薬剤師転職は厳しい?薬剤師を辞めたい時の転職理由や転職失敗談も紹介

仕事が辛い 2024.02.19

薬剤師は人の役に立つ仕事であり、男女問わず今も数多くの人が目指しています。ただし病院・薬局・ドラッグストアなど…働ける職場がまちまちであるため、職場によっては同じ薬剤師でも業務内容や環境は大きく異なります。
 
今の職場環境との相性や、業務内容の責任の重さなどが原因で、薬剤師になっても「仕事辞めたい」と感じる人は少なくありません。
 
また「薬剤師辞めて、違う仕事をしたい」「薬剤師として働きたくない」「薬剤師に向いていなかった」などと感じる人も。
 
「薬剤師の転職は厳しいの?失敗する?」と気になりますよね。
 
そこで薬剤師が今の仕事を「辞めたい」と感じてしまう理由や原因、薬剤師が転職を成功させるために必要なポイントなど、おすすめの薬剤師転職サイトについてもまとめました。

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薬剤師を辞めたい!薬剤師が転職するその理由は?

薬剤師を辞めたいと感じたことがある薬剤師は数多く存在します。当サイトが薬剤師の方に向けてアンケート調査を行ったところ、次のような結果が出ました。

薬剤師で仕事を辞めたいと思ったことはありますか?グラフ

調査概要
調査日:2022年12月1日~2022年12月15日、2023年5月1日~2023年5月15日
調査方法:インターネットによる選択・記述式回答
調査対象:薬剤師として職務経験がある人
調査人数:77人

なんと90%以上もの人が「辞めたいと思ったことがある」という結果が出ました。

ネットコミュニティのYahoo!知恵袋にも薬剤師の転職についての相談があふれていますが、「やめたほうがいい」「やめとけ」という口コミが上がっているほど薬剤師を辞めたい理由は何なのでしょうか?

職場の環境や求められる職務の内容など…薬剤師がストレスを感じて仕事をやめたくなるのは、以下のような理由が挙げられます。

【薬剤師を辞めたい理由1】残業が長くなりやすい

薬剤師は他の業種と比べても、残業が発生しやすい職業です。人材が不足しやすい職業であるため、一人当たりの業務量が多くなりやすいのが薬剤師の特徴。
 
そのため不当に長い労働時間を強要されたり、「ブラック企業」と言われるような膨大な業務量を割り振られたりして、心身に抱えるストレスが大きくなってしまうのです。
 
残業が多い職場は有給休暇も取得しづらく、労働環境の改善も期待できないことがほとんど。酷いケースになると、残業代が出ない職場もあります。

調剤薬局などは医療機関に営業時間を左右されることも多く、医療機関の都合で夜遅くまで帰れない日が続くこともあります。

【薬剤師を辞めたい理由2】ミスの責任・プレッシャー

薬剤師は誰かの健康のために、細かな調剤業務をこなす仕事です。
 
些細なミスでも人の命や健康を脅かすリスクがあり、プレッシャーが大きくストレスが溜まりやすいと感じる薬剤師は少なくありません。
 
細かな作業が苦手だと感じる人はもちろん、プレッシャーに弱い人にもストレスが溜まりやすい職業です。一回でも調剤ミスを経験してしまうと、仕事を続けられないと感じることもあります。
 
また、調剤業務にはスピード感が求められやすく、加えて薬剤師は慢性的に人材不足であるため、忙しさやプレッシャーでミスをしやすい環境に陥っている職場も珍しくありません。
 
ミスの責任が重たい上、ミスをしやすい環境である…こんな職場で働いている薬剤師ほど「仕事辛い」と感じて心身の負担は大きくなるばかりです。

【薬剤師を辞めたい理由3】人間関係の悩みがある

どんな職業であっても、人間関係の悩みは転職理由として多く挙げられがちです。

仕事行きたくない」と一度でも感じたことのある人は多いはずです。
 
薬剤師は中でも狭い空間で人と密にコミュニケーションを交わすことが多いため、人間関係で一度トラブルを抱えると深刻化しやすくなります。
 
薬剤師は閉鎖的な職場で同じスタッフと同じ仕事を繰り返すという性質上、会社の雰囲気や先輩・上司・同僚などと相性が合わない場合、仕事を続けるほどストレスをため込んでしまいます。
 
プレッシャーが大きい仕事のため働いている人もピリピリしやすく、パワハラやモラハラなどの問題も起きることがあります。

人間関係の悩みはどこにでもあるとはいえ、転職して職場を変えることで悩みが解決することも多いです。
 
まずは求人を見るだけでもいいので、転職に向けて動いてみるのもありですよ。

【薬剤師を辞めたい理由4】仕事内容の不満・ギャップ

単に薬剤師と言っても、その業務内容は職場によって大きく異なります。中には「思っていたような仕事ができない」と不満に感じる薬剤師もいます。
 
単純作業の繰り返しでやりがいがないと感じる人や、特定の科の薬のみを取り扱うため知識が落ちると感じる人もいるようです。
 
理想とする薬剤師としての働き方は人によって異なりますから、就職先で求められる薬剤師の仕事が自分の目標に適さないこともあり、不満やストレスになってしまいます。
 
今後キャリアアップを目指している場合は、転職を視野に動いてみるのもいいかもしれません。

【薬剤師を辞めたい理由5】研修やフォローのなさ

特に中小の薬局や病院などに就職した薬剤師から挙げられるのが、薬剤師に対するフォロー体制に関する不満です。
 
薬剤師の仕事は人手が不足しやすく激務に追われがちのため、新人に対する研修やフォロー体制が整っていないこともあります。
 
当然、研修制度がない職場で働くと独学で学ばなければならない上、ミスが頻発しやすくなりストレスやプレッシャーに押しつぶされてしまいます。
 
中には「仕事は見て覚えるもの」「業務が忙しくて教育の時間はない」と言って、フォローしてくれない現場もあります。

学びのチャンスが得られない職場はスキルアップの可能性も絶たれますから、薬剤師として高みを目指している人には不向きと言えるでしょう。

【薬剤師を辞めたい理由6】平均年収が低い

薬剤師は仕事量が多く忙しい仕事であることに反して、年収が高く設定される職場はあまり多くありません。そのため多くの薬剤師が自分の仕事量と得られる年収が釣り合わないと感じています。
 
同じ仕事量をこなしていても、薬局や医療機関などの職場によっては年収が100万円単位で異なることも珍しくはありません。
 
年収が低ければ当然働き続けるモチベーションも下がってしまいます。薬剤師の価値を理解していない職場で働き続けることも、ストレスになるでしょう。
 
また、入社後に昇給率が低い・昇給しづらいと感じる薬剤師もいます。小さな調剤薬局では役職が限られており、昇給・昇進のチャンスが巡ってこないことも珍しくはないようです。
 
今の職場への不満があるなら、おすすめ転職エージェントに相談して自分の希望に合った求人を探してみましょう。
 
案外、理想通りの求人が見つかるかもしれませんよ。

【薬剤師を辞めたい理由7】薬剤師に向いていなかった

薬剤師になってみて初めて、「薬剤師に向いていなかった」「薬剤師にならなきゃよかった」「薬剤師が辛すぎる」…と感じる人もいます。

  • 責任の重さやプレッシャーに耐えられない
  • ルーズな性格で細かな作業が苦手
  • 要領が悪く仕事をこなすのが遅い
  • 同じミスを繰り返しやすい

自分に対してこんな評価を下している人ほど、「自分は薬剤師に向いていない」「薬剤師として働きたくない!」と考えがち。
 
向き不向きは自分の人間性だけでははなく、職場環境にも大きく左右されます。働く人同士で長所・短所をカバーし合ったり、ミスをチームで防いだりする体制ができていれば、自分の仕事に自信を失うことは少なくなるでしょう。
 
もちろん人によって職業や業務内容に向き不向きがありますが、職場環境のせいで「自分に薬剤師は不向き」だと考えてしまっている人もいます。
 
様々な求人や職場を見てみることで、より自分に合った環境がわかるかもしれませんよ。

【薬剤師を辞めたい理由8】患者さまの対応がうまくいかない

患者さまやお客さまとのコミュニケーションがうまくいかなかったり対応に苦労したりすることで、薬剤師を辞めたくなる人もいます。

薬剤師の仕事は調剤だけではありません。

患者さまに対しての問診や薬の説明も薬剤師の重要な仕事のひとつです。

しかし、患者さまにはさまざまな人がいて、薬剤師に問診をされることや薬を渡されるまで長時間待たされることに不満を感じる人もいます。

そうした不満やクレームに対しても、薬剤師が謙虚な姿勢で対応しなければならないので、納得できなかったり精神的にストレスを感じたりすることもあるでしょう。

特にドラッグストアで働く薬剤師の場合、接客業務が仕事の大きなウエイトを占めています。

薬剤師の対応が「顧客満足度」などお店への評価に直結するという背景もあり、薬剤師としての知識・能力はもちろん、高い接客スキルやコミュニケーションスキルが求められる場面も少なくありません。

