、求職者と企業の最適なマッチングを行うスカウト転職サービスです。

これまでの経歴や、転職先に求める希望条件を入力しておくだけで企業から直接スカウトが届くので、忙しい毎日で働きながら転職活動を進めることもできます。アプリを使った職務経歴書作成機能や相性診断機能などサービスも豊富で、初めて転職する方でも安心です。

有名企業からスタートアップ企業まで多種多様な求人が揃っていますから、ITエンジニアの求人を探しているならまず登録しておくのが良いでしょう。

GEEKLY

ITやWeb、ゲーム業界などの企業を数多く取り扱っているギークリーは、SEやプログラマーの他、ゲームクリエイターなどの幅広い職種を取り扱っているエージェントです。

内定までの平均期間は1か月とハイスピードであり、エンジニアやIT以外にも様々な職種・業種での転職をサポートしています。

フルリモートの求人や最新技術を扱う企業など、選べる条件も豊富です。コンサルティングやPMといった管理職系も扱っており、IT業界の中で様々な職種も視野に入れてみたい人におすすめ。

レバテックキャリア

レバテックキャリアは、ITエンジニアやwebデザイナーなどの求人を取り扱う、IT業界に特化したエージェントです。東京・名古屋・大阪・福岡に拠点を持ち、大手からベンチャー企業まで全国様々な企業の求人を紹介しています。

常時5,000件以上の求人を扱っており、平均で年収が50万円アップしているなど、転職エージェントとしての実績も豊富です。

キャリアアドバイザーは年間で3,000回以上も企業を訪れており、各企業の仕事現場や社風といった新鮮な情報を多く提供してもらえます。

TechClips ME(テックミー)

TechClips ME(テックミー)は、高年収・高キャリアのエンジニア求人に特化した「TechClips」のエージェントが運営する、ITエンジニア限定のスカウト型エージェントです。

履歴書と職務経歴書をアップロードすると、AIによる審査後に求職者専用のマイページアカウントを作成。企業から年収提示付きのスカウトが届き、企業と直接連絡を取り合えることで、スムーズに転職まで結び付くというサービスです。

分かりやすくシンプルなシステムでありながら、業界経験を持つキャリアコンサルタントからサポートも受けられます。

TechClips(テッククリップス)エージェント

TechClips(テッククリップス)エージェントは、年収500万円以上の高年収・高待遇のITエンジニア求人に特化した転職エージェントです。大手有名企業や事業会社を多く取り扱っており、年収アップを目指す人におすすめ。

キャリアコンサルタントは現役エンジニアであり、技術面・キャリア面どちらも相談できる点が心強いと言えるでしょう。

求人情報は東京・神奈川・千葉・埼玉が中心となっていますが、年収やキャリア、企業の質を重視する人向けの求人が多く揃っています。

doda(IT)

doda(IT)はItやweb業界に強みを持つ、総合型の転職エージェントです。IT業界やWeb業界の求人が豊富に紹介されていますが、それ以外の業種についてチェックすることも可能。

各エリア別・IT業界専任のキャリアアドバイザーがサポートしてくれるため、地方での転職を考えている人にもおすすめ。

エンジニアの他にもクリエイティブな職種も取り扱っているため、IT業界の中で様々な職種を検討できます。もちろん他の業界への転職も可能であり、自分のキャリアを広い視野で見つめなおすことができるでしょう。

IT業界への転職なら一人で悩むよりもエージェントを頼ろう

人材への需要が高まり、職種も増えて普及率も高まり続ける「IT」という業界ですが、他の業界と比べると比較的新しく、移り変わりが激しいのが特徴です。

職種も企業も多種多様と言えるIT業界は、未経験者も経験者も転職活動には慎重さが欠かせません。

企業の情報や年収交渉、自己分析など…客観的なアドバイスが結果を大きく左右するため、IT業界への転職なら転職エージェントを頼るのがおすすめです。

エージェントのほとんどは無料で気軽に登録できますから、複数のエージェントに登録して、より多くの意見や求人に目を向けて、自分に適した転職先を見つけましょう。

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