リクルートダイレクトスカウト(キャリアカーバー)の評判は?

リクルートダイレクトスカウトは、人材派遣や求人広告を手掛ける大手企業「リクルート」が運営している転職エージェントです。
転職エージェントの中でも「ハイクラス」と呼ばれる、年収が高く、一定以上の役職の仕事を多く取り扱っている転職サービスとして知られています。
そのため年収アップやキャリアアップを望む、30代以降のユーザーが大部分を占めているのが特徴。もちろん20代でも転職が成功したケースはありますから、年齢に限らずハイクラス求人に興味がある人は登録してみて損はないでしょう。
ヘッドハンティング型によるハイクラス求人を斡旋しているリクルートダイレクトスカウトの、サービス内容や特徴、使いこなし方などを見ていきましょう。
リクルートダイレクトスカウト(旧:キャリアカーバー)とは?
リクルートダイレクトスカウトはリクルートグループが運営する転職サイトであり、旧名では「キャリアカーバー」として知られていました。
まずは転職エージェントとしての特徴をご紹介します。
リクルートダイレクトスカウト | |
運営会社 | 株式会社リクルート |
登録者数 | 非公開 | 利用者の年齢層 | 登録の年齢制限はなし |
公開求人件数 | 7万件以上 |
非公開求人件数 | 非公開 | 利用料金 | 無料 |
拠点 | 全国16か所 |
【リクルートダイレクトスカウトの特徴1】ハイクラス向けのスカウト型
リクルートダイレクトスカウトは、ハイクラス向けの求人をスカウト形式で案内している転職エージェントです。
求人案件を豊富に取り扱う大手グループ・リクルートのネットワークを活かし、年収の下限は600万円で、主に800万円から2000万円の高年収求人だけを取り扱っている点が最大の特徴です。
ハイクラス向けのため若年層や新人クラスの人に向けた求人は少なめですが、年収やキャリアに注目した転職をしたい人に人気のエージェントとなっています。
スカウトを待つ形のため、自分の市場価値を知るきっかけになる点も、同サービスを利用する動機になるでしょう。
【リクルートダイレクトスカウトの特徴2】完全無料で利用できる
ハイクラス向けの転職エージェントは他にもありますが、求人の検索やスカウトの受信など、一部の機能には利用料金が科せられるサービスも存在します。
ハイクラス求人を無料で気軽に閲覧してみたいという人や、転職にコストをかけたくない人におすすめできるエージェントです。
【リクルートダイレクトスカウトの特徴3】スカウトも応募も可能
ヘッドハンティング型の転職エージェントでは、スカウトを受けるまで「待ち」の姿勢でいることが基本となります。しかし急いで転職先を見つけたい人や、自分から気になる転職先にアプローチしたい人もいるでしょう。
リクルートダイレクトスカウトでは、スカウトを待つだけではなく希望の求人を検索したり、実際に応募することも可能となっています。
スカウトを気長に待ちながら、気になる企業について調べたりアプローチをかけたりと、能動的な転職活動を行うこともできるのが同サービスの強みです。
リクルートダイレクトスカウトに登録するメリット
転職エージェントにはそれぞれ特色や強みが存在します。リクルートダイレクトスカウトを使って転職をするなら、以下のようなメリットが得られるでしょう。
- ハイクラス求人が豊富
- 待つだけ簡単!