「調剤が好きで接客は苦手」「薬剤師としての経験が浅く患者さまに薬の説明をうまくできない」という薬剤師にとっては、患者さまやお客さまとのコミュニケーションが負担になる可能性が高いでしょう。

【薬剤師を辞めたい理由9】評価に納得できない

「自分では頑張っているつもりだが思っていたよりも評価されていない」「人事評価の基準があいまいで今後どうやって仕事を頑張っていったら昇給するのかわからない」というように、今いる職場の「評価」に対する不満も辞めたくなる理由のひとつです。

薬剤師の主な職場である調剤薬局は、大手よりも中小規模や個人店の薬局が多い傾向にあります。

規模が小さな薬局の場合、評価基準があいまいだったり、そもそも評価システムを導入していなかったりと、人事評価に関する体制が不十分なところも少なくありません。

一方で、正当に評価されることや評価に対する報酬が得られることは、働くうえでの大きなモチベーションになるものです。逆を言えば、正しく評価されていないと感じれば仕事への意欲が低下するのも当然でしょう。

「見返りがない」「納得できない」と感じた場合は、その職場に留まるよりも人事評価制度が整った職場で薬剤師としてキャリアを積むという選択をすることをおすすめします。

【薬剤師を辞めたい理由10】休みが取りづらい

突発的な休暇や有給休暇、希望休など、思うように休みがとれないことで薬剤師を辞めたくなる場合もあります。

自由に休めないということは、身体的にも精神的にも大きなストレスです。

特に人員不足の職場では、「自分が休むと仕事が回らなくなってしまう…」「家族が体調不良で休みたいが、周囲に迷惑をかけるから出勤しないと…」というように、職場の人への申し訳なさや遠慮から「休めない」という状況に陥ってしまっている薬剤師は少なくありません。

また、周囲の反応が気になって休めないという薬剤師もいます。

休暇の理由や予定を聞かれたり小言を言われたりするような職場では、休みたいと言うのも簡単ではありません。

「あれこれ言われるくらいなら休まないほうがいい」と諦めてしまうこともあるでしょう。

どんな理由であれ、気軽に休めないような環境で長く働くのは困難です。

心身へストレスがかかってしまう前に働きやすい環境へ移りたいと思うのも当然でしょう。

【男女別】薬剤師を辞めたい理由ランキング

前項の「薬剤師を辞めたい!薬剤師が転職するその理由は?」では、薬剤師が薬剤師を辞めたい理由についてご紹介しました。

とはいえ、男性薬剤師と女性薬剤師では、薬剤師を辞めたい理由も異なります。

厚生労働省の調査である「令和2(2020)年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」によると、薬剤師の男女比は以下の通りです。

男性薬剤師 女性薬剤師
34.8% 65.2%

女性薬剤師の数は、男性薬剤師の2倍以上です。

つまり、前項の薬剤師が薬剤師を辞めたい理由の中では、性別による薬剤師の割合などは考慮されていないため、少し物足りなく感じている方もいるかもしれません。

また、薬剤師が薬剤師を辞めたい理由について、

  • 性別による辞めたい理由の違いを感じている方
  • 性別による辞めたい理由の違いを知りたい方
  • 性別による辞めたい理由のランキングを知りたい方

以上のような方も、きっといるでしょう。

ここでは、男性薬剤師と女性薬剤師、それぞれの辞めたい理由について詳しくご説明します。

男性薬剤師と女性薬剤師の辞めたい理由には性差があります。

性別による辞めたい理由も知って、自身のこれからについて考えてみてくださいね。

男性薬剤師の辞めたい理由は「収入が仕事内容に見合わない」から

まずは、男性薬剤師が薬剤師を辞めたい理由を、1位~3位のランキング形式でご紹介します。

辞めたい理由1位 収入が仕事内容に見合わない
辞めたい理由2位 職場の人間関係に不満がある
辞めたい理由3位 キャリアプランに合わない
※このランキングは独自調査の結果に基づき作成したものです。ご理解ください。

ここからは、男性薬剤師が薬剤師を辞めたい理由について、もう少し詳しくご説明していきます。

男性薬剤師が辞めたい理由1位:収入が仕事内容に見合わない

男性薬剤師が薬剤師を辞めたい理由第1位は、「収入が仕事内容に見合わない」からです。

薬剤師は、薬剤師国家試験に合格しなければ名乗ることができない「薬の専門家」です。

そのため、薬剤師の平均年収は583.4万円と、他の職種に比べれば高い水準を保っています。

しかし、仕事量が多いため、決して楽な職業ではありません。

  • 調剤薬局の場合、病院・クリニックの診察が終わるまで帰れない
  • 日常的に残業が多く、人手不足に陥りやすい
  • 人手不足を解消するため、ひとり当たりの仕事量が多くなりがち

だからといって、薬剤師は人気のない職業ではなく、薬局に勤める薬剤師の数は増加しています。

主に従事している施設・業務の種別をみると、「薬局の従事者」は188,982人(総数の58.7%)で、前回に比べ8,567人、4.7%増加している。
引用元:厚生労働省「令和2(2020)年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」の「結果の概要:3 薬剤師」より

では人手不足が解消されているかというと、意外とそうでもありません。

なぜなら、薬局の数は年々増加傾向にあるからです。

医薬分業のはじまった1974年には約26,000軒であった薬局の数は、2006年には倍の約52,000軒となり、2019年末時点には60,171軒と、はじめて6万軒を超えました。
引用元:ファルマスタッフ「増え続ける薬局数。”生き残る薬剤師”になるために必要なこと」より

つまり、「薬局に従事する薬剤師の数が増えている=人材不足が解消されて仕事が楽になっている」というわけではないのです。

「収入が仕事内容に見合わない」という状況は、なかなか解消されていません。

また、現在では、幅広いニーズに応えられる調剤併設型のドラッグストアが人気のため、調剤併設店舗の展開を進める企業が増えています。

調剤併設型ドラッグストアは高収入ではありますが、土日祝の勤務があり、就業時間が不規則で、薬剤師の数が足りない店舗も少なくありません。

職場によってはレジ打ちや品出し、売り場整理など、薬剤師以外でもできる仕事をこなさなければならないこともあり、「収入が仕事内容に見合わない」と考える男性薬剤師が多いのです。

男性薬剤師が辞めたい理由2位:職場の人間関係に不満がある

男性薬剤師が薬剤師を辞めたい理由第2位は、「職場の人間関係に不満がある」からです。

「薬剤師を辞めたい!薬剤師が転職するその理由は?」の項でもお伝えしたように、薬剤師が働く場所は狭く、同僚や上司と密にコミュニケーションを交わすことが多いです。

そのため、人間関係でのトラブルが深刻化すると、非常に大きなストレスになりかねません。

また、前述の通り女性比率も高いことから、上司だけではなく、お局の女性薬剤師たちとも上手く関係を築いていかなければならず、接し方を間違えてしまうとあっという間に孤立します。

女性薬剤師の中には、

  • 気分や体調がホルモンバランスに左右されやすい方
  • 職場の中で「派閥」を作る方
  • 他人の陰口・悪口を言うのが趣味の方

といった方が、少なからず存在します。

そういった女性との接し方がわからない男性は非常に多く、トラブルになった話もよく聞きます。

薬剤師は常に人と接する仕事ですから、人間関係によるストレスは極力減らしたいですよね。しかしそうもいかないために、退職を考えてしまうのです。

上司との関係だけではなく、先輩や後輩にも気を遣わなければならない状況に疲れてしまう男性薬剤師は、決して少なくありません。

男性薬剤師が辞めたい理由3位:キャリアプランに合わない

男性薬剤師が薬剤師を辞めたい理由第3位は、「キャリアプランに合わない」からです。

薬局などの規模が小さな職場の場合、大幅な人員配置が行われない以上、同じ人間が同じポジションに居続けることが多いです。

つまり、昇進がしづらいのです。

「昇進・昇給が確実に約束されるポジションが空くまで、一体どれくらいかかるのだろう……」と考えると、気が遠くなりますよね。

自らのキャリアプランに合わないと判断し、薬剤師を辞めたくなる男性薬剤師が多いようです。

薬剤師を辞めるのではなく、望むポジションに就ける職場に転職する手もあります。転職先からの期待が大きい分、それ相応のプレッシャーもありますが、なかなか昇給・昇進できない現状を変えることはできますよ。

女性薬剤師の辞めたい理由は「職場の人間関係に不満がある」から

次に、女性薬剤師が薬剤師を辞めたい理由を、1位~3位のランキング形式でご紹介します。

辞めたい理由1位 職場の人間関係に不満がある
辞めたい理由2位 仕事量が多い・仕事が忙しい
辞めたい理由3位 ワークライフバランスに合わない
※このランキングは独自調査の結果に基づき作成したものです。ご理解ください。

ここからは、女性薬剤師が薬剤師を辞めたい理由について、もう少し詳しくご説明していきます。

女性薬剤師が辞めたい理由1位:職場の人間関係に不満がある

女性薬剤師が薬剤師を辞めたい理由第1位は、「職場の人間関係に不満がある」からです。

「男性薬剤師が辞めたい理由2位:職場の人間関係に不満がある」の項でもご説明しましたが、薬剤師が働く環境は物理的に狭く、閉鎖的な環境にあることがほとんどです。

そのため、一度でも人間関係でのトラブルが起きてしまうと、なかなか状況が好転せず、大きなストレスを抱えたまま働き続けることになります。

人の入れ替わりが少ない職場の場合、人事異動による職場環境の変化は期待できません。

どうにもならない状況のため、ストレスが限界に達すると「もう辞めるしかない……」という思考に陥ってしまうのです。

そのうえ、薬剤師が働く環境は多くの場合、似たり寄ったりで変わりません。

「転職先でも、また同じことが起きるかも……」という薬剤師特有の不安が、女性薬剤師に「薬剤師を辞めたい」と思わせるようです。

女性薬剤師が辞めたい理由2位:仕事量が多い・仕事が忙しい

女性薬剤師が薬剤師を辞めたい理由第2位は、「仕事量が多い・仕事が忙しい」からです。

どれだけ「薬剤師」という仕事が好きでも、あまりに仕事量が多く、忙しすぎると、どこかで嫌気が差してしまうものです。

薬剤師の仕事量が多いのは、決して薬剤師の数が減っているからではありません。

令和2年12月31日現在における全国の届出「薬剤師数」は321,982人(中略)となっている。
令和2年届出薬剤師数を前回と比べると、10,693人、3.4%増加している。
また、人口10万対薬剤師数は255.2人で、前回に比べ9.0人増加している。
引用元:厚生労働省「令和2(2020)年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」の「結果の概要:3 薬剤師」より

薬剤師の数は年々増加傾向にありますが、地域や職場によっては深刻な人手不足に陥っているのが現状です。

大手ドラッグチェーンなどでは、ある時間帯からワンオペになる薬剤師も少なくありません。

たったひとりで業務をこなすとなると、負担がかなり大きいですよね。

  • もっと堂々と有給休暇を取得したい
  • もっと残業の少ない職場で働きたい
  • 突発的な休みが取りづらい
  • 日々のプレッシャーが大きいからこそ休みたい

以上のような理由から、「薬剤師を辞めたい」と考える女性薬剤師が多いのです。

女性薬剤師が辞めたい理由3位:ワークライフバランスに合わない

女性薬剤師が薬剤師を辞めたい理由第3位は、「ワークライフバランスに合わない」からです。

結婚や出産・育児、介護など、女性は男性以上にライフスタイルが変化することが多いですよね。

それに伴い、仕事と生活を両立させること=ワークライフバランスも変わる女性薬剤師の方がほとんどです。

  • 残業のない職場で働きたい
  • 出産・育児を受け入れてくれる職場で働きたい
  • 育児のために時短勤務したい
  • 急に子どもが病気になっても、気軽に休める職場がいい

となると、現在の勤務条件が、自身の望むワークライフバランスにそぐわなくなってくるのです。

何度もお伝えしているように、薬剤師という職業には、

  • ひとり当たりの仕事量が多い
  • 拘束時間が長い・残業が多い
  • 夜勤や休日出勤など、不規則な勤務時間になることもある
  • 人の命に関わることから、プレッシャーも多い

という厳しい側面があります。

そのため、女性薬剤師はワークライフバランスを叶えにくくなり、「薬剤師を辞めたい」と考えるようになるのです。

女性薬剤師の産休・育休・育児を応援する職場は、決してゼロではありません。転職することで自身の希望するワークライフバランスが叶う可能性があります。「薬剤師を辞める」のではなく、「職場を変える」ことをおすすめします。

薬剤師を辞めたい!と思ったときに試してみたい4つの対処法

「薬剤師を辞めたい」と日々悩みながら働いている人は、辞める前に以下の対処法を試してみてください。

辞めることを最終手段として、現在の状況にベストな選択をしましょう。

信頼できる身近な人に相談する

「薬剤師を辞めたい」「今の職場を辞めたい」と思ったら、信頼のおける上司や同僚など身近な人に相談してみましょう。職場に相談できる人がいない場合は、家族や友達、恋人でも構いません。

一人で抱え込まずに、言葉にして現在の気持ちを表現してみましょう。辞めたい気持ちが加速する可能性もありますが、悩みが解消するかもしれません。

第三者の客観的な意見やアドバイスは、自分の気持ちを冷静にさせてくれたり整理してくれたりすることに有効なのです。

周りに信頼できる人がいない場合は、厚生労働省のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」で相談機関や窓口を紹介しています。

電話やSNS、メールなどで相談を受け付けており、誰でも気軽に利用することができますよ。

一人で抱え込まず誰かに相談すれば、問題解決に向けて前進するきっかけになるかもしれません。

辞めたい原因を明確にして解消に向けた行動を取る

なぜ薬剤師を辞めたいのか、なぜ現在の職場を辞めたいのか、辞めたい原因を明確にすれば、解決する糸口が見つかるかもしれません。

辞めたい原因の悩みや不安がはっきりすれば、職場の環境改善や雇用形態を変えることで不満を解消できる可能性があります。

例えば、人間関係が悪い場合は異動願を出す、拘束時間が長い場合は労働環境の改善を求める、ライフスタイルが変化した場合は雇用形態を変えるなど、辞める前に辞めたい原因が解決できないか行動してみましょう。

現在の職場を辞めたら辞めたい原因が解決するのかという点も重要です。例えば、薬剤師という仕事の特性としてどの職場でも起こり得ることが原因ならば、どこの転職先でも同じだからです。
原因が解消できず転職する場合は、面接で退職理由を聞かれたときに原因解消に向けて行動したことを伝えることができ、ネガティブな印象の退職理由をポジティブなものに変換できる可能性があります。

心と体を休ませる休暇を取得する

先述した「相談」や「原因解消」は、心に余裕がある場合にできる対処法ですが、心に余裕がなく心身ともに疲弊している場合は、休暇を取って心と体を休めることが必要です。

心身ともに疲弊した状態では、冷静な判断ができずに退職や転職を急いで決めてしまい後悔する可能性があります。

じっくり心と体を休めて心身の状態が安定すれば、「薬剤師の仕事を続けたい」「辞めずにがんばれそう」とポジティブな思考を持てるかもしれません。

病気になる前に、長期有給休暇を取ったり休職をしたりと一旦仕事から離れて自分に向き合う時間を作れば、さまざまな選択肢があることに気づくでしょう。

リフレッシュ休暇や傷病休暇などの休暇制度を取り入れていないか会社によって異なるので、一度調べてみましょう。
病気やケガなどで求職しなければならない状態で受け取れる傷病手当金も、条件を満たしていれば受け取れる可能性があります。

辞めた際のメリットとデメリットを比較する

今は「辞めたい!」という気持ちでいっぱいかもしれませんが、一呼吸して辞めた場合のメリットとデメリットを思いつくまま以下のように箇条書きしていきましょう。

【例】

メリット デメリット
・大嫌いな人に会わなくて済む
・調剤のプレッシャーから解放される
・サービス残業をしなくていい 
・理不尽な評価を受けなくていい
etc・・・
・給料が下がる可能性が高い
・薬剤師以外の仕事に不安がある
・せっかくの薬剤師の資格が生かせない
・薬剤師に戻る場合ブランクができてしまう
etc・・・