- ヘッドハンターを選べる
- 自分の市場価値がわかる
- 顧問として働くチャンスも
- 完全無料
【リクルートダイレクトスカウトのメリット1】ハイクラスの求人が豊富
リクルートダイレクトスカウトを使って転職をする一番のメリットが、ハイクラス・エグゼクティブ求人を多数閲覧できる点です。
- 年収800万円以上
- 管理職
- 専門職
- CEO
- 大手企業
など、好条件の求人が多数揃っています。求人・人材派遣業界でも大手のリクルートグループならではのネットワークを駆使した、多数の質の高い求人が魅力。
ただ年収やキャリアをアップさせたいだけではなく、企業としての質にも注目して転職先を選びたい人にうってつけです。
【リクルートダイレクトスカウトのメリット2】待つだけなので在職中に便利
自分で応募することもできますが、基本はヘッドハンティング型の転職エージェントであるため、会員登録した後はスカウトを待つだけでOK。
企業から直接スカウトを受けることもあれば、ヘッドハンターがユーザーに適した仕事を見つけて声をかけてくれることもあります。
ヘッドハンターはリクルートと提携しており、広範な情報網の中から適職を見つけてくれるのです。
【リクルートダイレクトスカウトのメリット3】ヘッドハンターを自由に選べる
多くの転職エージェントでは、運営側がユーザーにあてがった担当者とコミュニケーションを取っていくのが主流。実際にリクルートダイレクトスカウトでも、スカウトの送り主であるヘッドハンターと転職について相談していく形が基本の流れです。
ただしスカウトを待つだけではなく、ユーザー側がヘッドハンターを検索し、自分で選ぶことが可能。
- 担当業種
- 経験年数
- 実績
- 自己PR
といった項目が各ヘッドハンターの詳細ページに記載されているため、アドバイスやサポートをお願いしたいと思えるヘッドハンターがいたら、積極的に声をかけましょう。
ヘッドハンターとユーザーのミスマッチを予防できるため、今後のキャリアについて相談したり、求人紹介を依頼したりしやすいのがメリットです。
【リクルートダイレクトスカウトのメリット4】自分の市場価値が分かる
リクルートダイレクトスカウトに会員登録しているのは、本気で転職先を探そうとしている人だけではありません。マイペースに現職と並行して、転職に向けた自己分析や企業・業界研に役立てようとしている人もいます。
登録後にスカウトを待つ受け身な使い方をすると、自分がどんな業種や企業から求められるのか、自分の今の市場価値を知ることができます。
自分から積極的にならなくても良いサービスですから、他の転職エージェントと併用したり、転職先の業界・職種を決めかねたりしている人にとって心地よいエージェントと言えるでしょう。
【リクルートダイレクトスカウトのメリット5】顧問として働くチャンスも
リクルートダイレクトスカウトでは転職先の求人紹介とは別に、「顧問求人」のスカウトサービスも行っています。
顧問と言えば豊富な経験を培ったシニア層が多く活動しているイメージでしたが、近年では若手や中堅のハイキャリア層が副業として、業務委託で契約を結ぶ顧問としての働き方も増えています。
リクルートダイレクトスカウトではただ転職先の求人を探すだけではなく、こうした顧問として働くチャンスも得ることができます。
【リクルートダイレクトスカウトのメリット6】完全無料でできることが多い
ハイクラス・ハイキャリア向けの求人を多数取り扱っている転職エージェントとしては、無料で利用できるサポート内容が圧倒的に多いのがリクルートダイレクトスカウトの特徴です。
検索・応募できる求人に制限がなく、大手グループならではの膨大な求人数を閲覧できる点は転職エージェントとしても大きな強み。
有料の転職エージェントと比較しても公開求人数が多く、どんな使い方をしても利用料金を課せられないため利用までのハードルが低いと言えるでしょう。
リクルートダイレクトスカウトの注意点や苦手なサポート
無料で質の高い求人を多数紹介してくれるリクルートダイレクトスカウトですが、一方で次のような苦手分野があることに注意しておきましょう。
リクルートダイレクトスカウト【注意点1】要求される経験やスキルが高い
ハイクラス・ハイキャリアの求人を多く取り扱っていることから、求職者に要求しているハードルはかなり高めに設定されています。
- 経験が浅い
- 20代
- 低年収
- 資格やスキルがない
以上のような特徴に当てはまる人は、応募要件を満たせなかったり、スカウトがなかなか来なかったりする可能性もあります。