メリットとデメリットを並べれば、何を一番優先したいか、そのためにはどのようなデメリットを被らなければならないのかを整理することができるのです。

視覚的にメリットとデメリットを把握することができ、感情的にならずに情報に基づいた判断を下すことができるはずです。

雇用形態を変える

「激務が辛い」「残業が多く仕事と家庭が両立できない」と悩んでいるなら、薬剤師の職業は辞めずに雇用形態を変えて働くというのもひとつの選択肢です。

薬剤師には、以下のようにさまざまな働き方があります。

  • 正社員
  • 契約社員
  • 派遣社員
  • パート・アルバイト

正社員は、「収入が安定している」「休暇制度が利用できる」「責任ある仕事を任される」といったメリットがありますが、基本的にはフルタイムで勤務しなければなりません。

また、業務量が多かったり責任が重くなったりと、求められることも多く、それだけに精神的な負担もかかりやすいです。

一方、契約社員や派遣社員なら、雇用形態や業務内容を限定した働き方ができます。

特に、薬剤師の派遣は高時給の傾向があるので、正社員のような安定性はなくても限られた時間でしっかり稼ぐことも可能でしょう。

曜日や時間帯を限定して働けるパート・アルバイトは、「小さな子供がいてフルタイムの勤務は難しい」「家庭の事情があって決まった曜日にしか働けない」という方でも無理なく勤務できます。

業務内容についても、正社員をサポートするような業務が多いので、大きな責任やプレッシャーを感じる機会も少ないでしょう。

このように正社員から雇用形態を変えることで、今よりも働きやすくなる可能性はあります。

正社員勤務で激務に悩んでいる薬剤師は、一度検討してみてはいかがでしょうか。

ただし、「収入が少なくなる」「ボーナスがなくなる」といったデメリットもあるので、十分に検討したうえで決断しましょう。

薬剤師を辞めたい!転職しない方がいい?職場だけ変えるのがおすすめ

薬剤師を辞めたいと思う理由は人それぞれですが、薬剤師と言う職業自体を辞めるのではなく、職場を変えて別の場所で薬剤師として働くのも一つの方法です。

実際に転職経験のある薬剤師の方にアンケート調査を行ったところ、薬剤師の職種はそのままで転職した人が最も多い結果が出ています。

薬剤師の転職前後の職種の変化グラフ

「薬剤師自体を辞めたい」と考えている人も一度思いとどまってみて、職場だけを変えるという選択肢について確認してみましょう。

「薬剤師を辞めたい!」その前に、転職で解決できる悩みが多い

薬剤師という仕事をする上で抱えている悩みのほとんどは、職場を変えるだけで解決できてしまいます。

  • 人間関係
  • 労働環境
  • 収入
  • フォロー体制
  • 休日や残業

こうした悩みも、事前に職場環境や業務内容、企業内の雰囲気などをリサーチして職場を選ぶことで解決しやすくなります。
 
薬剤師自体を辞めなくても、薬剤師として働きやすい環境が整った職場に転職できれば、薬剤師という仕事にもポジティブに取り組めるようになるでしょう。

転職失敗談多い!?一度辞めると再び薬剤師として働きづらい

「薬剤師の仕事が辛すぎる…」「薬剤師にならなきゃよかった…」と思い 薬剤師を辞めて他の業種に転職した後で、「やっぱり薬剤師の方が良かった」と悔やむ人もいます。収入や待遇の他、未経験の業種に飛び込むことによって不満を感じやすくなるのです。
 
もしも薬剤師を一度辞めて再び薬剤師として働こうとした場合、薬剤師としてのブランクがあるため、再就職が難しくなる可能性があります。
 
また、薬剤師から別の職種に転職する場合にも、未経験のため転職時に使える武器が少なくなるリスクが挙げられます。
 
今の薬剤師の仕事に不満があっても、他の職種に転職する必要があるのかどうか、職場だけを変えることで問題が解決しないかどうかをよく検討しましょう。
 
職場を変えることで今の悩みが解決する可能性があるなら、まずは求人を見ることからでも転職に向けて動き始めるといいですね。

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転職・休職の判断基準!なるべく早く薬剤師を辞めたほうがいいケース

説明したように、薬剤師という職業そのものを手放してしまった場合、薬剤師としての再就職は困難になる可能性は高いです。

しかし、それでも薬剤師を辞めたほうがいいケース、一旦薬剤師の仕事から距離をとったほうがいいケースもなかにはあります。

ここでは、薬剤師を辞めたほうがいいケースを3つ紹介します。薬剤師を辞めるかどうかのひとつの目安として読んでみてください。

すでに心身に不調をきたしている場合

今いる職場や薬剤師の仕事に対するストレスが原因で、すでに心身に不調をきたしている場合は、なるべく早く一度仕事から離れることをおすすめします。

不調のなかでも特に注意したいのが精神面の不調や変化です。

身体的な不調は表に出やすく自分でも気がつきやすいですが、精神的な不調は表面化しにくいため発見が遅くなりがちです。

症状を放置したり無理をして働き続けたりすると、場合によっては、うつ病やパニック障害などこころの病気につながる可能性もあります。

うつ病
様々な心理的負荷などにより精神活動が低下し、抑うつ気分、興味や関心の欠如、不安・焦燥、精神運動の制止あるいは激越、食欲低下、不眠などが生じ、生活上の著しい苦痛や機能障害を引き起こす精神疾患です。治療としては、休養、薬物療法、精神療法を組み合わせます。

引用元:厚生労働省 働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト こころの耳

パニック障害
強い不安感を主な症状とする精神疾患のひとつで、従来、不安神経症と呼ばれていた疾患の一部です。特定の場面や状況に限らず、パニック発作が繰り返されます。

引用元:厚生労働省 働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト こころの耳

すでに以下のような症状があれば、こころの病気の初期症状の可能性もあるので、早めに専門機関に相談しましょう。

【ストレス症状のチェックリスト】

  • 気分が沈む、憂鬱な気分が続く
  • 何をするにもやる気・元気が出ない
  • イライラする、怒りっぽくなった
  • 理由もなく不安感がある
  • 気持ちが落ち着かない
  • 胸がどきどきする、息苦しさを感じる
  • 何度も確かめないと気がすまない
  • 誰もいないのに人の声が聞こえる
  • 誰かが自分の悪口を言っている
  • 食事をする気が起きない、何も食べたくない
  • 寝つきが悪い、熟睡できない
  • 夜中に何度も目が覚める

症状が重症化、慢性化しないためにも、心身の不調は早期に対処する必要があります。

薬剤師を辞めるか復職するかは、不調が落ち着いた後で冷静に判断するようにしましょう。

調剤業務や服薬指導がどうしても合わない場合

調剤薬局に勤務していて「調剤業務」「服薬指導」「薬歴管理」など、薬局の業務内容そのものに対して苦痛やミスマッチを感じるようであれば、異業種への転職を視野に入れても良いでしょう。

調剤薬局やドラッグストア以外にも、薬剤師の資格を活かせる職場は数多くあります。

薬剤師の異業種の転職先として、以下のような職種があげられます。

  • 医薬情報担当者(MR)
  • 治験コーディネーター(CRC)
  • 化粧品会社や化粧品メーカー
  • 臨床開発モニター(CRA)
  • 研究開発(製薬会社や食品会社など)
  • 公務員

どうしても合わない業務をこなさなければならないという状況は、精神的にも大きな負担です。

そうした日々が続けば心身に異常をきたすのも時間の問題。薬剤師を辞めることが結果的に自分の身を守ることになるかもしれません。

ただし、薬剤師に限らず異業種や異職種への転職は、ポテンシャル採用も期待できる若手社会人のほうが有利です。

年齢を重ねるほど、未経験分野への転職は難易度が高くなるため、「薬剤師を辞めて新しい仕事に挑戦したい」と考えるのであれば、なるべく早く転職活動を開始することをおすすめします。

やりたい仕事が明確になっている場合

薬剤師以外に就きたい職種ややりたい仕事が明確に決まっていて、それが今の仕事を続けていては実現できない場合も、早めに転職活動に踏み切ったほうが良いでしょう。

もちろん、薬剤師としてのキャリアを捨てて後悔しないために、事前に自己分析や情報収集を行うことは必要不可欠です。前提として、どんな仕事でも大変な面や苦労することは必ずあると理解しておくことも必要でしょう。

これらを踏まえても「それでも挑戦したい」と思うのであれば、自分の気持ちを大切にして挑戦してみましょう。

ただし、説明したように未経験の業種・職種への転職は、30代・40代と年齢を重ねるほど難しくなっていくので、やはり早めの行動がおすすめです。

【薬剤師】転職成功のポイントは?転職理由・求人を確認

薬剤師と言う仕事はそのままに転職をする場合、以下のポイントに着目して転職先を探しましょう。

【薬剤師転職】転職理由をハッキリさせる

どうして今の職場を転職したいと思ったのか、その理由をリストアップしていきましょう。人間関係や労働環境、ミスに対するプレッシャーなど…理由は人それぞれで異なるはず。
 
辞めたいと感じた理由は、そのまま転職先の希望条件になります。例えば研修がないことにストレスを感じたなら、次の職場ではフォロー体制や研修制度などを重視しましょう。
 
自分がストレスを感じる理由を挙げ、消去法で理想の転職先を探すことで、薬剤師として快適に働ける場所を見つけやすくなります。

【薬剤師転職】職場見学やリサーチを徹底する

求人サイトや求人票だけでは、本当に自分に適した職場環境が整っているのかはわかりません。転職先を探す際は、職場見学をしたり企業について調べたりなどして、リサーチを深めましょう。
 
職場見学は働いている人たちの雰囲気や年齢層、対応の良し悪しや忙しさなどを直接確認できる方法です。できれば自分が働きたい時間帯に見学に行ってみましょう。
 
在職中などで時間を取れない場合は、口コミサイトや転職エージェントで情報収集をするのも手です。転職エージェントでは社風や職場の雰囲気、薬剤師の人柄などといった詳細な情報も提供してくれます。

【薬剤師転職】アドバイザーなどに相談する

転職で悩みが解決することもありますが、冷静に状況を整理すると転職の必要性がないことに気づく場合もあります。自分一人では気付けないことも多いですから、第三者に相談して客観的な意見を取り入れてみましょう。

  • 知人や友人
  • 家族
  • 職場の信頼できる人
  • キャリアコンサルタント

など…信頼して話をできる人に、転職したいと思っていることについて話してみるのがおすすめ。
 
転職エージェントでは、無料でキャリアコンサルタントやアドバイザーに話を聞いてもらえます。本当に転職する必要があるのか、転職するなら次はどんな職場を探すべきなのかを一緒に考えてもらいましょう。

【薬剤師転職】希望の優先順位を決める

転職先を探す前に、次の職場に求める条件を決定しましょう。優先順位をつけて、妥協できる条件と譲れない条件に分類した上で、転職先を探します。
 
例えば具体的な年収や業務の忙しさ、通勤時間などの条件をピックアップし、順位をつけていきます。希望条件を全て満たす求人を見つけるのは困難です。
 
今自分が薬剤師を辞めたい理由を起点にして考えると、希望条件の優先度を設定しやすくなります。

【薬剤師転職】キャリアの棚卸しをしてキャリアプランを考えておく

転職活動を始める際にはキャリアの棚卸しをしたうえで、今後のキャリアプランについて考えておきましょう。

キャリアプランとは、希望の仕事・働き方を実現するために立てる具体的な行動計画のことです。

似た言葉として「キャリアビジョン」がありますが、こちらは「こんな仕事をしたい」「こんな働きをしたい」というような将来の理想像です。言い換えると、キャリアプランは「キャリアビジョンを実現するための具体的な計画」とも言えるでしょう。

薬剤師が考えるキャリアプランで多いのが、「管理職を目指す」「専門性を高める」というものです。

以下のように、キャリアプランによって転職の方向性は変わってくるので、あらかじめキャリアプランを考えておくと応募先の選定にも役立ちます。

キャリアプラン 転職のやり方・方向性
管理職を目指したい ・「管理薬剤師」「薬局長」など「管理薬剤師候補」がある求人をチェックする
・マネジメント経験を積むために規模の大きな職場へ転職してキャリアアップをする
専門性を高めたい ・スキルを証明できる資格を取得する
・資格の取得支援制度や研修制度が整った企業へ転職する
また、女性の場合はキャリアプランと合わせて結婚や出産などライフステージも考慮しておくと、より具体的な将来像がイメージできるでしょう。

以下に、マイナビ転職が公開しているキャリアプランの立て方を紹介します。

【キャリアプランの立て方】

  1. キャリアの棚卸しをして自分自身について理解を深める
  2. 「1年後、3年後、5年後にどうなっていたいか」など期間ごとの到達目標や具体的な将来像を考える
  3. それぞれの目標実現に向けて必要なスキル、成果、資格などを洗い出す
  4. 目標実現のために不要なことがあれば整理して「やるべきこと」「やらないこと」を明らかにする

【薬剤師転職】複数の転職サイトを比較する

転職エージェントに登録すれば、情報収集やキャリアコンサルタントに相談することができますが、一社だけの登録では紹介求人数は限られ、担当のキャリアコンサルタントとの相性が合わない場合も考えられます。

複数の転職エージェントに登録すれば、それぞれの特化した求人や得意分野の求人など多くの求人見ることができ、希望条件に合致した求人をスピーディに探し出せるでしょう。

また、各転職エージェントが保有する独占・非公開求人は魅力的な求人が多いので、思いもしない優良求人に出会える確率もアップします。

求人紹介や転職活動の進め方など自分に合わせてカスタマイズしてくれる転職支援実績が豊富なキャリアコンタントが見つかれば、効率よく転職活動が進められるでしょう。

複数の転職サイトやエージェントを比較検討して、相性のよいものを利用しましょう。

薬剤師が辞めるときの流れをステップごとに解説!円満退社を目指そう

熟考の末に退職・転職を決断したら、実際に退職手続きを進めていきましょう。

ここでは、薬剤師が退職するまでの基本的な流れをステップごとに解説していきます。

  1. おおよその退職時期を決める
  2. 就業規則を確認する
  3. 直属の上司に退職の意思を伝える
  4. 正式な退職日を決める
  5. 業務の引き継ぎを行う
  6. お世話になった人たちへ退職の挨拶をする
  7. 退職する

いざ辞めるとなった場合に退職までスムーズに進められるよう、ぜひ流れを理解しておきましょう。

ステップ1.おおよその退職時期を決める

退職の意思を固めたら、まずはおおよその退職時期を決めましょう。

就職活動と違って、転職活動は開始時期も終了時期も自分で決められるので、「絶対にこの時期」といった定めはありません。

しかし、円満退社を目指すのであれば職場の迷惑にならない時期を選びましょう。

薬局が忙しくなりやすい「年末」「花粉シーズン」などの繁忙期はできるだけ避けたほうが無難です。

以下に、薬剤師の退職・転職のタイミングとしておすすめの時期と紹介します。

  • 求人募集の多い時期(1~3月)
  • ボーナス支給後(7月・1月)

1年を通して薬剤師の求人募集がもっとも出やすい時期は、12月のボーナス支給後である1~3月です。

春に向けて退職や異動など、人が動く時期に合わせて採用活動を行う職場は多く、通常では薬剤師の求人が滅多に出ない病院や企業から募集がかかることもあるので、さまざまな求人に触れられるでしょう。

一方で、求人数が多いだけに転職者が集中しやすいという懸念点もあります。

好条件・好待遇の求人やレア求人においては倍率が高くなることは理解しておいたほうが良いでしょう。

また、6月・12月のボーナスを受け取った後のタイミングも転職におすすめです。

ただし、ボーナスの支給前に退職を申し出た場合、会社によっては「ボーナスが支給されない」ということもあり得るので注意してください。

ボーナスを受け取ってから退職したいのであれば、あらかじめボーナス支給日や賞与額の算定期間などを確認しておきましょう。

ステップ2.就業規則を確認する

退職の意思を固めた際には、合わせて就業規則も確認しておきましょう。

就業規則には「退職を申し出る期日」について記載されています。

民法では、期間の定めのない雇用契約の場合は2週間前までに退職の意思を伝えれば良いとされていますが、就業規則で定められている場合はその期日に従わなければなりません。

「当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申し入れをすることができる。この場合において、雇用は解約の申入れの日から2週間を経過することによって終了する。」