ハイクラスの転職に特化した転職エージェントという性質から、企業から求められる能力も高く設定されているのです。現在の年収があまり高くない人や、経験やスキルの少ない人には思うようなサポートが受けられないかもしれません。
リクルートダイレクトスカウト【注意点2】ベンチャー企業は少ない
大手グループリクルートが運営するハイキャリア転職サービスということで、紹介する求人や企業にもかなり高いハードルが設けられています。
大手グループや大企業が多く揃っており、逆に創業年数の浅いベンチャー企業はほとんどありません。
リクルートダイレクトスカウト【注意点3】模擬面接や書類添削はない
他の転職エージェントではユーザーにキャリアアドバイザーがあてがわれ、転職に向けた模擬面接や応募書類の添削などをサポートしてくれます。
リクルートダイレクトスカウトにはそういった転職サービスはなく、あくまでハイクラスの求人を多く紹介してもらえるだけのシンプルなサポート内容となっています。
そのため初めて転職する人や、面接・書類作成に自信がない人にとってフォローが少なく心細いかもしれません。
他の転職エージェントを併用して、模擬面接などは別のエージェントで、ハイクラス求人の検索はリクルートダイレクトスカウトで…という使い方も可能です。
リクルートダイレクトスカウト【注意点4】登録から転職までに時間がかかる
応募者に要求されるハードルが高い上、自分から応募しなければスカウトを待つしかないリクルートダイレクトスカウトは、スピーディな転職には向いていません。
急いで転職したい人には時間がかかりすぎると感じられることもあるため、スピード重視で転職活動をしたい人は、別の転職エージェントを探してみましょう。
もちろん自分から求人やヘッドハンターを探して応募すれば、ただスカウトを待っているよりは早く転職できますが、それでも他の転職エージェントと比較すると転職までの道のりは長めです。
気長に自分の市場価値を確かめたり、現職と並行しながら転職のチャンスを探すような使い方に向いているでしょう。
リクルートダイレクトスカウトの評判をチェック
リクルートダイレクトスカウトを実際に利用した人からは、良かったという口コミも不満だったという口コミもどちらも見られます。
利用者からの評判をチェックしてみましょう。
リクルートダイレクトスカウトの良い評判とその理由
リクルートダイレクトスカウトを利用した人から挙げられた、肯定的な意見は以下の通り。
- しっかり時間をかけたヒアリングがあり、レスポンスはゆっくりだが細やかな気配りがたくさんあった
- ヘッドハンターからの面接前の連絡で、給料面や休み、勤務地などについて詳細に話してくれた
- 釣り求人かと疑うほど高年収の求人を、たくさん無料で閲覧できた
ハイクラス求人を取り扱う転職エージェントとしての、高年収の求人が多い点や、ヘッドハンターの質の良さが高評価を得ています。
年収の高さに対する驚きの声は特に多く挙げられており、キャリアアップや年収アップを期待している人にはまず満足できるサポート内容となっています。
リクルートダイレクトスカウトの悪い評判とその理由
高評価も多い中で、リクルートダイレクトスカウトの利用者からはこんな不満も上がっています。
- 求められる能力が高すぎて、自分には到底できないレベルの求人しかなかった
- 年収800万円以上の求人が多い一方で、求人の総数としてはそれほど多くはない
- 希望していない職種の案件ばかりを送ってこられた
高年収のハイキャリア求人が中心となっているため、応募までのハードルの高さに驚く人も少なくありません。
ハイクラス求人ばかりを厳選しているため、他の転職エージェントと比較すると求人総数も少なくなりがちであり、選択肢が少ないと感じることもあるようです。
また、ヘッドハンターにも当たりはずれや得意不得意がありますから、自分と合わないヘッドハンターからミスマッチな求人を案内されてしまうことも考えられます。
リクルートダイレクトスカウトを使いこなすコツ
リクルートダイレクトスカウトを上手く利用して転職を成功させるために役立つ、使い方のコツをチェックしていきましょう。
- 早い段階で登録する
- スカウトの種類を確認
- レジュメはしっかり詳細に書く
- ヘッドハンターは複数人見つける
- 他の転職エージェントと併用する
転職成功のポイント【1】早い段階から登録しておく