引用元: e-Gov法令検索「民法」第627条

規定がない場合は、退職希望日の2~3ヶ月前を目安に伝えましょう。

急な退職は「後任者がいない」「業務の引き継ぎが間に合わない」といった事態にもつながりかねません。

円満退社のためにも、余裕を持って退職を申し出てください。

ステップ3.直属の上司に退職の意思を伝える

退職の意思は、まず直属の上司に口頭で伝えます。

直属の上司を飛び越えてさらに上の立場の人に伝えてしまったり、最初に同僚に話して噂話として広まったりすると、余計なトラブルを招く恐れがあります。

円満退社のためにも、必ず最初に直属の上司に申し出ましょう。

そのほか、以下に上司と退職の話をする際の注意点を紹介します。

  • あらかじめアポイントを取っておく
  • できるだけ個室に近い場所でする
  • 退職理由はポジティブな表現に言い換えて伝える

退職の話はできれば「相談」という形で切り出すとスムーズです。

「お話があるのでお時間を作っていただけないでしょうか」と事前にアポイントを取っておけば退職に向けた話をしっかり進められるでしょう。

また、小さな薬局など職場の規模・広さによっては難しい場合もありますが、退職については上司と一対一で話せる環境が望ましいです。

退職の話は職場で働くスタッフの士気に大きく関わるので、できるだけ周囲に聞かれないよう、個室に近い場所でするようにしましょう。

退職理由を伝えるときは「給料が低いから」「〇〇さんと合わないから」というように率直すぎる言い方やネガティブな表現は避け、前向きな言葉に言い換えることをおすすめします。

というのも、人手不足の薬局などでは退職を切り出した際に引き止められることも多いです。

不満を伝えると、「その点を改善すれば残ってくれるのでは」という思いから、説得や交渉に持ち込まれて退職が先延ばしになる可能性があるのです。

加えて、上司にとっては今後も働き続ける職場なので、言い方によっては上司に不快な思いをさせる可能性もあります。

もちろん嘘をつくのは禁物ですが、何も余計な波風を立てる必要はありません。

「新たな場所で自己成長したい」「薬剤師としてのスキルを伸ばしたい」というように、ポジティブな表現で退職の意思を伝えるようにしましょう。

ステップ4.正式な退職日を決める

退職日は退職者が一方的に決めるのではなく、「職場の状況」や「転職先の入職日」を考慮しながら上司と相談して決定します。

その際、担当業務の引き継ぎ期間はもちろんですが、消化していない有給休暇があれば考慮しておくと良いでしょう。

また、勤務している病院や施設によっては、「退職届」の提出が必要な場合もあります。

退職届は、退職することが確定した段階で会社に対し退職、すなわち労働契約の解除を届け出るための書類です。一般的な企業においては、就業規則で「退職の際には退職届を出す」ことが規定されています。また、退職届の提出後は、退職を撤回することはできません。

引用元:マイナビエージェント
「退職願と退職届の違いは?退職願・退職届の封筒の書き方と提出の仕方とは」

就業規則を確認して、提出が必要であれば作成して上司に提出しましょう。

提出する際は「手渡し」で行います。不在だからとデスクに置いておいたりしては、紛失などのトラブルを招く恐れもありますし、職場のスタッフの目に触れる可能性もあるので注意してください。

ステップ5.業務の引き継ぎを行う

実際に退職が決定したら、同僚や後任者に対して担当業務の引き継ぎを行います。

薬剤師が引き継ぎを行う際のポイントは以下の通りです。

  • 引き継ぎのスケジュールを立てておく
  • 後からでも見返せるように引き継ぎノートや資料を作成する
  • 自分だけが任されている業務・知っている内容を優先して引き継ぐ

引き継ぎは、自分が退職した後も職場がこれまで通りに業務を遂行できるように行わなければなりません。

中途半端な引き継ぎでは、後任者に迷惑がかかってしまうので、計画的に進められるよう、退職日や最終出社日から逆算してスケジュールを立てておきましょう。

また、「担当業務を資料やデータにまとめておく」「優先順位をつけたうえで引き継ぎに入る」といった事前準備をしておくと、よりスムーズに引き継ぎ作業が進められます。

そのほか、人間関係に関する情報やプライベートの連絡先など、「これを共有しておくと後任者の苦労が減るのでは」と感じるようなことがあれば、合わせて伝えておきましょう。

ステップ6.お世話になった人たちへ退職の挨拶をする

退職までに2週間を切ったあたりからは、これまでお世話になった方々に退職の挨拶をしていきましょう。

  • 上司・同僚
  • 顔なじみの患者さま・お客さま
  • お世話になった病院スタッフ・MR担当者

社外の方や退職までに直接挨拶できない方に対しては、退職の挨拶状を送ります。

メールでも構いませんが、特にお世話になった方であればハガキで送付すると感謝の気持ちが伝わりやすいでしょう。

退職後であっても人間関係はいつどこでつながるかわかりません。失礼のないようきちんと挨拶しておくことをおすすめします。

ステップ7.退職する

退職当日や最終出勤日になれば、引き継ぎ業務もほとんど終えているでしょう。

最終日の仕事は主に、「退職の挨拶」「事務手続き」「会社から支給・貸与されているものの返却」「会社に預けているものの受け取り」などです。

退職時に返却するものと受け取るものは、以下の通りです。

退職時に返却するもの ・社員証やIDカードなどの身分証明書
・社員章
・名札や名刺
・健康保険被保険者証
・通勤定期券
・白衣、制服、作業着
・社費で購入した事務用品
・業務に関係するデータや書類
退職時に受け取るもの ・薬剤師免許証
・離職票(雇用保険被保険者離職票)
・雇用保険被保険者証
・源泉徴収票
・年金手帳

また、デスクやロッカーなど身の回りの整理整頓も忘れずに。

今後もその職場で勤務するスタッフや次に使う人が気持ち良く利用できるように心がけましょう。

薬剤師を辞めたい!薬剤師の転職にエージェントがおすすめの理由

転職の意志が固まったら、薬剤師の転職には転職エージェントの利用がおすすめです。

ここでは、薬剤師が薬剤師専門の転職エージェントを利用するメリットを紹介します。

薬剤師転職のプロによる全面的サポートが無料で受けられる

転職エージェントに登録すると、担当のキャリアコンサルタントによる転職活動の全面的なサポートを無料で受けることができます。

各転職エージェントによってサポート内容は多少異なりますが、基本的な転職支援サービスは以下の通りです。

  • カウンセリング
  •   自己分析や適性診断、キャリアアップの相談など転職について何でも相談できる。

  • 求人紹介
  •   希望条件に合った求人の紹介をメールやラインなど希望の連絡方法で行ってくれる。

  • 応募書類の書き方指導・添削
  •   履歴書や職務経歴書の書き方のアドバイスや添削をしてくれる。

  • 面接対策
  •   応募企業に合わせた面接対策、模擬面接をしてくれる。

  • 条件交渉
  •   伝えにくい条件の交渉を代理で行ってくれる。

  • アフターフォロー
  •   就業後に不具合はないかアフターフォローをしてくれることも。

担当のキャリアコンサルタントがつくことで、今まで気付かなかった自分の適性や強みを発見することができたり、薬剤師専門の業界特有のアドバイスをもらえたり、転職活動の幅が広がると言えるでしょう。

さらに薬剤師業界の情報や希望勤務地域の採用傾向など、薬剤師専門の転職エージェントならではのお得なサービスが受けられるのです。

以上のように盛りだくさんの転職活動の全面的サポートがほとんどの転職エージェントで無料で受けられるのは驚きですよね。
転職が成功してもしなくても一切お金がかかることはないので、安心してサポートを受けてください。

入職後も安心!職場の内部事情を詳しく教えてくれる

職場の人間関係や雰囲気など入職しなければわからないことってありますよね。

待遇面では希望条件に合っているけど、「職場の雰囲気が合わなかった」「人間関係が合わなかった」などは転職活動中にはわからないものです。

特に調剤薬局勤務などは長時間同じ空間で働かなければならないので、そんな内部情報を応募する前に少しでも知ることができたらうれしいですよね。

転職エージェントが持つ求人の中には、目にする求人情報では知り得ない職場の内部情報に詳しい求人が多くあります。

転職エージェントは、キャリアコンサルタントが実際に職場に足を運んで職場の雰囲気や人間関係、繁忙期の体制など入職しなければわからない内部情報を調査してくれている求人を多数保有しているのです。

中にはネットで検索しても出てこないようなリアルな現場の情報などを把握している場合も。
求人によっては現場の感覚に近い情報を入手できるかもしれません。

事前情報だけでは知り得ない内部情報を知ることができれば、多くの入職後のミスマッチを防ぐことができ、安心して新しい職場に臨むことができますね。

転職理由が内部事情が原因である場合は、転職先でその原因が解消されるか否かが大変重要なので、担当のキャリアコンサルタントに気になる求人についてどんどん質問することをおすすめします。

複数登録で使い分け!各転職エージェントごとの強みを利用できる

薬剤師専門の転職エージェントは多くありますが、それぞれに特徴や強みがあります。

薬剤師専門だからと言って闇雲に登録するのではなく、各転職エージェントの特徴や強みを理解して登録すれば、スムーズに転職活動が進むはずです。

まずは、「ママ薬剤師向け」「若手薬剤師の転職向け」「地域密着型の求人が多い」「高年収の求人が多い」など自分の属性や希望に応じた求人を多く取り扱っている転職エージェントに登録しましょう。

さらには、「大手薬局チェーンへの転職実績が高い」「〇〇病院系列の紹介実績が多い」など転職エージェントによって得意分野があることも知っておかなければなりません。

総合病院、ドラッグストア、調剤薬局、クリニックなど転職したい業種の求人を多く取り扱っている転職エージェントに登録することが希望求人を見つける近道なのです。

さまざまな強みを持った転職エージェントを複数登録すれば、それだけ自分の希望条件に合った求人に出会う確率が上がり、余裕を持って求人を比較検討することができるでしょう。

一般応募にはない!優良な非公開・独占求人に出会える

転職エージェントは、求人サイトやハローワークなどの公開されている求人票には掲載されていない非公開求人や独占求人を多数保有しています。

非公開・独占求人は、公開すれば応募が殺到するような魅力的な求人であることが多く、転職エージェントに登録すれば自分一人では探せない優良求人に出会える可能性が高まるのです。

独占求人の場合は、つながりの強い企業と求職者との相性をよく考えた上で紹介してくれるため、紹介されれば書類選考を飛ばして面接に進むなど選考が早く採用率も高くなる傾向があります。

登録しなければ非公開・独占求人は紹介してもらえませんが、保有求人の半分以上が非公開求人である転職エージェントが多いのも事実です。
各転職エージェントの保有求人の傾向を調べてから、登録する転職エージェントを選ぶことをおすすめします。
転職エージェントごとに保有する非公開・独占求人は異なるので、複数登録して優良求人の選択肢を広げましょう。

薬剤師の転職をサポートするおすすめエージェント

薬剤師の転職をサポートする上で、薬剤師の求人情報に敏感に反応できることや、薬剤師の仕事に理解のあることが大切です。
 
ただでさえ忙しい薬剤師ですから、働きながら転職先を見つけることも難しいでしょう。薬剤師におすすめの転職エージェントについてご紹介していきます。

薬剤師の資格でできる仕事はもちろん、なかには一般には出回らない珍しい仕事を紹介してもらえることも。薬剤師の転職で失敗したくないなら、転職エージェントを活用して転職成功を目指しましょう。
ファルマ
スタッフ
ファーマ
キャリア
お仕事ラボヤクジョブマイナビ
薬剤師
特徴業界最大数の求人!オーダーメイド求人大手薬局チェーンの子会社利用満足度97.7%利用者満足度No.1
公開
求人数
約4.1万件約1.2万件約2.5万件約4万件約5.6万件
対応
エリア
全国全国全国全国全国
年齢20代~50代20代~50代全年代20代~50代全年代
詳細詳細詳細詳細詳細

【ファルマスタッフ】調剤薬局の求人多数あり!

ファルマスタッフは、薬剤師をはじめ医療業界人材に特化した転職サポートを行っているエージェントです。全国エリアの調剤薬局・病院・ドラッグストア・企業などの勤務先から、コンサルタントが求職者に適した職場を紹介します。
 
一人ひとりと個別相談し、希望条件や方向性について一緒に考えたり、応募書類の添削などをしたりといったサポートを行っています。
 
ファルマスタッフで転職サポートを行っているスタッフは、大手薬局チェーンや日本調剤株式会社の教育ノウハウによって、薬剤師の仕事について深い理解を持っている点が特徴です。

【ファーマキャリア】平均年収アップも狙える!?

フォーマキャリアは薬剤師の転職に強みを持つ、オーダーメイド求人による転職サポートを行っています。
 
ただ求人を紹介するのではなく、全国の薬局や病院・ドラッグストアと交渉を重ね、求職者の希望条件に近い形で求人を提案している点が特徴です。
 
また、時間をかけて教育を受けたコンサルタントは質が高く、ヒアリング力と交渉力を両立させています。希望条件を一緒に考えながら、転職希望の薬剤師の意図を汲み取ってくれるでしょう。

【お仕事ラボ】薬剤師の転職失敗が怖いならサポート重視!

お仕事ラボは薬剤師という業種に特化したコンサルタントが在籍し、一人ひとりに適した職場探しをサポートするエージェントです。
 
希望求人がない場合、専任のコンサルタントが職場に逆指名して求職者のことを売り込み交渉するなど、能動的なサポートを得られる点が特徴。
 
面接前には密な連絡が交わされ、同行や面接後のヒアリング、入社サポートなど…転職の各ステップでフォローが充実しています。
 
株式会社アイセイ薬局の100%子会社である株式会社AXISが運営していることから、薬剤師への理解も深いエージェントです。

【薬キャリAGENT】口コミ・評判の記載あり!

薬キャリAGENTは薬剤師や薬学生に対する、職場選びのサポートを行っている情報サイトです。全国の薬局やドラッグストア、病院についての情報を網羅し、提供しています。
 
また、薬剤師や薬学生の口コミに加え、薬局経営者や薬剤師のインタビューといった、職場選びに欠かせない情報をリサーチできる点も特徴の一つ。
 
取り扱っている薬剤師向けの求人は数多く、業種や年収の他、雇用形態も自由に選べるため、ライフステージ別に働き方を変えたい人にも向いています。

【マイナビ薬剤師】大手転職エージェント!

大手人材紹介会社であるマイナビが運営する、薬剤師に特化した転職エージェントです。かかりつけアドバイザーとして、全国エリアを対象に転職準備から入社後のサポートまで対応しています。
 
転職の相談はもちろん、職場環境で困っていることなども気兼ねなく相談可能。医療業界に精通した薬剤師専任のアドバイザーが、情報力と交渉力を駆使して、最も理想に近い求人を紹介します。
 
面接日程の調整から給与金額の交渉、入社後のアフターフォローまで対応。転職前に収入や職場の雰囲気、休日のことなどの情報提供も行われ、職場の判断に有用な情報が得られるでしょう。

【アプロ・ドットコム】完全独立型の転職エージェント

1998年に薬剤師本人が代表として創業し、20年以上にわたって薬剤師の転職サポートを行ってきたという実績を持つエージェントです。
 
大手薬局などの傘下ではなく、完全独立型のエージェントであるため、特定の薬局などを優先して斡旋することはなく、どの職場も平等に取り扱っています。
 
一人のキャリアアドバイザーが企業と薬剤師をどちらも担当することで、ミスマッチを防いでいる点が強み。
 
求人票などには載っていない詳細かつ正確な情報を得て、求職者の薬剤師に提供しています。

【辞めたい】薬剤師を辞めて違う仕事・企業に転職する選択肢もあり

薬剤師という仕事そのものによって心身に支障をきたしている場合や、次に働きたい職種がすでに決まっているのであれば、思い切って薬剤師を辞め、他の職業に就くという選択もあります。
 
公務員や製薬会社、化粧品メーカーなどでは、薬剤師の免許や経験を活かせることもあるため、調剤業務ではなくても薬剤師としての知識・経験を活用させることは可能です。
 
もちろん安易に薬剤師を辞めてしまうと、次にもう一度薬剤師として再就職する際に年齢やブランクが壁になりやすくなります。薬剤師以外の職種に転職を考えている場合は、メリットとデメリットについてよく考えて判断しましょう。

【MR(医療情報担当者)】でバリバリ営業する

MR(医療情報担当者)とは、自社の医薬品や医療機器の情報提供をし、医療機関や企業に採用してもらう仕事です。薬剤師の資格はいりませんが、薬剤師の知識を活かせます。

所属する製薬会社など公益財団法人MR認定センターが指定するMR導入教育実施機関でMR認定試験の受験資格を取得した後、MR認定センターが実施する認定資格試験でMR認定証を取得することで、MRとして働く人がほとんどです。