リクルートダイレクトスカウトは決してスピード感のある転職エージェントとは言えません。もしもハイクラスの転職を少しでも視野に入れているなら、なるべく早い段階から会員登録しておきましょう。
早く登録しておけば、1件でも多くスカウトを受けることができ、早期の転職がしやすくなります。
今はまだ転職する気がなくても、いつどこで転職したいと思うかは誰にもわかりません。転職したくなったときに転職先の候補をいくつかピックアップできるよう、準備として会員登録だけでも済ませておきましょう。
人気の求人やヘッドハンターには問い合わせが殺到しますから、好条件の求人などを逃さないためにも、登録は早めが吉です。
転職成功のポイント【2】スカウトの種類をチェック
リクルートダイレクトスカウトで受け取れる、企業やヘッドハンターからのスカウトには4種類があります。
通常スカウト | レジュメからランダム送信される、重要度の低いスカウト |
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FITスカウト | 相性の良いヘッドハンターからの送信されるスカウト |
一求入魂スカウト | 優秀な人材にのみ送信される、書類なし面接が多いスカウト |
顧問求人スカウト | 優秀な人材にのみ送信される、人気企業と顧問契約のチャンスがあるスカウト |
スカウトの種類によってそれぞれ重要度が違う点に注意しましょう。通常スカウトは内容を見て、気にならなければスルーしても支障はありません。
ただしFITスカウトは相性の良いヘッドハンターを選ぶのに役立ち、一求入魂・顧問求人スカウトは自分の市場価値の高さを示すものと判断できます。
転職成功のポイント【3】レジュメを詳細に登録する
リクルートダイレクトスカウトで登録するレジュメは、名前や住所といった基本的な情報の他、学歴や職歴、持っている資格など様々な情報を求められます。
面倒だからと言って省略せず、埋められる項目は全て埋めましょう。レジュメを詳細に登録している人ほど、希望や適性にぴったりのヘッドハンターや企業からのスカウトが来やすくなります。
ヘッドハンターや企業にとって、求職者を知ることができるのはレジュメの情報だけです。どんなことでも興味を持ってもらえる可能性がありますから、レジュメはしっかり記入しておきましょう。
転職成功のポイント【4】ヘッドハンターは複数人見つける
自分に合うヘッドハンターを見つけるのは簡単ではありません。FITスカウトやヘッドハンターの検索機能などで条件の適したヘッドハンターは見つけられますが、実際にコミュニケーションを取ってみるとミスマッチが起きることもあります。
ヘッドハンターは必ず2~3人の人と連絡を取ってみて、最も相性の良い人を探しましょう。ヘッドハンターによってはレスポンスの速さや対応力、得意分野も異なります。
転職成功のポイント【5】他の転職エージェントと併用する
完全無料で利用できる一方、ハイクラス・ハイキャリアの求人しか紹介されないなど、転職エージェントとしてカバーしきれない面もあります。
リクルートダイレクトスカウトとは別に他の転職エージェントにも登録して、低年収・若年層向けの求人や、模擬面接などの転職サポートは他のエージェントで期待しましょう。
リクルートエージェント | 幅広い世代におすすめ |
---|---|
DYM就職 | 第二新卒・既卒・フリーター・ニートにおすすめ |
type転職エージェント | 一都三県、都市部で転職したい人におすすめ |
他のハイクラスの求人を扱っているエージェントに複数登録するのもおすすめですよ。
転職エージェント | 特徴 |
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焦らず長い目で使うのが吉。理想のキャリアを築けるサポート
リクルートダイレクトスカウトの大きな強みは、ハイクラス・ハイキャリアな求人を優先的に紹介してもらえること。
もちろん経験やスキルといったハードルの高さはありますが、高年収の求人に必要なスキルや自分の市場価値を確認できるため、気軽に登録して損はないでしょう。
ただ転職をサポートするだけではなく、副業として有名企業で顧問をできるチャンスもあるなど、今後一生のキャリア形成を手伝ってくれるのがリクルートダイレクトスカウトの特徴です。
ただヘッドハンターにキャリアについて相談に乗ってもらうだけでも、十分登録の価値はあります。気軽に登録した後は、スカウトを待ったり求人を探したりと自由に活用していきましょう。