多くのMRは製薬会社に所属して主に医療機関に足を運び、製品が売れてからも情報収集やアフターフォローなどを行う営業職になります。

提供した製品に関する現場の情報をまとめて製品の改善をしたり、医薬品の有効性安全性の情報を企業や厚生労働省に報告したりする役目も担っています。

日進月歩の医療に関わる製品の勉強を続ければなりませんが、お給料は比較的高くやりがいがある仕事と言えるでしょう。

製品をアピールするプレゼン能力と信頼を勝ち取るコミュニケーション能力に自信がある人におすすめです。

【民間企業の研究者】で社会貢献する

薬剤師の知識と経験は、民間企業の研究職としても活かせるでしょう。研究職は製薬会社はもちろん、化粧品メーカーや食品メーカー、医療機器メーカー、香料関連の会社、バイオテクノロジー関連の会社など、企業の要としてニーズがあります。

研究職の中途採用は狭き門であるため、最終学歴が重要視される傾向にあります。分野にもよりますが、研究者として必要な資格としては博士号まで取得しておくとよいでしょう。

研究者の業務内容は企業によりそれぞれ異なりますが、自社製品の開発や改良、安全性の確認などが主な仕事となります。

研究職は収入が高く福利厚生も充実している傾向のため人気があり、転職となるとさらに倍率が高くなりますが、可能性はゼロではありません。

研究職の求人は非公開求人が多いため、研究職への転職実績がある転職エージェントに登録し、常に求人を確認できる状況を整えておくとよいでしょう。

企業にアピールできる独自の研究実績を持ち、レアな研究職の求人を気長に待てるほど研究職に対して意欲を持つ人におすすめです。

【CRC(治験コーディネーター)】で新薬開発に携わる

薬の開発試験である治験において、開催する医療機関や製薬会社と被験者をサポートする仕事です。

業務内容は、治験に関わるさまざまな書類の作成や検査の立ち合い、被験者との面談、関係各所への報告、治験監査など多岐に渡り、治験が円滑に進むために欠かせない仲介・調整役と言えます。

JASMO公認CRC試験日本臨床薬理学会認定CRC制度など一部認定制度の受験必須の職場はありますが、CRCの業務である服薬指導や医薬品管理において薬剤師の知識と経験は十分なアピールポイントとして有効でしょう。

CRCとして働くには、SMO(治験施設支援機関)に就職して治験を実施する施設に派遣される方法と医療機関に薬剤師として所属しながら院内CRCとして働く方法があります。

外部との接触が多く非常に多くの人と関わるためビジネスマナーも必要となり、高いコミュニケーション能力が必要でしょう。

新薬の開発に関わりたい人、臨床の現場で働きたい人におすすめです。

【メディカルライター】で知識を活かした文章を書く

メディカルライターとは、医療や薬学、健康に関わる記事を書く仕事です。薬剤師の知識や経験を活かせますが、文章力が必要となります。

医療に関して専門性が高い知識を駆使し、文章で正確にわかりやすく伝えなければなりません。

メディカルライターの就職先としては以下があげられ、業務内容は就職先によって異なります。

  • 製薬会社やCRO(医薬品開発業務受託機関)
  • 厚生労働省に提出する新薬の申請書類など医薬品開発に関わるライティング業務を行います。

  • 医薬系出版社や医薬系ポータルサイト運営会社
  • 医療従事者向けの雑誌やサイト、または一般の人向けの医療雑誌などに最新の医療情報に関する記事をライティングします。

  • 医薬系広告代理店
  • 医薬品の広告やプロモーションとして製品情報のライティングやコピーを考案するなどのコピーライター業務を行います。

メディカルライターに必要な資格はありませんが、英語の論文を読む必要があったり要約したりしなければならないことがあるため、英語ができると強みになります。

黙々と調べごとをすることや間違い探しが苦ではない人、薬剤師の知識を活かして文章を書きたい人におすすめです。

【予備校講師】で薬剤師資格取得のサポートをする

国家資格である薬剤師資格を取得するための予備校で講師をし、資格取得のサポートをする仕事です。

自身の勉強した過程での失敗や成功を含めた経験を活かした講義や質問対応をし、試験対策を行います。

そのほかには、薬学部の6年制への移行後に追加された実務科目に関する講義や就職のフォローなど多岐にわたる業務内容となります。

予備校講師に特別な資格はいりませんが、薬剤師資格取得のノウハウや勉強法のコツ、現場体験などが役立つでしょう。

薬剤師の経験があれば、リアルな業務内容を受講者に伝えることができ、臨場感ある講義を行えるはずです。

毎日多くの人と関わるためコミュニケーション力があり人に教えることが好きな人、育成に関わりたい人におすすめです。

仕事を辞めたい薬剤師必見!薬剤師の退職・転職に関するよくある質問

薬剤師を自己都合で辞めることは可能!ただし退職理由の伝え方に注意

Q:本当に自分の都合や事情で辞めてもいい?
A:どんな理由であれ転職自体はできます。

そもそも退職には大きく分けて、「自己都合退職」と「会社都合退職」の2種類があります。

退職の種類 事例
自己都合退職 ・結婚、子育て、転居などのライフイベント
・病気、介護などの家庭事情
・キャリアアップや職場への不満解消のため
・懲戒解雇(違反行為など自己理由に帰するもの) など
会社都合退職 ・会社の倒産(破産・会社更生・民事再生・銀行取引停止処分など)
・経営難によるリストラ
・解雇(事業所の廃止・撤退による解雇、普通解雇)
・派遣や有期雇用の雇い止めに遭ったとき
・希望退職制度を利用したとき
・雇用契約書と仕事内容が大きく異なることが原因で自ら辞めるとき
・いじめや嫌がらせなどの理由で退職せざるを得ないとき
・会社から給与カットや給与の未払いがあるとき
・慢性的に残業時間が長いとき など

上記であげたようなキャリアプランの実現や引っ越しなど、自己都合退職に該当する方は多いでしょう。

ただし、退職理由によっては転職が不利になるケースもあるので注意してください。

面接で前職の退職理由について質問される可能性は高いです。その際、「上司に嫌われていると思ったから」「職場の人と合わなかったから」というように感情論を持ち出して回答するのは良くありません。

どんな職場でも合う人もいれば合わない人もいるものです。

「好き嫌い」で退職したと伝えた場合、「入社しても合わない人がいればまた辞めてしまうのでは」と面接官が不安を抱いてしまうかもしれません。

また、自己都合退職では「問題解決に向けて行動したか」「行動したのであれば、どのような対策を講じたか」といったことまで質問される可能性もあります。

自分の都合や事情で退職・転職する場合は、退職理由をポジティブな表現に言い換えるなど工夫を取り入れて、面接官の印象を悪くしないよう努めましょう。

同じ職場で1年以上経験を積むほうが転職活動では有利になりやすい

Q:在職期間が短くても転職できるの?
A:在職期間が短い場合でも転職は可能です。

「入社後3ヶ月で辞めてしまった」「短期間で転職をくり返している」というように、在職期間の短さが気になって転職に踏み切れない人もいるでしょう。

たしかに、在職期間が短いと、面接官や採用担当者に「採用してもすぐに辞めてしまうのでは」「継続力や適応能力に欠けているのでは」と判断される可能性があります。

出産や転居など止むを得ない理由で退職する場合を除いて、安易に「辞める」という選択をするのは得策とは言えません。

転職が不利になる可能性、今後のキャリアに影響を及ぼす可能性を考えると、1年以上は同じ職場に留まることをおすすめします。

ただし、今の仕事や職場に対するストレスが原因で心身に異常を期待している場合は、速やかに退職・転職を検討してください。

薬剤師を辞めたいなら転職もあり!企業の求人にも詳しい専門家に相談

人から求められやすく責任も重いのが薬剤師の仕事ですから、職場環境との相性が悪ければ働くモチベーションが下がって当然です。
 
薬剤師を辞めたいと感じたら、仕事ではなく職場環境について見なおしてみましょう。心が弱ると自分を責めてしまいがちですが、辞めたくなる原因は自分ではなく職場にあるのかもしれません。

ただし、薬剤師という資格があったとしても転職を繰り返すことは再就職に不利になるため、しっかりとした転職の軸を持って転職活動に臨みましょう。
 
自分一人で悩んだり転職先を探したりすることは難しいですから、無料で登録・利用できる転職エージェントで専門家に相談したり、自分に代わって相性の良い転職先を探してもらったりすることもおすすめです。

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